日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!
【理外の実写/街ブラ】天開司のつかさんぽ【博多編】
バーチャル債務者youtuber天開司の「つかさんぽ」シリーズは「理外の実写」とついているように普段と異なる実写散歩企画です。天開司自身は(軍手の手以外)画面に映っておらず、彼の目から見た街の様子が撮影されています。映像は本人の視線そのものになっており、歩いている揺れもそのまま再現されています。ラーメンを食べているときも細かな揺れが入ることで、感情が伝わってきます。間違いなくそこに天開司が存在している、と感じさせてくれるのがこのシリーズの特徴です。
天開司のオリジナルクラフトビール打ち合わせの様子が中心に撮影されており、実際の商品がどのようにチョイスされているかのリアルな様子が見られます。
彼の巡った博多のポイントはいずれも通好みのチョイス。ファンがこの足跡をたどることで聖地巡礼かつ博多うまいもの巡りができる、というのもうれしいところです。
実写活用をする場合、どのくらいのさじ加減でリアルとバーチャルを混ぜるかは悩ましくもあり、クリエイティブでもあるところです。自身のキャラクター性を一切損なわず細かな表現で見せるスタイルは、天開司というVTuberに対しての解像度があがるものになっています。
【ドカ食いダイスキ!もちづきさん】簡易オムライス再現!望月さんの異常さをこの身で確かめる【560】
今酒ハクノが緊急でアップした動画は、今SNSで大バズりをしているマンガ「ドカ食いダイスキ!もちづきさん」の紹介と検証です。コメディのはずですが多くの読者を困惑させ恐怖に陥れているこの作品、死の危機を感じるレベルに食べることに執着する21歳女性を描いています。
作中に登場してくる簡易オムライスが異常なので、今酒ハクノは再現して実食。もちづきさんに何が起きているのか、読んでいて恐ろしいのはどこなのかなどの考察をしています。
今酒ハクノは「もちづきさん」が持つ恐ろしさを直球で伝えつつ、無茶苦茶な量のオムライスをきちんと美味しく完食しています。どう考えても食べられないとはいえ「残す」とは言わず「戦略的撤退」と述べ、一旦間をおいてから最後まで食べきっています。また決して「まずい」「食べたくない」とはいいません。
作ったものを基本美味しく残さずいただく、という矜持が第一にあるチャンネルなのがしっかりと伝わります。「もちづきさん」というドカ食い作品が題材でも、食べ物への敬意を決して欠かさないからこそ、発言に重みがあります。そして「このチャンネル見てる人って私がもちづきさんの喰い方見てる時と同じ感情になってるってこと?」という最後の発言は、この動画を最後まで見た人によりリアルに響きます。
【VR視点】リベンジ再演!おはよう真夜中ミュージカルwish【公認配信】
おはよう真夜中主役のミュージカル「wish」がメタバースプラットフォームclusterで行われました。そのときの映像とコメンタリーが甘野氷のチャンネルにアップされています。
このライブは全ておはよう真夜中のオリジナルソングで構成されており、彼女の今までの生き方とこれからの夢を歌と物語で表現しています。
海の中のシーンでは会場にも泡が浮かんだり魚が泳いできたりするなど、VRならではの技術を活用して、観客が歌の世界に飲み込まれるような感覚を楽しめる構成になっています。
PV同様にダンサーを起用し、自らの心の内をバレエで表現するパートもありました。キラキラ輝くアイドル的なシーンから、激しい感情を見せる荒々しいシーンまで、バリエーション豊かにステージが変化し、パーティクルで会場を巻き込みながら演じています。
特に見てほしいのは、彼女の夢を表現したパート。特別なVR演出はありませんが、間の取り方とさりげない一瞬で描かれます。ある意味ミュージカルという形式じゃないと再現できないものかもしれません。派手ではありませんが、記憶に残るシーンです。
clusterで、ミュージカルとして、個人の集団でこれだけのことが可能になった、という技術面でも注目してほしい内容です。ボーカリストおはよう真夜中と、総合表現集団の才能を見ることができます。
【光る君へ】平安中期の複雑な人間関係をいっきに解説します【古典Vtuber/よろづ萩葉】
