2016年4月に開催されたGPU Technology Conference (GTC 2016)。ここで、アメリカ航空宇宙局(NASA)の航空宇宙技術者、Matthew Noyes氏、Francisco Dalgado氏による講演がありました。ここで明らかになったのは、宇宙飛行士育成プログラムにおいて、VRの存在がどれ程重要かという事でした。
本講演では、無重力状態の国際宇宙ステーションで働く難しさを体験できるデモストレーションの様子を映した映像が紹介されました。現実とVRが組み合わさる事で、臨場感と没入感を強化しています。NASAは「ハイブリッド・リアリティ」という言葉を使って、現実世界とヴァーチャルの世界を融合させた空間を表現しています。
現実空間の手摺がVR空間内と同期。
ハンドコントローラーがVR空間内でドライバーになり、ネジを締める動作も可能です。
VR空間内で、人から荷物を受け取る事もできます。右画面は、無重力状態で飛んでくる荷物。
何十年にもわたりVRを研究しているNASAですが、彼等の過去の研究が分かる映像が残っています。以下の動画の42分あたりから、NASAが使用していた昔のVRヘッドマウントディスプレイが出てきます。
(参考)
・A Look at NASA’s Hybrid Reality Astronaut Training System, Powered by HTC Vive
http://www.roadtovr.com/a-look-at-nasas-hybrid-reality-astronaut-training-system-powered-by-htc-vive/