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VTuber 2024.08.19

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~8月17日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

ひらめいた時の効果音「キュリリーン!」の楽器を想像だけで作る!!【フレクサトーン】

どんなものでも自作してしまう、しかも推測で作っちゃうこともある、チャレンジャーVTuberヘアピンまみれ。今回はアニメなどでひらめいた時に出てくるヒョヨヨーンという音を鳴らす楽器「フレクサトーン」を作ります。これまた仕組みの解答を見ずに考察するところからスタートです。

ヘアピンまみれの動画は「考察」「製作」「実践」「答え合わせ」という流れがエンターテイメントになっているので、ぜひ最初から飛ばさずに観てください。特に考察パートは音を知る上での仕組みの分析なので、あっているかどうかと別の、考える面白さがぎゅっと詰まっています。
工作部分は相変わらず今回もガチガチのハイレベル。ちょっと軽く真似てみようというノリではできないクオリティのものを作っているので、こちらもお見逃しなく。トークがずっと続いていて面白いので、最後まで飽きずに観られるはずです。

現在は何回かの動画にわけて、自身のフィギュアも作成しています。これが非常に本格的で、手や顔など重要パーツの造形から、身体バランス、服のディティールなどかなり高品質です。どんなものでも0から作るスタイルはなかなか真似のできるものではありませんが、ものが生まれていく過程と努力と楽しさを知ることができます。

世界一気まずいVRchat

現在空前の勢いでVRChatに新しい人が参入し続けています。いろいろな遊び方がありますが、やはりVRSNSとして人と話す体験をしてみたいもの。プレイをはじめた配信者たちは持ち前のコミュニケーション能力でぐいぐい人の輪の中に入って話を聞く様子を配信しています。
しかし必ずしも全員が、知らない人と話せる力を持っているわけではありません。ゲーム実況者のりょうぼーサブチャンネルでVRChatに挑戦する配信をしていますが、人と話すのが苦手なようで、超絶苦戦を続けている様子を動画で見せています。

FUJIYAMA、NAGiSA、ポピー横丁など定番のパブリックワールドに入っていますが、大勢の人の輪に入りづらかったり、一対一の対話が続かなかったりと苦労の連続。限界になってホームに度々戻る光景は、こちらまで観ていて緊張させられます。
VRChatは無理に人と話さなくてもゆっくり遊べますし、イベントやゲームなどで人と出会うこともできるのでここまで苦行を重ねる必要はないのですが「VRChatをやってみたけど、まだ人がいるのが怖い」という感覚をかつて、また今経験したことがある人なら、この動画は共感できるシーンがものすごく多いと思います。
特に、海外の人がパブリックでぐちゃぐちゃになって遊んでいる様子を観ると逆に、楽しそうなのをはたから眺められてホッとする、などはあるあるかもしれません。
りょうぼーがロボットの姿で頑張って人と話そうとして苦労する場合の成長物語として見ごたえがあります。
なおこの動画でも出てくる、強制的に一対一で5分対話をしてシャッフルするシステムのNAGiSAは、慣れた人も始めたばかりの人も常に集まっている人気スポット。しゃべりたくて来ている人ばかりなので、輪に入るのが難しいという人たちにとってもきっかけづくり・フレンド作りの場として最適です。

【Vtuberと一緒に学ぶ!】マイクロプラスチックってなんだ?【環境科学解説】

大熊猫太郎がアップしたのは、プラスチックが環境にどのような影響を及ぼすかに関して、世界の現状から、歴史から、化学的観点から解説している動画です。レジ袋有料化の話題は日本でも大きく取り立たされていましたが、海外ではどうだったのかなどと比較してみると興味深い点が出てきます。

