【体験レポ】OcuFes 2015夏はVRの新しいアイデアを見られる宝庫だった(前編)

8月24日(月)、秋葉原にある「ベルサール秋葉原」にて、VRコンテンツの展示会である『G-Tune × AMD Ocufes 2015夏』が開催されました。Ocufesは、日本中から企業から個人、大学生までの様々なVR開発者達が一同に集まり、Oculus Riftなどで体験できるVRコンテンツの数々を展示するイベントです。これまでも日本各地で開催されてきました。

今回のOcufesは、出展が50以上と史上最大規模となりました。平日昼間の開催でしたが、開場30分後の時点で各展示ブースに行列ができる盛況ぶりでした。主催のOcufes代表理事・桜花一門氏によると来場者数は1300人近く。Oculus Riftの製品版のリリースも来年に控え、またスマートフォンで楽しめる気軽なVRも登場している中で、VRに対する盛り上がりと熱気が感じられるイベントでした。

Mogura VRでは3名のライターによるレポートをお送りしたいと思います。紹介するコンテンツは20点!!一挙に紹介します。

なお、編集長のすんくぼは別途、連載を担当している窓の杜にて注目のコンテンツと総評をレポートしていますので合わせてご覧ください。

日本のVRコンテンツの種はここにあり!“G-Tune × AMD OcuFes 2015夏”イベントレポート

OVERSTREEM / フレームシンセシス

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OVERSTREEMは、一本の水路に浮かんだ石板に乗って水路上に点在するコインを障害物を避けながらゴールまでにいくつゲットできるかを競うゲームです。

プレイヤーは実際に立って動いてプレイします。Oculus Riftを被ると周りは石造りの水路で石板の上に立っています、自分の体は見えませんが自分の影が足元に丸く落ちています。この影が石板から落ちないように動きます。水路上の大岩は左右に体を移動して避け、橋がかかっていたら頭をぶつけないように腰を屈めて通ります。コインをとるのに夢中になるといつの間にか前に進み石板から落ちかけてしまいます。
そんなときは目の前に「足元注意」の警告が現れます。

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水の流れはゆっくりなので落ち着いて動けますし障害物にぶつからない限り酔うこともありません。ゴール目前は水が落下する仕掛けになっており、水路の先が見えず目の前は青い空。頭を突き出して見下ろすと数十mはある高さで、落ちる瞬間は思わず体を低くして身構えてしまいました。

実際に体を動かせば同じようにVRの中でも現実と同じように動けるので初めてでも難しいことはなく、没入感も損なわれません。

プレイ画面をモニターで見せているので待っている間も他の人のプレイを見られて盛り上がっていました。展示内容も見せ方も完成度が高い作品です。

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開発者サイトはこちら。一般配布も行われています。(kure)

はらペコ王様と料理番 / 清水 祐輔

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二人で協力プレイをして遊ぶゲームです。一人(自分)が椅子に座っている、料理板役です。もう一人(今回は開発者)は立っている状態で、王様としてプレイしますます。二人ともヘッドセットをかぶって、協力プレイ的なゲームプレイになっています。料理番は両手にコントローラーを持っていて、ゲーム内ではフォークとして表示されています。この二つのフォークで回りに現れてくる食べ物をさして、それを王様に投げて食べさせるせる。王様側は食べ物がちゃんと口に届くように動きます。近くにあるカメラがそれぞれ自分と開発者の動きをキャプチャーし、ゲーム内に反映していました。(Alix)

抱きしめチューンちゃん /RyutoSouma izm

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VR内で、マウスコンピューター社のマスコットキャラクター「Tuneちゃん」を抱きしめられるコンテンツ。抱きしめの強さを計測するハードウェアを自作したとのこと。

抱きしめ強度によって、Tuneちゃんの反応が変わります。「人は最低限2つの感覚を得る事で、相手を人だと感じる」「何かを抱きしめるという行為で人は安心感を得る事が出来る」という先行研究の結果が開発の起点となっており、今コンテンツでは視覚と触覚、聴覚が用いられています。

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開発者のリュート氏はこのコンテンツ開発にあたっての知見を自身のブログで公開しています。(サヤメタクミ)

マシュマロキャッチ / 株式会社トリプルアイズVRサークル

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名前の通りマシュマロをキャッチするゲームです。Oculus Riftのカメラによるポジション・トラッキングの機能を使い、プレイヤーは自分の動きがゲーム内に反映されます。ゲーム内で次々よ投げられるマシュマロを前後左右に体を動かしながら、できるだけ多くキャッチしないといけません。のかなり体を動かすので、運動としても良い体験でした、今度こういったVRを使ったエクササイズも現れるでしょう。ただ、かなり動くので、何かにぶつかってしまう危険があるので、その点には注意する必要があります。(Alix)

