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WebVR

WebVRとは、ウェブブラウザ上でVRデバイスを認識するために用いられるJavascriptのAPIのこと。Webブラウザ「FireFox」の開発で知られるMozillaを中心に、開発が進められています。

WebVRはOpenCVやWebGLなどと同じようなライブラリの一種であり、Web上に埋め込まれた360度全天周画像など、何かのコンテンツを指すわけではありません。

WebVRを利用してWebページを作成することで、そのページでは外部デバイスとしてVRヘッドマウントディスプレイなどを認識でき、ジャイロセンサやポジショントラッキングの情報を取得して入力に利用することが可能になります。

https://www.youtube.com/watch?v=Le8pTXQqM3s

(各種リンク)
・W3CによるWebVRの仕様ページ
・W3CのWebVRのGithubリポジトリ
・WebVRコミュニティグループ

(関連記事)
・気軽にブラウザでVR グーグル、WebVRの作例集を公開(2017.04.15)

・WebVRはVR普及のきっかけになるか?FirefoxのMozillaはAR対応も目指す(2017.05.04)

WebVRの利点

WebVRを利用することで得られる大きなメリットには、たとえば
・多くのデバイスに対応できる
・利用するのに専用のソフトウェアを必要としない
・コンテンツの配布が容易
などがあります。

多くのデバイスに対応できる

近年、Oculus Rift、HTC Vive、PlayStation VRやGear VR、そしてDaydreamなど、さまざまなVRデバイスと、それに対応した専用プラットフォームが登場しました。マルチプラットフォーム対応のコンテンツも徐々に増えてきていますが、あるデバイスで動作コンテンツが別のデバイスでは動作しないという状況は珍しくありません。

しかしWebVRを使えば、基本的にWebブラウザが動作するものならどれでも対応ができます。

利用するのに専用のソフトウェアを必要としない

WebVRのコンテンツを体験する場合、Webブラウザのほかに特別なソフトウェアを必要としないのも大きな特徴です。そこではストアからアプリをダウンロードする必要もなく、Webブラウザでパソコンと同様、サイトにアクセスするだけでコンテンツの体験を始めることができます。

コンテンツの配布が容易

たとえばOculus Riftで開発したコンテンツはOculus Storeへ、HTC Viveで開発したコンテンツはSteamで公開することができます。

しかし、ストアにさまざまな登録をする必要があったり、登録後すぐに公開されるわけではなかったりと、開発者にとってハードルが高いのが現状。WebVRなら、Webサイトを編集して公開するのと同様の手軽さで、VRコンテンツの公開が可能であり、リリースに伴う申請や登録も不要です。

各種ブラウザのWebVR対応状況

以下のページに、各種ブラウザ・ヘッドマウントディスプレイごとのWebVR対応状況が確認できます。
https://webvr.rocks/

(関連記事)
・アプリではなくブラウザでVR Android版Chromeが「WebVR」に正式対応(2017.02.12)

WebVRライブラリ

Mozillaは「A-Frame」と呼ばれるWebVRライブラリを公開しています。これはWebGLの知識が十分になくとも、WebVR開発が行えるようになるもの。

またMozillaだけでなく、現在はOculusも「ReactVR」と呼ばれるWebVRのフレームワークを公開しています。いずれも主要なデバイスとブラウザに対応することを目指しており、協力してWebVRの普及を図っていくとのこと。

・1行のコードでWebサイトにVRを。Mozillaより、Web VRライブラリ「A-Frame」がリリース(2015.12.17)

・Oculus、ブラウザで動くWebVRのライブラリ「React VR」を公開 Airbnbなど利用(2017.04.23)

VR専用ブラウザ

WebVRはWeb上でVR体験を提供するものですが、一方でVR体験の中で使用できる(VRヘッドマウントディスプレイを着けたまま)利用できるブラウザも登場し始めています。

Oculusは2016年の開発者会議にて、VR専用ブラウザ「Carmel」を発表しています。

サムスンのGear VRには、2015年リリースまもなく「Samsung Internet Beta」というGear VR向けブラウザアプリがありました。2017年にはGear VR起動画面にネイティブブラウザが追加され、専用のアプリを必要としない形になりました。

Googleは「VR Shell」と呼ばれる、通常のウェブサイトをVR環境でブラウジングする機能を開発中。2017年にChromeに実装される予定とのこと。

(関連記事)

・OculusのVRブラウザ「Carmel」 開発者用プレビュー版公開(2016.12.13)
・Gear VR、ホーム画面の表示高速化や解像度向上、ネイティブブラウザ実装など機能強化(2017.03.30)


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