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活用事例 2016.12.12

VRでの温冷や重さなど触覚再現に挑むAxonVR、約6億円の資金調達

視覚と聴覚、そしてハンドコントローラーまで実現したVR。次に再現する感覚として注目を集めているのが”触覚”です。

VRでの触覚の再現に取り組むAxonVR社は、580万ドル(約6億6,000万円)の資金調達を完了したことを発表しました。

AxonVRは2012年に設立され、カリフォルニア州サンルイスオビスポとワシントン州シアトルにオフィスを構える企業です。

いくつかの例外を除いて、VRの触覚は通常、触感の代わりとしてコントローラの振動を使用しています。 AxonVRはこの方式の代わりに、VRでの接触点に局所的な圧力を加える方式を実現しようとしています。 つまり、VRで物体を手に置くと、コントローラは接触点への圧力をかけるというものです。

AxonVRは、空気圧アクチュエータにリンクされた数百ドットを持つ触覚皮膚を創り出しました。 これらのアクチュエータは、バーチャルな物体がプレイヤーと接触する度に皮膚に対応するドットを膨らませます。

AxonVRの触覚技術のデモ動画は下記です。

https://www.youtube.com/watch?v=vYbt5tW3rHA

AxonVRの触覚技術を試してみるために、VRでの触覚機能を作る空気圧駆動システムを含む箱のスロットに手のひらを上向きに置きます。 そして、もう片方の手でHTC Viveのコントローラーを使い、仮想の手にさまざまなオブジェクトを配置したところ、対応する皮膚部分の圧力を感じました。

体験者がこのデモの中で最も印象的だったと言うのは、手にバーチャルな鹿を置いたときでした。 鹿が手の上で脚を動かすと、個々の脚の接触を感じることができたと言います。 この経験に、VRでの触覚フィードバックの可能性を感じます。

同社は、今回の資金を使い、VRで触覚を再現する「HaptX」プラットフォームを構築し、テーマパークやVRアーケードなどにライセンスを与える予定とのことです。

同社は、四肢全体で歩行運動と触覚のフィードバックを可能にする全身外骨格HaptX Skeleton AxonVRを開発しています。社長マーク・クロイツ氏は、HaptX Skeletonの公開日は明らかにしていませんが、2017年に出荷する予定だと述べています。

(参考)

AxonVR Raises $5.8 Million Seed Investment for Advanced VR Haptics

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※Mogura VRはRoad to VRとパートナーシップを結んでいます。


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