2019年9月19日、イギリスのハプティクス企業UltraHapticsは、社名を「Ultraleap(ウルトラリープ)」へと変更しました。UltraHapticsの持つ空中触覚技術と、同社が2019年5月に買収したLeap Motionの持つハンドトラッキング技術を統合、新たなインタフェースやデバイスを開発するものと思われます。
さらに「Ultraleap」という新社名は「両社のルーツを反映し、大きな前進を象徴する名前」との説明がなされており、共同ブランドであることを打ち出していくものと思われます。
UltrahapticsとLeap Motion、両社の歩み
Leap Motionは、赤外線センサーを使った高精度なハンドトラッキング技術で知られていました。当初はPC向けのコントローラーとして登場し、その後VR/AR向けのコントローラーに転換。2018年にはARデバイスのプロトタイプNorth Starを発表、オープンソース化も行いました。
また、同社はこれまでに累計9,400万ドル(100億円超)の資金調達を行っており、一時期はアップルからの買収提案を断っていたことも明らかになっています。(参考記事:アップル、Leap Motion社の買収を計画するも2度失敗)
一方、Leap Motionを買収したUltraHapticsは、超音波を使った“触れずに触感を得る”空中ハプティクス技術を開発・研究しています。同社がLeap Motionを買収した際、6年にわたって共同でプロジェクトを進めてきたことが明かされています。
新社名に順次移行、「Ultraleap」へ
今回の社名変更に伴い、UltraHapticsとLeap Motionの社名は新規製品での使用が停止されます。両社の社名は、現行製品のトレードマークとして残りますが、今後発売される新製品には「Ultraleap」が社名として使用されます。
今回の社名変更について、Ultrahaptics(Ultraleap)のCEO、Steve Cliffe氏は以下のようにコメントしています。
社名変更によるリブランディングは、簡単な決断ではありませんでした。我々は、両社がこれまで成し遂げてきたことを心から誇りに思っており、将来について大きな期待を抱いています。新しい社名であるUltraleapとブランドは、この新たな世界、現在と未来に対する、我々の野心が反映されたものです。
(参考)プレスリリース