そもそも現在当たり前に使われているプラスチックがなぜ生まれ広がったのか、という歴史部分の解説から興味をそそられます。そのプラスチックがなぜ問題視されているのか、特に話題になるマイクロプラスチックとはなんなのかをわかりやすく、かつしっかりとした事実資料に基づいて紹介。そのうえで今起きている問題についての世界の反応を解説しています。
口調が温厚で、一方的に断罪するような言い方もしていないため、安心して語られている事実を聞いて受け止めることができます。よく海岸のゴミ拾いがニュースなどで話題になりますが、それがなぜ大切なのかもこの動画を観るとちゃんとわかります。
言葉も難しくない上にスライドがとてもわかりやすく、25分で章立ててしっかりまとめられているため、小中学校で観るのにちょうどいい作りになっているのもポイントが高いです。情報を正確にまとめるのは大変そうですが、今後もいろいろなテーマで環境科学について解説してほしいと感じる動画でした。

人生ゲームを、しよう【 鏑木ろこ/にじさんじ 】

鏑木ろこが行ったのは、人生ゲーム。しかしただプレイするわけもなく、自身が配信で生み出したセルフキャラクター「スノッブ鏑木」「ネガらきろこ」「ティーチャー鏑木」「ろこたや」の四人がプレイします。いずれも企画で生まれた鏑木ろこ本人のキャラクターではありますが、これでどうゲームが成立するのか…?

個性的というかアクが強すぎるので4人の聞き分けはとても簡単です。特にろこたやはだいぶ目立ちます。配信を観続けていくと、4人の会話が重なっている部分が大量にあるのに気付かされます。つまりリアルタイムでモノマネ的に話しているわけではない。どうやっているのかを追求しすぎるのは野暮になりそうなので一旦おいておくとしても、とんでもない労力がかかっているのがわかります。
以前もひとりエアコラボを行っていたことがありましたが、それの大幅グレードアップ版的な配信でした。
緻密な準備と自由な発想、高い演技力と思い切りのよさが生む鏑木ろこの配信は、独自なクリエイティブ性のあるエンターテイメントになっています。

都道府県でギャルゲを作ろう【栞葉るり/月ノ美兎/にじさんじ】

こういう妄想で全部作っちゃう遊びをさせたらピカ一な月ノ美兎を招いて、栞葉るりが行ったのが「都道府県でギャルゲを作る」というタイトルだけではなんのこっちゃさっぱりわからない企画。都道府県を気ままなイメージで擬人化し、ギャルゲーヒロイン化するという遊びです。たとえば香川県は美術に力を入れているので美術部員、県のサイズも小さめなのでロリ委員長、という連想。一気に魅力的なキャラが生まれるあたり、さすがギャルゲー有識者トークです。

この配信のミソは、実際の都道府県の情報を調べつつやっているため、地理に興味を持つきっかけにもなっているところ。普段あまり気にしていない県も、属性調べのために出てくる県の特徴の会話のおかげで、一気に解像度が高まります。コメント欄もその県について知っている人のコメントで埋まっているので、日本地理を知る遊びとしてはかなり高ポイント。
ルール無用のはちゃめちゃな遊びではありますが、これを真似していろいろな都道府県でギャルゲーあるいは別のゲーム(格ゲー、乙女ゲー、RPGなど)を作ってみると、かなり勉強が楽しくなりそうです。

はいはいすっとこどっこいすたこらさっさのぴょんぴょん / ホム・レス (MV)

一回文字列を見たら忘れられないホム・レスの新曲タイトルですが、MVも曲も一回観たら忘れられないインパクト抜群のものになっています。タイトルは歌詞として何度も出てきて非常にリズミカル。ホム・レスがこれにあわせてずっと踊っているためテンポ感抜群なのですが、曲の構造はかなりこだわりのあるものになっているためハッとさせられる部分が多々あります。
特におまるのピアノの和の香りがする演奏が印象的で、ボーカルのメロディラインとのハーモニーが基本きれいでありつつ、しばしばドキッとさせられるような音を繰り出してきます。一見ふざけているかのように見えるホム・レスのボーカルが自由でいられるのは、野中海のベースがしっかりと全体を支えているから。satoriのドラムは前半は丁寧に屋台骨として支えていますが、後半一気に爆発しており爽快感があります。

