Oculus RiftなどのVRヘッドマウントディスプレイの多くは、各ユーザーが家の環境の中でどれだけ没入させられるかに焦点が置かれ、設計されています。しかし、「the Void」に代表されるようには、大型の施設を使ったVR体験を目指している取組もあります。今回紹介する「Zero Latency VR」は、オーストラリアのメルボルンに拠点を置き、フルモーションVR体験のプロジェクトを行っています。
「Zero Latency VR」は、2013年に立ち上げられたプロジェクトです。プレイに必要な50平方メートルの部屋を確保するために2014年に行ったクラウドファンディングでは、30000豪ドル(執筆時のレートで約275万円)を調達しました。現在では、450平方メートルの倉庫へと成長しています。
VR体験にはOculus Rift DK2が使用されており、6人同時にゲームプレイが可能です。ユーザーのミッションは、ゾンビの出没する建物に入り、発電機を起動して脱出すること。PCをバックパックに背負って体験します。位置トラッキングのために「Play Station Eye」が使用されています。
1時間の体験ができるチケットが88豪ドル(約8000円)にて、公式ウェブサイトで販売されていますが、体験できるのは13歳以上となっています。少しお高いですが、これだけ広い部屋で自由にVRを体験できるのは魅力的ですね。
公式サイトはこちらから
https://zerolatencyvr.com/
(参考)
VRfocus/ZERO LATENCY VR CREATES A ZOMBIE VIRTUAL REALITY EXPERIENCE
http://vrfocus.com/archives/19672/zero-latency-vr-creates-a-zombie-virtual-reality-experience/