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活用事例 2018.04.20

VR音楽体験のTheWaveVR、600万ドルを調達しプラットフォーム拡大へ

ソーシャルミュージックプラットフォームを提供するTheWaveVRは19日、600万ドル(約6億4,200万円)の資金調達を行い、シリーズAラウンドを完了しました。さらに同日付でロサンゼルスに新事務所の開設を発表、「年内に、注目を浴びるようなVRコンサートをいくつも」開催すべく、アーティストたちとコラボしていくと述べています。

TheWaveVRは、マルチプレイでDJや観客としてクラブ・ライブ体験ができるソーシャルミュージックプラットフォームです。同社は昨年4月にも、シード資金として400万ドルの資金調達を行いました。今回の資金調達により、総調達額は1,000万ドル(約10億7,000万円)に上ります。調達した資金は、アプリのコミュニティツールの拡大や、新たなプラットフォームの追加に充てていく方針です。

契約締結はVRの中で

今回の資金調達は、RRE Venturesを主導とし複数のベンチャーキャピタルが参加しました。契約の締結に際し、TheWaveVRは自社のコンテンツ制作ツール「Wave Builder」を利用し、出資企業をTheWaveVRのプラットフォームに引き込みました。つまり、VR流のやり方として、TheWaveVRとRRE VenturesはVRの中で契約書にサインしたのです

https://vimeo.com/212177355

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TheWaveVRの今後の展望

直近ではTheWaveVRは映画「レディ・プレイヤー1」の世界とコラボした音楽体験もリリースしています。TheWaveVRの共同設立者でありCEOのAdam Arrigo氏は、「『レディ・プレイヤー1』の公開で、VRのエコシステムは転機に近づいています。端末の価格は下落傾向で、Oculus GoやVive Focusといったスタンドアローンのデバイスにもその傾向はみられます。VRは確かに、主流になりつつあるのです」と話しました。

また「昨年、我々は完璧にインタラクティブなコンサートのためのフォーマットづくりに注力し、ユーザーがこの音楽体験を好きだということを証明できました。今年は、どうやってコンテンツが作られ、シェアされるか、という点に力を入れます」とも述べています。

TheWaveVRのアプリはSteamにて公開されていますが、現在は米国在住者向けのみの提供となっています。対応するデバイスは、HTC Vive、Oculus Rift、そしてWindows Mixed Realityヘッドセットです。

(参考)Road to VR
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