So-netが提供するポストペットは、2017年1月に20周年を迎えます。その一環として展開される20周年アニバーサリー・プロジェクトの一貫として、ポストペットの新サービスである『Postpet VR』の開発が進められていることがわかりました。
現在、Campfireにてクラウドファンディングプロジェクトが進行中です。
ポストペットVRの開発を手がけているのは、ポストペットの生みの親でありメディアアーティストの八谷和彦氏率いるペットワークス社。
インターネット黎明期を支えたポストペット
ポストペット(ポスペ)は、1997年に登場し大ヒットしたメールソフト。ペットがメールを運ぶというコンセプトで大ヒットとなりました。当時はインターネットの普及率が10~15%、ダイヤルアップ回線が主流という時代。ポストペットはインターネット黎明期を支えてきました。
その後もウェブ版などに展開し、1,500万人以上の累計使用者がいるサービスです。
東京体育館で開催された記者会見では20周年アニバーサリー・プロジェクトとして、ビジュアルやロゴ、原宿カルチャーの発表とともに、新サービスとして『Postpet VR』のプロジェクトが発表されました。
PostPet VRを発表する八谷和彦氏
開発を手がけるのはポストペットの生みの親でありメディア・アーティストの八谷和彦氏が率いるPostworks社。今回発表された『Postpet VR』は、Mac版の『PostPet V3』の世界に入れるというもの。ペットを触ったり、抱いたり、一緒に遊ぶこともできるようになり、過去のメールを運ぶなどといったことも可能になります。
『PostPet V3』
あなたは紙袋をかぶったキャラクター「アンノウン」となってペットたちの住む家の中に入り、ペットたちにおやつをあげたり、なでたり、抱っこしたり、抱っこされたり、遊んだり、洗ったり、自分で手紙を運んだり※、そんなことを楽しむアプリケーションになる予定です。
※「手紙を自分で運ぶ」機能の実装は、スマホ版の開発が正式に決まってからの実装になります。
また、「ドクターコース」をご支援していただいた方のペットデータをPostPetVRに移植し「VR空間内で、自分のペットと会える」ことを目標にしています。
ークラウドファンディングページ
対応予定のデバイスはHTC Vive、Oculus Rift(Oculus Touch)。目標額まで集まらなかった場合でもベータ版までは開発を行うとのこと。また、ベータ版の先行体験会が2017年3~4月に開催されます。クラウドファンディング参加者が対象。
今回のクラウドファンディングの資金は『PostPetVR』の先に考えているスマホ版の開発と日本各地での体験会の実施に充てるとのことです。
クラウドファンディングでの出資は5,000円から。コースによってはダウンロード権だけでなく、ラバーストラップやぬいぐるみなどポストペットグッズもリターンとして用意されています。
発表会では八谷氏から、例えばスマホから自分のペットを送ったらVRの中で会える、というような展開も技術的には可能で実現できたらいいのではないか、とのコメントもありました。
今後、開発の状況が気になるところです。