この歌詞は意味がなさそうに見えますが、後半にそれが明かされていきます。仮面を被った男たちがなんなのかのヒントも出てきて、ホム・レスの持つ思想性が濃く現れた作品なことに気付かされます。一回最後まで聴いてから、もう一度最初から聴いてみてください。多分ふわふわした謎の多い前半の意味が見えてきます。
ムービーのこだわりが目を引きます。ぐいぐい動くカメラワーク、被写体深度の調節で6人の謎の男たちとホム・レスのダンスに生まれている強めの奥行き、ダンスとカメラワークがリズムにあわせて切り替わる心地よさ。不思議な内容と複雑な音づくりを軽快に楽しませてくれるクオリティの高い映像になっています。
踊り自体はものすごく簡単なので、ぜひ次にライブ出演があったときは、みんなでひじを動かしてぴょんぴょんしたいものです。

【Original Music Video】ぼんふぁいやー!! feat. ひとなつおもい / 今酒ハクノ

夏だ!祭りだ!大人も子供も羽目外せ。Vラッパーの今酒ハクノひとなつおもいのタッグによる、お祭りのハイテンションを楽しく歌うMVが公開されました。お酒大好きな成人女性とやんちゃざかりのちびっこ、それぞれお祭りへの視点が異なるのがユニークです。持っているのはビールとラムネ。異なるけれどもノリは同じ。
双方が物語形式のラップになっているので、ふたりそれぞれの楽しみ方が感じられると思います。一瞬入るひと夏の恋妄想のハクノ姐さんにドキッとした人も多いのでは。
ふたりとも韻の踏み方がきれいで軽快なため、聴いているとお祭りの太鼓のリズムのように身体が揺れます。

ものすごく多くのイラストが使われて二人のお祭りストーリーが描かれています。これを作ったのは椎名かいね。イラストを描けるVSingerではありますが、この量とクオリティは圧巻。デフォルメイラストだけでなく一枚絵も入っている力の入れようです。二人どちらも非常にかわいく魅力的に描かれており、制作者の深い愛情が感じられます。

【オリジナル曲】ひゅーどろウラメシヤ / 日辻シラム【VTuber】

夏といえば怪談と幽霊を忘れちゃいけません。日辻シラムがアップしたのはウラメシヤと現れる地縛霊のラップ曲。「はらさでおくべきかッ!」とただならぬ空気を感じます。
とは言ってもこの曲怖くはありませんので安心して聴いて下さい。まず身体が勝手に動き出すような軽快なリズム。楽しくなってしまうような韻の踏み方。一気に流れ込んでくるきれいな響きのリリック。どこを取っても夏の気持ちよさを堪能できるようなダンスチューンに仕上げられています。制作は「全部」日辻シラム本人というところも驚き。トラックにちょっとだけおどろおどろしさを交えつつも、楽しくハッピーに踊れる曲に仕上がっています。
ただ歌詞をよく見ると、気になる部分が多々あります。「誰のために歌を歌っていた?」「spookyなtuneに coolになる空気」「『どうせ誰も見てない』」。この歌詞を綴る幽霊は音楽に関するウラメシヤを持っているようです。これが何を表すのかは、聴く人の感覚に任されています。ハッピーなおもしろソングなのか、もっと作者のドロドロした思いが詰まっているのか、ぜひ聴いて確かめてください。

宗谷いちか『 ニュー・シネマ 』:Official MV

宗谷いちかの新作オリジナル曲は、夏の夜風の匂いがたっぷり漂う、エモーショナルなシティポップです。歌声とアニメーションがぴったりで、ちょうどいいノリの楽曲は車で聴くのにももってこい。
「見せかけの Neon light で この街は光に取り憑かれちゃってんね わたし今宙を泳いで夏を待っている」という歌詞のアンニュイさは、動画にあるきらびやかな街と、そこにあるぼんやりした儚さが入り交じるようで、切なさにあふれています。その歌詞を宗谷いちかが得意の、少し明るく少し影のある繊細なボーカルで表現。高音の安定感は抜群で、空に向かうビルを見上げているかのよう。彼女の声は、聴く人を喧騒のあふれる街のイメージへと引き込んでくれるだけの力があります。

このアニメーションは、宗谷いちかがイラストを描き、動画制作をしています。このアンニュイな空気感を表現した映像は音楽とあまりにもぴったりで、宗谷いちかというアーティスト・クリエイターの実力を感じさせてくれます。

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