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メタバース最新動向 2021.06.24

超高解像度VRのVarjoが「Varjo Reality Cloud」発表、現実とVRが融合したメタバースの第一歩

超高解像度VR/ARヘッドセットを開発するVarjo(ヴァルヨ)は、「Varjo Reality Cloud」を発表しました。同社のVR/ARヘッドセット「XR-3」に搭載されたカメラやセンサーで周囲をスキャンし、遠隔地にいる人や空間をリアルタイムで目の前に出現させます。

Varjo Reality Cloudは2021年中にアルファアクセスを開始予定。Varjo Reality Cloud、およびこれにより実現する「メタバース」のビジョンについて、同社は2021年6月25日01:00(日本時間)より公式Webサイトでオンラインセミナーを行う予定です。

Varjoはフィンランドに本拠地を置く企業。産業向けに、「人の眼レベルのVR」と呼ばれる極めて高い解像度のVR/ARヘッドセットを開発していることで知られています。2020年末にはVRヘッドセット「VR-3」に加え、LiDARセンサー等を搭載したVR/ARヘッドセット「XR-3」を発表しています。

遠隔地から「テレポーテーション」。併せて企業買収等も発表

Varjoは「Varjo Reality Cloud」を使用した「バーチャル・テレポーテーション」技術のデモ動画を公開しています。遠隔地にいるスタッフは「XR-3」で自身と空間をキャプチャ、オフィスのスタッフ(動画の視点人物)は「XR-3」を装着し、現実のオフィスの風景とキャプチャされた遠隔地のスタッフを表示した状態でコミュニケーションを取っています。

Varjoはプレスリリースにて、「リアルタイムで共有される現実は、これまでにない幅広いコラボレーションや未来のメタバース(多人数参加型の仮想世界)への道を切り開き、人々の仕事、交流、遊びのあり方を一変させるでしょう」とコメントしています。

ソフトウェア企業を買収、著名な研究者を迎え入れる

また、Varjoはノルウェーのソフトウェア企業Dimension10を買収したことも発表。加えて、Improbable社でCTOを務めるリンカーン・ウォレン氏を取締役会に迎え入れました。ウォレン氏はAIやコンピューティング分野で広く知られている研究者であり、ドリームワークス・アニメーションのCTOとして、映画制作のデジタル化ツール移行などを手がけています。

Varjoによる一風変わった「メタバース」構想の布石か

本発表に際し、VarjoでCEOを務めるティモ・トイカネン氏は、「Varjoが目指すメタバースは、今後10年の間で、世界のどのような技術よりも人類を向上させるはずです。私達がVarjo Reality Cloudによって構築しようとしているのは、物理法則から開放された現実世界です。画面の向こうにしか存在できなかったプログラム可能な世界が、ついに周囲の現実と融合するのです。日常生活の体系が永久に変わることになるでしょう」とコメントしました。

このコメントから、Varjoが構想するメタバースは「Roblox」等で広く展開されているバーチャル空間だけのものではなく、現実空間の情報をリアルタイムで取り込みつつ、バーチャル空間の情報と都度融合させるものを想定しているようです。

(参考)Varjo


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