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テック 2021.07.07

ロシア企業がVRヘッドセットを独自開発、宇宙船トレーニングに使用

ロシアのロスコスモス社は、自社製のプロトタイプVRヘッドセット「Roscosmos XR-1」を、同国のカンファレンスでお披露目しました。

ロスコスモスは、ロシアの国営企業。宇宙関連事業を手掛けています。「Roscosmos XR-1」の情報は、ロシアのメディアHolographica.spaceが報じました。同メディアによれば、「Roscosmos XR-1」は、ロスコスモス内の技術テストでの使用が想定されているヘッドセットとのこと。スペックの詳細は以下の通りです。

Roscosmos XR-1スペック

ディスプレイのサイズ – 2.89 インチ×2枚
ディスプレイ解像度: 2880 × 1440 (片目1440 × 1440)
リフレッシュレート:90/120 Hz (切り替え可能)
ディスプレイの種類:液晶ディスプレイ
視野角(FOV): 105度
光学:ハイブリッドフラネルレンズ
コンピューターとの接続:有線
センサー類:ジャイロスコープ、加速度センサー、地磁気センサー
接続規格: miniDP, miniUSB
パワーサプライ: 5ボルト
   重さ: 500g未満
対応OS:Windows 10(SteamVRに対応)
位置トラッキング:レーザーをベースにした外部ビーコン

ロスコスモスは、次世代モデル「Roscosmos XR-2(別名:Sokol-1)」も発表しています。同ヘッドセットのディスプレイ解像度は5760 × 2880。FOVは157度で、アイトラッキングにも対応します。リリース時期は、2021年後半を予定しているとのこと。

Roscosmos XR-2スペック

・視野角(FOV):157度
・解像度:5760 × 2880
・リフレッシュレート: 90/120 Hz
・アイトラッキング:可能
・位置トラッキング:レーザーによるオブジェクトトラッキング。最大で256個のオブジェクトをトラッキング可能。トラッキングの誤差は、5mm以下。2つのベースステーションが200平方メートルをカバー。
・サポートするOSと環境:プロジェクトのSDKとAPIは、SteamVRの有無にかかわらず、Astra Linux (SE)、Windows 10で動作。

Holographica.spaceは、ロスコスモスのVRヘッドセットは、宇宙飛行士トレーニングセンター向けに作られたシミュレーターで使用されていると報道。シミュレーターでは、現行のソユーズ宇宙船と、次世代のオレル宇宙船についてトレーニングできるとのこと。他のハプティクス・フィードバック技術と組み合わせることも計画されています。

(参考)VRScout

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