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テック 2019.08.30

グーグル、スマホでできる“指トラッキング”技術をお披露目

グーグルは、リアルタイムで計21箇所の指の動きをトラッキングするモバイルデバイス向け指トラッキング技術を発表しました。

この技術は、同社のオープンソースフレームワーク「MediaPipe」に実装されるとのこと。「MediaPipe」は、モジュラー形式のフレームワーク。顔や物体認識、ヘアーセグメンテーションなど機械学習を活用した活用法に対応しています。

AR操作の新たなアプローチとなるか

今回グーグルが発表した指トラッキング技術は、AR(MR)デバイスの新たな操作方法となる可能性を秘めたテクノロジーです。同技術を活用した、コントローラーを必要としない直感的な操作は、スマートフォンやARグラスなど日常での使用を想定したデバイスで、特に機能すると思われます。

現在、指のトラッキング技術はマイクロソフトのMRヘッドセット「HoloLens 2」や「Magic Leap One」で実装されています。

2019年6月、アップルはiOSとiPadOSのAR機能の新バージョン「ARKit3」を発表しましたが、同フレームワークのトラッキングはモーションキャプチャー(身体の動き)機能に留まり、指の精密な動きまではトラッキングできません。

現在の段階では実装に大きなハードルが存在する指トラッキング技術です。今回グーグルが公開したテクノロジーで特に期待されるのは、同社のAndroidスマートフォン向けのARフレームワーク「ARCore」への指トラッキング技術の統合です。

公開された指トラッキング技術をどのような形で活用するのか、グーグルの今後の発表に注目です。

フェイスブックも研究中

指トラッキングに関する研究は、VRヘッドセットOculusシリーズを販売しているフェイスブックも行っています。この情報は、同社のCTOジョン・カーマック氏が、Oculusの開発者会議「Oculus Connect 5」とTwittterで発信した情報から明らかになりましたが、取り組みの詳細については明らかになっていません。

(参考)UploadVR


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