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Magic Leap 2018.08.08

Magic Leap One開発者版が注文開始 米国限定、価格は2,295ドル

MRデバイスMagic Leap Oneの開発者版が公式サイトにて発売となりました。

Magic Leap Oneは、これまで23億ドル以上を資金調達しながらも、情報がほとんど明かされなかった企業の初の製品が出荷されることになります。

Magic Leap社は、MRデバイス「Magic Leap One」の開発を進めています。巨額の資金調達を行い、注目を集めながらも具体的な情報を明かさないことで知られています。同社は空間にバーチャルな物体やキャラクターを出現させる「空間コンピューティング(Spatial Computing)」を実現できるデバイスとしてMagic Leap Oneの開発を進めてきました。

2017年末には、名前とともにデバイスの外見やコントローラーなどが発表。開発者用の「Creator’s Edition」を準備中となっています。2018年3月には開発用のツールSDKが発表になりました。

この開発者版はCreator’s Editionという名前で、Magic Leapの公式サイトにて注文受付を開始しています。購入は米国でも6都市に限られており、公式サイトにて郵便番号を入力することで該当する地域に住んでいる購入者は購入フォームに進むことができます。

価格は1つあたり2,295ドル(約25万円)。個人での購入は1人3個までです。3個以上を購入希望の法人等は別途フォームより申し込む必要があります。

購入時には「到着まで最大120日間かかる」注意書きが記されており、購入してすぐに届かない場合もありそうです。

オプションとして、購入時には以下の3つのサービス、周辺機器を選ぶことができます。

・プライオリティサービスプラン 500ドル/年
故障時などの修理交換が優先的に行われるサービスです。ベータ版のソフトウェアの先行入手、カンファレンスへの早期案内など。2年まで選択可能です。

・ハブ 60ドル
Magic Leap OneをPCと電源に同時に接続するためのスプリッターです。開発中に充電しながらPCにつないで使うために必要となります。Magic Leap Oneとは別で後日出荷。

・ショルダーストラップ 購入時に無料で選択可能(30ドル相当)
プロセッサとバッテリーを搭載したLightpackを肩からさげるためのストラップ。無料で選択することが可能です。

上記3点を全て希望する人には「プロフェッショナルデベロッパープラン」として495ドルで提供されています。

公式ストアでは、他にもコントローラー単体や顔へのフィットパーツ、コントローラー充電器なども周辺機器として発売されています。

米国で対象外となっている地域や世界の他の国への出荷に関しての情報は、記事執筆時点では明らかになっていません。

性能は?

Magic Leap Oneの性能も製品ページから明らかになりました。

CPUとGPUにはNVIDIA製のSOCを使用しています。メモリは8GB、ストレージは128GB(ただしOS等で使用するため、実質的には95GB)。バッテリーはリチウムイオンバッテリーで最大3時間の連続駆動を謳っています。充電はUSB-Cです。公式のQ&Aより、眼鏡を着用している人は同時使用ができません。


コントローラーのスペックは、振動によるハプティクス・フィードバックを搭載。手の位置を取得する6DoF対応、タッチパッドが搭載されています。コントローラーの連続使用時間は7時間半です。


同梱物は以下の通りです。

・Lightwear(頭に装着する装置)
・Lightpack(プロセッサ等を搭載する装置)と充電器
・コントローラーと充電器
・USB-Cケーブル2本
・AC電源ケーブル
・手首に巻くストラップ
・クリーニングクロス
・フィットキット


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