Home » インテルが5G対応VRヘッドセット披露 処理はPCからクラウドへ


業界動向 2018.09.12

インテルが5G対応VRヘッドセット披露 処理はPCからクラウドへ

インテルは9月11日、ロサンゼルスにて「5Gサミット」を開催しました。このイベントは、通信やネットワーク事業に関わる企業から登壇者を招き開催されたもの。米メディアVenturebeatによると、次世代通信技術”5G通信”についてディスカッションが行われたほか、5Gを活用したVRヘッドセットも披露されました。

HTC ViveのワイヤレスHMDがお披露目

インテルのネットワークプラットフォーム事業、シニア・バイス・プレジデントのSandra Rivera氏は講演の中で、韓国の大手通信企業であるSKテレコム社とのジョイント・イノベーションプログラムを発表しました。インテルの立体映像ライブ配信技術「True VR」を含むスポーツ中継について、5G通信技術を活用していくものです。

またRivera氏の発表で注目を集めたのが、HTCとのコラボレーションによる、5G向けミリ波バージョンのワイヤレスヘッドセットです。会場で披露されたデバイスは、現行のHTC Viveに、インテルのWiGigを用いたワイヤレスアダプターを搭載した外見。PCとの無線通信ではなく5Gにアダプターを使用したと考えられます。デバイス公開は、参加者にとっても思いがけない内容だった、とVenturebeatは報じています。

施設型VR進化の期待も

サミットの終盤では、映画配給などで知られるワーナーブラザースのCTO、Vicky Colf氏が5G通信によるロケーションベース(施設型)VRの進化に期待を示しました。5G通信に対応したVRヘッドセットであれば、据え置きのPCでなくクラウドコンピューティングを活用できる見通しです。この結果、ユーザーがバックパックPCを背負わずにプレイ可能になり、VR体験の質向上が期待されます。

第5世代移動通信システム「5G」には国内外で多くの企業が期待を寄せており、VRと組み合わせたデモや実証実験の取組が行われています。

(参考)Venture Beat


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード