Twitchで配信しているストリーマーのスタンミ(スタンミじゃぱん)さんがVRChatに足を踏み入れ始めてから、大きな反響が続いています。YouTubeに投稿した動画が急上昇ランキング1位を獲得し、X(旧Twitter)の切り抜き動画は数万単位のいいねを獲得。今やVRChat関連で最も注目されている人物と言っても過言ではありません。
今回の記事では、VRChatレポで注目されているスタンミさんのこれまでの経緯を辿りつつ、どうしてこれほど盛り上がっているのか探っていきます。
スタンミってどんな人?

(Xアカウントより引用)
スタンミさんは、Twitchを中心に配信活動をしているストリーマーです。元々はリーグ・オブ・レジェンド(LOL)のゲーム実況配信などで注目を集めていましたが、近年はCRカップやVCR Rustなど、ゲームジャンルを問わず様々なイベントにも参加しています。
スタンミさんの配信の特徴は、他の配信者ではなかなか深掘りできないような際どい話にも足を突っ込む胆力や、それを笑いに変えるトークスキル。視聴者にフレンドリーで、ストリーマーとの交流も深く、VTuberでは葛葉さんや赤見かるびさんとも仲が良いことで知られています。また、元ジャニーズJr.で、モデル、俳優としても活動するなど、その特殊なキャリアも注目されています。
VRChatへの興味をきっかけに自ら足を運ぶ
きっかけとなったのは、こちらの公式切り抜きのもととなった6月のTwitch配信。VRChatユーザーからのコメントから興味を持ち始め、YouTuberの瀬戸弘司さんのVRChat動画を視聴して衝撃を受けます。「ハマる人の心理が分かる気がする」と語り、VRChatへの潜入を決意します。
一度決断すると行動が早いスタンミさん。VRヘッドセットMeta Quest 2を被ってVRChatに入ってみると、中では視聴者らしきVRChatユーザーが待機しており、すでに歓迎ムード。日本語集会場や酒場ワールド、タイタニックを体験できるワールドなどを巡りつつ、真摯に対応してくれるユーザーたちに優しさを感じるなど、早くもVRChatの魅力に惹かれていました。
その後、呼びかけに集まってくれたユーザーたちの性別を当てるバラエティ企画「ボイチェン人狼」を決行します。性別以上に個性が強いユーザーたちの姿が話題となり、X(旧Twitter)の切り抜き動画が拡散。VRChatを視聴者に広く知らしめるきっかけとなりました。
バラエティ番組風のものまね選手権、偶然会話したユーザーからオススメワールドを聞いて巡る企画、ホラーワールドやバーチャルマーケットにも参加。ユーザーとの交流を重ねながら、VRChatにある人気コンテンツが次々と紹介されていくこととなります。
特に話題となったのが、宇宙人アバターのユーザーとの交流です。独特な挙動と、なんとも言えない可愛らしさがスタンミさんや視聴者の心を鷲掴みにしました。ユーザーのファンアートがSNSに投稿されるほどの人気ぶりを得ています。
今日VRC配信します
quest3買いました pic.twitter.com/Hz36FX8Kyq— スタンミじゃぱん (@sutanmiJPN) July 18, 2024
スタンミさんの熱中ぶりは本物のようで、最新VRデバイスMeta Quest 3をすぐ購入。とにかく行動にスピード感があり、1ヶ月の間で目まぐるしい変化を起こしました。スタンミさんの影響でVRChatを始めたと報告するユーザーもおり、VRChatの新規プレイヤー(Visitor)数が増加しているのではないかと話題になっています。
どうして大きな反響が生まれたのか?
VRChatが配信者によって取り上げられたことは、決して、これが初めてではありません。例えば個人勢のVTuberには、VRChatのワールドで遊ぶ動画をメインにしているタイプもおり、根強い人気があります。しかし、今回のようにひとつの大きなトレンドになったのは、かなりのレアケースと言えます。
ポイントとなるのは、スタンミさんの人柄とコミュニケーション能力の高さです。そもそもVRChatには、コミュニティやワールドごとに独自のルールや文化があることから、配信する際には事前に一定のリテラシーが必要という傾向にあります。スタンミさんは、それぞれのコミュニティを土足で踏み荒らすようなことをせず、マナーを守りつつも、気になるところには鋭いツッコミを入れるという、高度なコミュニケーションができている点が大きいと思います。
また、ユーザーひとりひとりに合った丁寧な対応もポイントです。強めにツッコミを入れて良さそうな人なら本気でツッコみ、喋りが苦手そうなユーザーには優しく接するなど、1人対1人のコミュニケーションを大事にしており、そういった姿勢が、VRChatユーザーや視聴者にも好印象を与えています。
はいということで『第一回VRCモノマネ発表会』でした。
参加してくれた人たちだけではなく応募してくれた人全員にありがとう。
またなんかしますんで気軽に応募してみてください。
おつかれ! pic.twitter.com/A2wDIDfaVj— スタンミじゃぱん (@sutanmiJPN) July 12, 2024
一方、動画に登場したユーザーたちも、スタンミさんに対してフレンドリーで、VRChatの魅力を丁寧に説明する傾向にあります。そんななかで、偶然発見された魅力的なユーザー個人にもスポットが当たったことで、VRChatのこれまでにない側面を初見の視聴者に見せられたのが良かった点に思えます。
ストリーマーたちがVRChatに参加する流れが来る?
今回脚光を浴びたスタンミさんですが、他のストリーマーもVRChatへの興味を示しています。
楽しかったわー!みんなありがとなー! https://t.co/CvtKk2OrND pic.twitter.com/K9sodHYQGg
— DJ SHIGE (@shizenboueigun) July 9, 2024
例えばTwitchで配信しているDJ SHIGEさんは、VRChatのクラブイベントに興味を持ち、自らクラブに参加。バーチャル上でのDJのやり方も熱心に学んでおり、フロアを熱く盛り上げました。
そもそも、Twitchストリーマー界隈では、マルチプレイゲームの「RUST」や「GTA5」とを利用したゲーム企画に参加する配信者が多く、他ユーザーとゲーム内で生活を繰り広げたり、全く別のキャラクターになりきってロールプレイを楽しんだりと、メタバース的な活動を長く経験している傾向にあります。そのため、VRChatも存分に楽しめるタイプのストリーマーも少なくないかもしれません。今後、RUSTやGTA5と同様に、新たな交流の舞台としてVRChatが選択される可能性もありそうです。
とは言え、今回の盛り上がりは、始まってからまだ1ヶ月しか経過していません。スタンミさんがVRChatの新たな扉をどう開けてくれるのか、期待を込めて見守りたいところです。
