Home » マイクロソフト「HoloLens 2」産業・軍事カスタム版発表、ARカーナビアプリ「Phiar」に注目 ー 週間振り返りVR/AR/MRニュース


業界動向 2020.02.03

マイクロソフト「HoloLens 2」産業・軍事カスタム版発表、ARカーナビアプリ「Phiar」に注目 ー 週間振り返りVR/AR/MRニュース

「週間振り返りVR/AR/MRニュース」では、Mogura VR News / MoguLiveで掲載したニュースの中から見逃せない注目記事をピックアップ。読者の皆さんに、VR/AR/MRの最新情報をギュッと縮めてお届けします。

目次

1.マイクロソフト「HoloLens 2」、産業・軍事向けカスタマイズ版を発表(01.24)
2. ARカーナビアプリ「Phiar」発表、2月からベータテスト開始(01.29)
3.サムスン、複数のMRヘッドセットを開発中か 特許出願が判明(01.28)
4.VRユーザーの素顔に迫る、HTCが2019年中国市場レポートを発行(01.23)
5.VR制作ソフトのスペースリー、関西・九州エリアの大手不動産会社6割が導入(01.27)

マイクロソフト「HoloLens 2」、産業・軍事向けカスタマイズ版を発表(01.24)

マイクロソフトは、MRデバイス「HoloLens 2」の産業・軍事向けのカスタマイズ版を二種類発表しました。測量機器のTrimble社のヘルメットに装着する「HoloLens 2 XR10」、そして戦地での情報確認を目的とする米国陸軍専用、Integrated Visual Augmentation System (IVAS)に対応したモデルの2つです。

【Topics】
・「HoloLens 2 XR10」価格は4,950ドル(約54万円)。詳細はこちら
・米国陸軍専用モデルは、戦地状況をMRで体験し実践に備える
・マイクロソフトはIVASシステムを10万台のHoloLensを米国陸軍へ納入を予定

導入事例など「HoloLens 2」に関する情報はこちらです。

ARカーナビアプリ「Phiar」発表、2月からベータテスト開始(01.29)

2017年に創業、米カリフォルニアのスタートアップPhiar社は、AIを使ったスマートフォン向けARナビゲーションアプリ「Phiar」を公開しました。2020年2月上旬より25~50人規模のベータテストを行います。

同社は2018年11月に300万ドル(約3億2,700万円)の資金を調達済。ARカーナビ分野は、2019年7月にアップルがARカーナビの特許を出願するなど、今後の展開に注目が集まっています。

【Topics】
・周囲の車や走行レーンの認識に、コンピュータービジョンと機械学習を使用
・ARの矢印を表示し道案内。将来は車ウィンドウの警告表示や音声コマンド導入も予定
・2020年1月現在、「Phiar」の詳細な動作条件は不明

「ARカーナビ」に関連した記事はこちらにまとめてあります。

サムスン、複数のMRヘッドセットを開発中か 特許出願が判明(01.28)


韓国のサムスン電子が、中国の国家知識産権局(CNIPA)に新型MRヘッドセットに関する二つの特許を出願しました。

一つめの特許は、MRヘッドセット「Odyssey+」の発展型で、ヘッドセット前部と前面に二つのカメラを搭載したスケルトンデザインのもの。もう片方は、内部に四つの光学センサー(カメラ)を実装した昆虫の複眼を模したデバイスになっています。

【Topics】
・ヘッドセット本体の外観画像データは、CNIPAウェブサイトで公開
・スケルトンタイプはセンサーや追加アタッチメント取り付けの可能性も
・昆虫眼デバイスは内蔵カメラが増え、光学系スペック向上か?

サムスンのARについての記事はこちらをご覧ください。

VRユーザーの素顔に迫る、HTCが2019年中国市場レポートを発行(01.23)

台湾HTCは、2019年後半の中国VR市場レポート「2019 2H China VR Market Survey Results」を発表。ユーザー属性やゲームのプレイ状況、デバイス購買見込みといった未来のVR市場を予測する行動データをまとめました。

【Topics】
・今後購入・買替予定のユーザーは52%。高機能デバイスに払える金額4,000元(約63,000円)以上が2017年7月の17%から62%へ増大
・魅力的コンテンツ、高品質ムービー、5G通信によるクラウドVRが購入の動機づけに
・ビジネス活用ではマルチユーザー、広範囲のトラッキング、MRへの対応を希望

VR制作ソフトのスペースリー、関西・九州エリアの大手不動産会社6割が導入(01.27)

株式会社スペースリーが開発する、クラウドでVRコンテンツ制作・編集するソフト「スペースリー」が、関西・九州の大手不動産会社の6割に導入されました。利用者の増大にともない、大阪営業所は2020年2月に移転、VRパノラマの活用支援体制と人材採用を強化する方針です。

【Topics】
・同ソフトはいつ、だれが、どのコンテンツを見たかリアルタイムで把握。
・同社は2019年5月に大阪営業所、福岡営業所を開設


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード