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投資 2018.06.07

研修でのVR/ARトレーニングの利用進む 開発企業が5.6億円調達

VR/ARソフトウェア開発スタジオのInnoactiveは、440万ユーロ(約5.6億円)の資金調達を完了したことを発表しました。この資金調達をもとに、同社が手掛けるVRトレーニングのプラットフォームの販売拡大や機能追加を進める予定です。

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大手自動車メーカーも従業員教育に活用

Innoactiveは2015年に創立。自動車や航空宇宙、製薬、小売といった様々な業種へVRトレーニングプラットフォーム「Innoactive Hub」を提供しています。ドイツの自動車大手フォルクスワーゲンでは、1万人の従業員を対象にこのプラットフォームを使った教育を行っています。

Innoactive Hubは、企業にソーシャルVR空間を提供します。企業はこれを活用して遠隔地にいる従業員の教育や、他の従業員との協力を進めることができます。Innoactiveのソフトウェア開発キットを使えば、企業側は1行のプログラミングもせずに教育プログラムを作り上げることも可能です。

https://vimeo.com/253827938

VRトレーニングをより早く簡単に

Innoactiveの設立者でありCEOのDaniel Seidl氏は、「特に製造業や輸送業では、VRを使うと膨大なコスト削減が期待できます。したがって、VRトレーニングへの需要も高いです。Innoactive Hubプラットフォームを使えば、早く簡単にトレーニングコンテンツを作ることが可能です。VRを効果的に使えば全社展開もできます」と話しています。

また同社は今回調達した資金の使途について「技術・製品開発、海外販売の拡大や開発チームの増強に使用します。ソフトウェア開発キットに、よりVRトレーニングを早く簡単に作れるような機能を追加することも予定しています」としています。

VRの研修・教育への活用は、日本でも広がりを見せています。日本における事例はこちらです。

(参考)Road to VR
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