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テック 2020.02.03

AWSの新サービス、10ミリ秒以下の超低遅延を実現へ

2019年12月、アマゾンはAWS(Amazon Web Services)の新サービス「AWS Wavelength」を発表しました。データ転送の遅延(レイテンシ)を10ミリ秒以下に抑え、AR/VR等をスムーズに実行。アプリケーション開発の可能性を拡大するものです。

5G通信の効果を最大限に

AWSは、アマゾンが提供するクラウドコンピューティングプラットフォームです。新サービス「AWS Wavelength」の特長は、”数ミリ秒単位の遅延度”を謳うスピード。5Gのネットワークを用いて、AR/VRやゲームのストリーミング、リアルタイムのレンダリングといった、データ転送速度にシビアなアプリケーションを、スムーズに実行できます。
またアマゾンは、Verizon(ベライゾン)、ボーダフォン、SKテレコム、KDDIといった各国の通信プロバイダーと提携し、ユーザーのデバイスにサービスを届けます。

アマゾンは今日のネットワークの問題点として、リソースに到達するまでにデータセンターをたどる必要があり、結果として100ミリ秒以上の遅延を引き起こしていると指摘します。そのため開発者は、5G通信の効果を最大限に感じられていないということです。
「WavelengthはAWSのサービスを5Gネットワークの隅々へ行き渡らせ、モバイル機器からアプリケーションへ接続する際の遅延を最小化します(中略)こうしてデベロッパーは、超低遅延の次世代アプリケーション開発が可能になるのです」と同社は説明しています。

想定ユースケースはAR/VRやゲームストリーミング

アマゾンは想定するユースケースとして「ゲームストリーミングやバーチャルリアリティー(及びオーグメンテッドリアリティ)、リアルタイムレンダリングといった、10ミリ秒以下の遅延度が必要な新興のアプリケーション」と明示。快適なAR/VR体験に有効なツールであると謳っています。

「AWS Wavelength」は2020年、北米、ヨーロッパ、韓国及び日本にてリリースを予定しています。

(参考)Road to VR
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