古典についての解説を詳細に行っているよろづ萩葉。今回は大河ドラマの「光る君へ」を題材に、平安中期の複雑な人間関係を図にしながら解説しています。藤原だらけで混乱する部分をほどきながら、学校の授業でもなかなか習う機会のない部分を可視化してくれます。
特に途中から引かれるラインがやたら長くなったりねじれたりするのを見ると笑ってしまいそうになるほど。図にしてくれることで、古典・平安時代に対して具体的な理解が生まれ、興味をそそる切り口を開いてくれました。
平安時代の文化についてじっくり聴いてみたい人には、藤原定家を大量のスライドでわかりやすく説明してくれる配信がおすすめです。また平安文学聖地巡礼マップの回では、実際に訪れることのできる地域を紹介し、古典作品への理解度をあげてくれます。
古典は接する機会がない人の方が多いかもしれないジャンルですが、ちょっとした切り口で興味を持つことができる部分は多々あります。知ることで現在に連なる日本の文化を知るきっかけにもなります。その入口を色々な方面からよろづ萩葉は作って配信していますので、興味のあるタイトルの配信からチェックしてみてください。
▼.雪城眞尋を誘拐しました
雪城眞尋が誘拐された、という配信が行われてファンは騒然。それもそのはず、かつてから雪城眞尋のチャンネルでは度々不穏な出来事が起こり、その流れと今回の事件は関連があると感じられたからです。鋭い人の中には、5周年記念配信の最中に既に何か気づいていたようです。
それにあわせて雪城眞尋の負の感情の人格system0926 : 雪が活動を再開しています。
〈 水族館で拾った写真 〉
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雪が水族館で拾った1枚の写真。
半分が切られており顔が分からない。
汚れで分かりにくいが
後ろの背景は、ネモフィラの花畑だ。
—————————- pic.twitter.com/hS0PqyQV2O— system0926 : 雪 (@deep_down_in) May 10, 2024
雪城眞尋の弟との過去、水族館や遊園地についてなどいくつかの新しい話題がちらほらと出始めます。そして「▼.終着点、あるいは」の回で事実が明かされ、重大な転換点を迎えます。にじさんじのバーチャルライバーの世界とは何なのか、リアルな自分はどこにいるのか、という大きな命題も出てきます。
視聴者も考察に参加するタイプの配信です。入り組んだ流れになっていますが、雪城眞尋のプレイリストには騒動をまとめたものがあり、配信の概要欄に雪が整理したまとめも書かれているため情報は後からでも追いやすいです。ファンの考察は、Xのハッシュタグ「#deep_down_in0926」であがっていますので、あわせて見てみてください。リアルタイムに追うことのできる劇場型配信として、ファンの間で、またストーリースタイルのVTuber好きの間で盛り上がりを見せています。
[ 身近な素材集 ] プラスチックの名前を言えるかな? [ 才媛テス子 ]
化学を初心者にもわかりやすく解説してくれるVTuberの才媛テス子。今回行われたのはプラスチックについての解説です。身近に使っているプラスチック、そもそも多数の種類があって名前が全然違う、ということ自体に興味がわきます。それぞれのプラスチックをジャンルでわけながら、数多くのスライドで紹介。さらにリアルタイムで書き込みながら性質を解説してくれるので、物質の違いがかなりわかりやすく理解できます。
専門用語を極力つかわず、発泡スチロールや消しゴムなどイメージしやすい具体例などを盛り込むことでとても聴きやすい配信になっています。そのうえで化学式もしっかり紹介し、それもなるべくわかりやすく噛み砕きながら、プラスチックの種類がどう違うのかちゃんと説明しています。
才媛テス子の過去の動画では、ビニール、アルコール、シンナー、アルミホイルなど身近な物質についての意外な話を紹介するなど、化学に興味を持たせる多様な話題を取り上げています。
第二回 #Vtuber歌唱王 【律可/星街すいせい/空澄セナ/我部りえる/鷹嶺ルイ/富士葵/松永依織/水無瀬/悠佑/緑仙】
ホロスターズ律可とホロライブ星街すいせいの司会による「第二回目のVTuber歌唱王」が開催されました。この大会の魅力のひとつは「VTuber」というくくりにあるように、所属のくくりを越えていること。第一回は昨年10月に開催され、Re:Actの獅子神レオナが優勝しています。