初音ミクVRライブ「shake it!」 / 工藤

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座って見る初音ミクのライブです。床から1m程の高さで手を伸ばせば触れる位の近さにステージがあります。ちょうど目の高さにミクさんの足が見える高さです。つまりミクさんが見下ろしながら、(自分はミクさんを見上げながら)ずっと目を合わせてくれて丸々一曲(3分強)歌って踊ってくれます。

映像は綺麗で飽きませんでした。途中、空中に浮かびぐるりと回転しながら踊っているミクさんを見るシーンがあり、人間にはできないことをしながら実在感は損なわれない、VRならではの演出だと思いました。

歌い終わるとミクさんは頰をピンクに染めて両手でバイバイしてくれて終了です。
Oculus Riftを外した後、現実に帰ってきてしまった寂しさを感じました。

開発者の工藤氏は本コンテンツの展示にあたっての知見を自身のブログで公開しています。(kure)

VRで女の子に歯磨きしたい/有松和之

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ARトラッカーがついたデバイスを使い、ユニティちゃんに歯磨きをする事ができるコンテンツ。ハードウェアが振動する事により、実際に歯を磨いてあげている感触が伝わってきます。(サヤメタクミ)

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Gear VRで360度バーチャル旅行!など / Panorapro

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360度動画を展示しているブースは多くありませんでした。GoProを6台接続するの360Plug and Playを使って、360度動画を作るコンテンツです。今回体験できたのは結婚式の360度動画でしたが、今後さらに色々なイベントに広がるでしょう。今後インタラクティブな動画も現れることや、CのMouse Overのように、VRの中に見ているところのところで情報が表示されたり、こういう360度動画の展開の可能性に思いを馳せることができました。(Alix)

ドローン空撮映像 / ジュエ株式会社

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360°空撮を行う会社「ジュエ」による全天球の映像を体験できるコンテンツ。ドローンに取り付けられた全天球カメラで撮影された映像を体験できます=した。また、地上の固定カメラから、隅田川の花火大会などの全天球映像を見るコンテンツもありました。VRを使って、花火大会の空気感まで体験できます。(サヤメタクミ)

DroneVR ドローンをVRで練習しよう!(制作:伊藤周)

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コントローラーは本物のドローン用コントローラーを使い、映像は3DCG。学校でドローンのコントロールを練習するシミュレーションゲームです。
最初は目の前のドローンを自分の後ろの赤い立方体の中にドローンを入れる練習から。
コントロールはかなり難しく少し上に飛ばしたいだけでも数m飛び上がってしまったり急に落下したり、とコントロールはかなり難しいです。

なんとかクリアすると、次はドローン視点で自由に飛び回ることができました。
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コントロール方法は同じで少しの操作で大きく動きてしまいます。酔いやすい筆者は大変だったのですが、渡り廊下の隙間を上下左右少しずつ移動させながら潜り抜けることができた時はできると爽快でした。
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垂直に上がったり真横に移動したりしてると、もっと練習して自由に動けたらドラえもんのタケコプターをつけて飛んでるような感覚になったのではないでしょうか。とはいえ、筆者はのび太君レベルでしたが……

これで練習したら、実際にドローンを飛ばしてみたいものです。(kure)

任◯堂の紅い悪魔 / 中村竜乃介

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20年前に任◯堂から発売されたとある3Dゲーム機器が主人公。忘れ去られた黒歴史の逆襲として様々ななつかしのゲーム機をモチーフにしたデバイスを顔に向かって投げつけてきます。プレイヤーは頭につけてるハリセンを頭を左右に振って動かし、とんでくるデバイスをバンバン打ち返してとある3Dゲーム機器を倒すゲームです。
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体験する際は、Oculus Riftを被った上から実際にハリセン付きのヘルメットを被ります。ハリセン自体にはゲーム内で反応する機能はありませんが、頭の上にハリセンがあることで打ち返す場所と感覚が実感できます。頭を左右に振るだけという単純な操作でゲーム自体を楽しめました。(kure)
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後編はこちら

この記事を書いた人

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    東京在住のフランス人。ずっとゲーム業界で生きてきて、今は「Insert Coin」というゲーム業界のネットワーキングイベントを運営しています。VRと出会ったのが2年前で、DK1で体験してから、VRがエンターテインメント業界に大きいなインパクトを与えると信じるようになりました。これからMoguraVRで協力させていただきます!

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    アニメや特撮、VR・ARが好きなだけな人です。Oculus等HMD、VR・ARの魅力を沢山の人に広めていければと思っています。

    Twitter:@southern_kugua

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    株式会社Mogura代表取締役社長。慶應義塾大卒。元ネトゲ廃人。中央省庁勤務後、ベンチャー企業を経て「Mogura VR」編集長。VRジャーナリスト。国内外を駆け回って情報収集中。VRのことならいくらでも語れます。

    Twitter:@tyranusii

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    先端技術好きなデザイナー。VRでは、MVコンセプトアート制作や360度カメラを使用した企画に関わる。多摩美術大中退、CI開発から書籍装丁等の様々なデザイン業務に従事。 THETA LOVERだゾ。

    Twitter:@sayamecci

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