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VIVE 2020.02.21

HTC、VRヘッドセット「VIVE Cosmos」新たに3機種を発表

HTCは、同社のPC向けVRヘッドセットVIVE Cosmosの新バリエーション「Cosmos Play」「Cosmos Elite」「Cosmos XR」を発表しました。

初代「VIVE Cosmos」は、2019年10月に発売されたPC向けのVRヘッドセットです。外部センサーを使わずにPC向けのVRゲーム等が楽しめるデバイスとして登場しました。日本国内では89,882 円(税抜)で販売されています。

HTCによれば、今回発表されたモデルのうち「Cosmos Play」はエントリーモデルで、「Cosmos Elite」は発展(Advanced)型、「Cosmos XR」は実験的な機種であるとのこと。これらのVRヘッドセットは、すべて“コア”部分が共通しており、「Cosmos Play」ユーザーは、本体前部のプレートを交換することで、上位モデルにアップグレードすることが可能です。



Cosmos Play

「Cosmos Play」は、先述の通りVIVE Cosmos系のエントリーモデルです。ディスプレイ解像度(2,880 x 1,700)や110度の視野角、90Hzのリフレッシュレートは維持されていますが、インサイドアウト形式のトラッキングのための内蔵カメラが、4基に減少しています(通常のCosmosは6基搭載)。なお「Cosmos Play」を含む今回発表されたバリエーションモデルは、すべてVIVE Cosmosの無線化対応キット(日本では使用不可)に対応しています。

発表によれば、「Cosmos Play」は教育目的や美術館、博物館での使用が想定されているとのこと。価格は500ドル(約5.5万円)とのこと。

Cosmos Elite

「Cosmos Elite」は、VRゲームをプレイするゲーマーがメインの使用層として想定されているヘッドセットです。同VRヘッドセットには、トラッキング用のフェイスプレートが装着されており、このパーツと「SteamVR」向けのベースステーションが組み合わさって機能することで、これまでのHTC VIVEやVIVE Proと同様に外部センサーを使ったアウトサイドイン形式の高精度のトラッキングを実現します。内蔵型のヘッドフォンも実装されます。

「Cosmos Elite」は、29,990ニュー台湾ドル(約990ドル=約11万円)で販売されます。発売日は第1四半期後半が予定されています。予約は2月24日から受付開始され、定額配信サービス「VIVEPORT Infinity」の2ヵ月分の利用権が付属します。トラッキング用のフェイスプレートは個別発売も予定されています。価格は900ドル(約10万円)です。

同VRヘッドセットには、付属品として2基のベースステーション1.0とVIVEハンドコントローラーのペアが同梱されます。

Cosmos XR

「Cosmos XR」は、Cosmos系VRヘッドセットでMR体験を可能にしたバージョンです。ビジネス向けの使用が想定されています。同VRヘッドセットは「Cosmos Play」(のフェイスプレート)に、パススルー用の高解像度カメラが2基追加されたような構造になっています。パススルー使用時の視野角は100度です。

「Cosmos XR」の開発者向けキットは、2020年の第2四半期にリリースされる予定です。同VRヘッドセットの詳細情報は、2020年3月に開催されるGame Developers Conference(GDC)で公開されます。

(参考)VRFocusEngadget

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