今回はぶいすぽっ!の空澄セナ、あおぎり高校の我部りえる、ホロライブの鷹嶺ルイ、無所属の富士葵、Blitz Wingの松永依織、Neo‐Porteの水無瀬、いれいすの悠佑、にじさんじの緑仙が参加しています。採点は人の手が入らない純粋な機械判定で、リアルタイムで結果が表示され続けるシビアなもの。参加者の緊張も大きいですが、そこは数多くの舞台で歌ってきた面々なのでいざ出番となったときの堂々たる様子は力強いものがあります。
決勝のレベルの高さは手に汗握るものがありますが、参加者全員レベルが高すぎて勝敗がどうでもよくなる感動を得られるイベントになっています。VSingerのこれからの活躍がますます楽しみになる大会でした。途中に入る「発掘!NEXT歌唱王」のコーナーは必見です。
参加者全員によるVTuber歌唱王のテーマソング「polar」もアップされています。この曲の概要欄には「垣根のない真っ白な世界で君だけの「声」が見つかりますように」とあり、企業や個人など様々な壁を越えて音楽で純粋につながっていきたい、という企画の趣旨が伝わってきます。律可のコメント「みんなの世界が広がったらうれしい!」という一文からも強い思いが感じられます。
Ex (feat.cat biscuit) – 長瀬有花 (Official Lyric Video)
長瀬有花の新曲はぼんやりした目で立ち尽くす彼女の姿が印象的なMVになっています。その一方で歌はとても軽やか。「きっとぱっと」が繰り返されることで、跳ねるようなリズムが聞く人の気持ちを高めてくれる曲になっています。
ただ歌詞は短くとても不思議な内容です。もうひとつ繰り返される文節の「Iは」が何を指しているのか、弾けるとはどのような状況なのか、明かされていない部分が多いので聞く人の感覚に委ねられます。
全体的に言葉の響きが重視されている楽曲で、長瀬有花のふわっとした歌声がリズミカルな単語を柔らかく聴かせてくれるので、寝る前に聞くと落ち着く効果がありそうです。
バーチャルとリアル、デジタルとフィジカル、2次元と3次元を行き来する汽元象レコードのふたり、長瀬有花と愁子は3次元側でコラボをしています。ほわわんとした空気感のふたりで阿佐ヶ谷の釣り堀にいくという脱力感あふれる映像です。ほとんど身体が映っているのですが、しゃべり方やキャラ性、服装も2次元のときと全く同じなので、2次元からスライドして3次元にあらわれたかのようで違和感がありません。
釣りをしながら話す映像では、等身大な先輩後輩のほんわかした会話が楽しめます。VSingerとしてはオルタナティブなジャンルの音楽を軸に活動をするふたり。文系アーティストたちならではの距離感が会話から感じられるはずです。
🧸: 1st Original song┊︎夢色おもちゃ箱〖 #咲真あきら #オリジナル曲 #JPVtuber 〗
咲真あきらの1stオリジナルソング「夢色おもちゃ箱」と2ndオリジナルソング「花束を、君へ。」のMVがアップされました。
「夢色おもちゃ箱」はかわいさ全開の歌声をポップな楽曲が彩る華やかな作品です。シンプルながらもキュートさを詰め込んだ振り付けも曲と歌声にマッチしており、見ていてハッピーになれる作品です。
同時に歌に込められている思いの強さも見逃せません。「『やりたい』をかたちにしていくから」「三次元とか二次元だとかそんなものには縛られないよ」など、決意表明のような歌詞はエンターテイナーとしての揺るぎなさがあります。
「花束を、君へ。」は1stとは別の角度のかわいらしさの楽曲と姿になっています。しっとりした空気感が全体を包んでおり、手を差し伸べるかのような優しさあふれる歌声で表現されています。
ボーカリストとしての信念はこちらでも貫かれています。「ボードレールと踊りましょう 最期のダンス」「たとえ世界が滅んでも愛ノ歌を」など歌い続ける意思がこめられている印象的な歌詞を、温かみのある歌声で歌い上げています。
1st、2ndともに、芯の強さがあるからこそかわいさが引き立つことを歌声で証明した作品になっています。
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