Home » 大空に描くARグラフィティ「Blue Sky Paint」


ゲーム・アプリ 2018.09.17

大空に描くARグラフィティ「Blue Sky Paint」

AR開発を行うKevaid Inc.は、空をキャンバスにして絵を描くことができるiOS向けARアプリ「Blue Sky Paint」をリリースしました。

「Blue Sky Paint」で特徴的な点は、オクルージョン処理を行い、ユーザーが空にのみデジタル絵を描けること。このアプリを使用して描いた絵は現実世界に存在するものに反応します。カメラを移動させ映りこんでくる木や建物などのうしろに絵が隠れ、あたかも空に作品があるかのように映し出されるのです。

空間に絵を描くことができるアプリとしては、グーグルが「Just a Line」を提供しています。しかし、こちらのアプリでは「空だけに絵を描く」ことはできません。

ユーザー同士で作品を共有

「Blue Sky Paint」では、すべての動作はリアルタイムで反映されます。使い方はシンプルで、スマートフォンを空にかざせばすぐに描き始めることが可能。スマートフォンを地面に向けるとパレットが出現、色を変えるモードになります。

このアプリではスマートフォンのGPS位置情報機能とコンパス機能を使用することで、ユーザー同士が互いに描いた絵を共有できるようになっています。友達と一緒に共同で作品を作り上げたり、競争して遊ぶことができます。野外コンサートの最中にアプリを使ってメッセージを送り合ったり、演奏中のバンドの頭上に絵を描いて密かに共有したりといった楽しみ方も紹介されています。

(空を舞台に巨大な◯✕ゲームをプレイ)

描いた作品は誰でも見れるように。様々な機能も

このアプリでは、世界中のユーザーが描いた作品を発見するという楽しみ方もあります。誰かが空に描いた作品を鑑賞することができるよう、描いた場所に履歴が残るのです。

また本アプリにはユーザーから開発者への「通報機能」も組み込まれています。公共の場にふさわしくないものが描かれていた場合には、開発者がすぐに対応できる仕組みです。

「Blue Sky Paint」はエンターティンメント以外にも活用されています。日本に住むあるクリエイターの例では、地震で身動きが取れなかった時に、空にSOSを書いて助けを呼ぶために使用していた例もあるとのこと。

2018年9月17日の週で予定されているアップデートでは、ユーザーネームの作成が可能になるほか、ユーザー同士がつながってソーシャル化していく方法が改善される見込みです。アプリ(iOS)は無料でダウンロードできます。

(参考)VRScout
Mogura VRはVRScoutのパートナーメディアです。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード