VRを用いた広告の有効性 実験結果が示すその効果

動画広告サービスを運営するYuMeは先日、VRゲーム中に表示される広告の効果を調査する実験を行いました。その結果、VRを用いた広告は消費者の関心を喚起できる画期的なツールであることが明らかになった、としています。

実験にはYuMeの他、デジタル広告代理店のIsobar、VRコンテンツスタジオRLTY CHK、VRメディア分析サービスのRetinadVRが参加しました。この実験はVRゲームをプレイ中に表示される広告の効果について調査したもので、VRゲームのプレイ中に表示される3種類の広告を用いて実験を行いました。

3種類のVR広告を用いた実験

実験はサンフランシスコにて行われ、54名の被験者が参加しました。被験者はRLTY CHKのVRゲーム『Kiss of Kill』をプレイしますが、プレイ中に3種類のVR広告が表示されます。それぞれ360度動画、ゲームプレイ中に表示されるブランドロゴ、またプレイヤーがゲーム内で触れ合うことができる3Dのブランド広告が使用されました。

被験者はゲームをプレイ中に脳波や表情の動き、心拍数などの生体データを計測します。また、ゲームプレイ直後と、そこから24時間後の計3回にわたってデータを取得、表示された広告の想起性(広告の内容を思い出せること)や、理解度について調査しました。

実験の結果、VRゲーム内で表示される広告には高い効果があることが分かりました。実験では3種類のVR広告を使用しましたが、被験者は表示された広告の内容の70%を想起できたとのことです。最も想起性が高かったのはゲーム前に表示される動画広告で、広告内容の90%を想起できたとのこと。

動画による広告が最も効果的

また、実験では、3種類のVR広告のうちのどれが最も消費者の感情を強く喚起するかを調査しています。Isobarによると、ゲームプレイ前に再生される動画広告が最も効果的とのことです。動画広告によってユーザーの感情を喚起し、かつポジティブな感情を引き出せるとのことです。広告を視聴している間に喚起される感情が強いほど、その広告の想起性も高まります。

YuMeで研究主任を務めるMireya Arteagaは以下のように述べています。

「今回の実験では、VR広告はどのフォーマットを用いてもユーザーに大きな印象を与えられることを示している。我々が現在最も慣れ親しんでおり、かつ最も効果が高い広告は動画広告で、VRで表示する広告の中で最も高い想起性を有している。VR広告は現在成長しており、ユーザーは独自の広告体験ができる。これは今日の広告主にとって魅力的なものだ」

VRで表示する広告は様々な企業が取り組んでいます。先日はAdvrtyが開発する、ユーザーの没入を阻害せず自然に表示できる広告が登場しました。VRにおける広告は従来の広告を大きく変える可能性があります。

(参考)
Business Wire / Virtual Reality Advertising Delivers Highly Memorable Brand Experiences, According to New YuMe Study(英語)
http://www.businesswire.com/news/home/20171019005234/en/Virtual-Reality-Advertising-Delivers-Highly-Memorable-Brand/

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この記事を書いた人

  • PSVRを体験したことをきっかけにVRにハマり込みました。VR空間の住人になることを夢見つつ、日々VR/ARの最新情報を追っかけています。