Oculus、VRでの移動に関する8つのアイデアを公開

VRでプレイヤーが快適にプレイすることは、魅力的な没入体験を作り出すための第一歩ですが、そこでネックになるのがVRにおける“移動方法“です。身体で三半規管が認識している動きとVR内での動きが異なる場合、“酔い”が発生してしまい、不快感に繋がります。

Oculus Riftなどを開発するOculusとゲームスタジオCrytekは、協力してVR向けの新たな移動方法の実験を行っています。その内容がOculusの“Developer Perspectives” にて公開されています。記事にはVRでの移動や回転をするための、8つのプロトタイプを示すビデオも含まれています。

各プロトタイプごとに動画がYoutubeで公開されており、合計8本の動画がリストでまとめられています。

チキンアクセラレーション

https://www.youtube.com/watch?v=6FQ4c1y3g8g

頭を前に出すと前進、後ろに下げると停止したのちに後退する、鶏のような移動方式です。プレイヤーは首と連動してVR空間内を移動することができるため、高い没入感を保ったまま、より直感的に操作できるとのこと。

ノッディングアクセラレーション

https://www.youtube.com/watch?v=9KPLLNmA6As

プレイヤーが頷くことで前進するシステムです。人間の自然な動きに近い視点で歩くことができるため、酔いにくいという利点があります。また、ハンズフリーで操作できるため、アクションゲームに有用であるとのことです。ただし、連続使用をすると首が疲れてしまうというデメリットもあります。

アクセラレーションタイプ

https://www.youtube.com/watch?v=3Zix8_WaX4I

異なる加速型を使用する方式です。標準的なゲームコントローラーを使用するゲームに適していて、複数の加速度をしようすることで、快適にプレイができるようにしています。アナログスティックでの移動時に、ボタンを押すことで走るといった従来のゲームに近い形です。

HMDジャイロ回転

https://www.youtube.com/watch?v=ZUZGqDHCMsE

従来のゲームと同様に、コントローラーのアナログスティックを使用し移動する際に、首を振ることでその方向へ向きを変える方式です。アナログスティックだけの操作に比べて、より本物の動きに近いと感じ、没入することができます。

HMDローテーションコントローラー

https://www.youtube.com/watch?v=vz-pQe3voUo

Oculus Rift用のOculus Touchコントローラーを使用し、左右のコントローラーを動かします。プレイヤーの左手のコントローラーを右に動かすことで、VR空間内でも右に回転することができます。手首の動きで移動するため、腕全体が疲れないメリットがあります。

HMDアクセラレーション

https://www.youtube.com/watch?v=cG2HSoVZDRI

プレイヤーの頭の傾きに合わせて移動する方式です。テーブル上でボールを転がすゲームや世界全体を回転させるようなゲームにも向いています。ただし、この方式は気分が少し悪くなる可能性もあるとしていますが、直観的に移動ができるため面白い体験ができるとのこと。

ノンコンスタントトップスピード

https://www.youtube.com/watch?v=9zBUh_1Hglk

人間の歩行サイクルに一定速度がないことから、VR空間内でも速度を一定に保つのではなく、より現実に近い移動速度を与えることで、没入感を高める移動アイディアです。コントローラーを使用して移動していても、酔いにくくなるというメリットもあります。

ルックアラウンドローテーション

https://www.youtube.com/watch?v=W6pRYzG-3DE

視線(HMDの角度)に応じて、VR内でのプレイヤーの向きを変える方式です。首を振る力が他の方式よりも少ないため、疲労を感じにくいとのこと。ただしデメリットとして操作の難易度が高く、初心者には難しいという点があるそうです。

適切な移動方法を選択

Oculusの記事では動画以外にも補足として下記の2つの移動方式を提案しています。

チャージフロートジャンプ

チャージフロートジャンプ方式は、ジャンプボタンを長押しするほど高く上昇する方式で、重力を設定することで、下降の速度を調整することも可能です。ハンググライダーや、ウィングスーツなどを使用するゲームなどで利用するとうまくいくとしています。

ワールドローテーション

この方式では、Oculus RiftのためのOculus Touchコントローラーを使用します。人差し指で握り込んだトリガーを引いた後、コントローラーを左右に動かすことで、VR世界を回転させる方式です。VRの一人称シューティングゲームなどで高い成果をだすとのことです。VRFPSの設計に興味がある場合はこの方式を試してみる価値があるとしています。

記事の筆者は、「プロジェクト目標に合った正しい移動方法や回転の方法を選ぶことを目指すべき」と強調しています。今後も引き続き、移動方法の模索が続くと考えられます。

(参考)
Oculus Developer Perspectives VR Locomotion—Movement and Combinations(英語)
https://developer.oculus.com/blog/developer-perspectives-vr-locomotionmovement-and-combinations/

Oculus and Crytek Explore New & Novel Methods of VR Locomotion/ROADTOVR(英語)
https://www.roadtovr.com/oculus-crytek-explore-new-novel-methods-vr-locomotion/

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この記事を書いた人

  • VRやAR、画像処理、ロボットビジョンについて研究している学生。VR、ARコンテンツに触れるだけではなく、自分でコンテンツを制作しVR、ARの面白さ、楽しさを広める活動をしている。

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    Twitter:@JackMasaki

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