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AR/MR 2019.08.31

中国のXimmerse、マーカーを使う新型ARヘッドセットを発表

中国のARハードウェアメーカーXimmerseは、同社の新型ARヘッドセット「Rhino X」を発表しました。

基本的なスペックについて

「Rhino X」は、2019年6月に上海で行われた展示会Mobile World Congress Shanghaiに先行出展されていました。今回改めて正式発表が行われた形となります。

Ximmerseは、2014年に創業された企業。過去にはステレオカメラを使用したモーショントラッキングシステムを開発しました。ARトイ「Star Wars JEDI Challenge」に技術提供を行なったことでも知られています。

「Rhino X」は半導体大手クアルコム(Qualcomm)のモバイル向けチップセット「Snapdragon 835」で動作します。同ARヘッドセットには、統合型のディスプレイが採用されており、投影されたARコンテンツを反射する形でバイザーに表示します。

「Rhino X」のFOV(視野角)は57度で、着脱式バッテリーで稼働します。この仕組みは、バッテリー残量が少なくなった際、バッテリーの交換を行うだけでユーザーがプレイ再開することを可能にします。

マーカーで位置トラッキング

ARコンテンツのプレイ中、表示されるARの位置に不具合が出ないよう「Rhino X」には、プレイ環境にARコンテンツを固定する、マーカーベースのトラッキングシステムが搭載されています。このシステムは、ARヘッドセット本体がマーカーを読み取ることで機能します。

「Rhino X」には、ARヘッドセット本体のほかにトラッキングパッドや多面体型のビーコン、ハンドガン型コントローラー、6DoF(※)対応のハンドコントローラーが付属します。

(※6DoF:デバイスの向きと位置情報の両方を認識するトラッキング)

現在「Rhino X」用アプリを制作するためのSDKは、GitHubで公開されています。同ARヘッドセット向けのコンテンツ制作を希望するデベロッパーは、同サイトからファイルをダウンロードすることで、各種ARコンテンツの制作が行えます。

一般向けに販売されるかは不明

2019年8月現在、「Rhino X」が対象とする販売ターゲット(法人、一般ユーザー)は判明していません。どのような形式(レンタル、買い切り)で販売されるかも不明です。米メディアNext Realityは、より詳しい情報をXimmerseにメールで問い合わせましたが、8月27日現在、回答は得られていないとのこと。

https://www.youtube.com/watch?v=KIEr6eMBCzA

デバイス概要

デバイス名

Rhino X

開発元

Ximmerse

視野角(FOV)

57度

付属品

トラッキングパッド、多面体型のビーコン、ハンドガン型コントローラー、6DoF対応ハンドコントローラー

バッテリー

着脱式バッテリー

公式サイト

https://www.ximmerse.com/

(参考)Next Realiy


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