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MR(複合現実感)

MR(複合現実感)

MRはMixed Realityの略であり、学術的には複合現実感と訳されます。これは、VR環境と現実の物理環境を融合するという概念のことです。[1]

また、トロント大学のポール・ミルグラム氏は複合現実感(MR)について「拡張現実感(AR)から拡張VRまでを包括する広い概念」と、下図のようなスペクトルを用いて説明しました。

図1 複合現実感のスペクトル[2]

図の左端に位置するのが物理世界の実環境(リアル)であり、右端がコンピュータによって作られるVR環境となっています。ミルグラム氏は「リアルとVRは対極ではなく、連続的に変わっていくものである」といいます。

この図からわかる通り、ARやAugmented VRと呼ばれる拡張VR、そしてVRは、それぞれ「コンピュータに作られた環境」と「物理存在をもつ実環境」がどの程度の比率で混ざり合っているか、という違いで分類されているに過ぎません。

MRはこうしたリアルとVRの混合体とされています。

(参考)
[1]日本バーチャルリアリティ学会(編)(2011) 『バーチャルリアリティ学』 東京 コロナ社、 138-139頁
[2]Paul Milgram, Fumio Kishino : “A Taxonomy of Mixed Reality Virtual Displays.”, IEICE Trans. Information Systems, E 77-D (12) (1994)

MRデバイス

マイクロソフトが2016年3月30日に発売(※1)した「HoloLens」は、公式で「MRデバイス」と称されています。ホログラムではなく両眼立体視を用いたデバイスですが、シースルー型のディスプレイで現実世界を覗きながら自分の手でCGを(現実の質量を持つ物体のように)操作できる技術は、まさにVR環境と現実の融合です。

(※1)日本国内では2016年12月2日に予約開始、2017年初頭出荷開始

https://www.youtube.com/watch?v=KXkmyhoIcGQ
HoloLens紹介動画

マイクロソフトはHoloLensを含むユーザーインターフェースをWindows Mixed Realityと呼び、MRの定義を学術的な意味と合わせています。つまりWindows Mixed Realityには、現実にCGを投影するHoloLensのようなシースルー型のデバイスもあれば、バーチャルな世界を体験するVRヘッドマウントディスプレイ型のデバイスも含まれます。

また2016年には、Magic Leap社が開発しているMRデバイスも話題になりました。2017年5月現在もデバイスの外見すら不明ですが、2016年4月の段階で既に22億ドル以上の資金調達を成功させています。


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