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活用事例 2018.02.01

Xiaomiの中国向けVRヘッドセット Oculusストアのコンテンツ配信が可能に

CES 2018にて、中国のハードウェアメーカーXiaomiはOculusとの提携を発表しました。同社はOculusの開発する一体型VRヘッドセットOculus Goを、中国向けには「Mi VR」として2018年前半より販売予定です。

Mi VRはOculusが展開するモバイルVRヘッドセットGear VRと同じくOculus Mobile SDKをサポートします。Oculus Goも同様にOculus Mobile SDKをサポートしています。XiaomiのMi VRストア上にてGear VRの既存コンテンツを含めたOculus Goアプリを中国向けに展開します。

Oculus Go、Gear VRのコンテンツも遊べる

Mi VRは、Oculus Goと同様の一体型VRヘッドセットです。PCやスマートフォンが不要で、ヘッドセット単体で動作可能であることが特長です。ヘッドセットの位置トラッキングは行われないものの、Oculusは「これまでにないモバイルVRとしての性能」と述べています。

XiaomiのMi VRはOculus Goと同じハードウェアの製品となり、Mi VRは中国向けに、Oculus Goは中国以外の各地域での販売を予定しています。

これらのヘッドセットはどちらもOculus Mobile SDKを採用しており、これは現在販売されているスマートフォン向けVRヘッドセットGear VRにも搭載されています。

そのため、Mi VRでもGear VR、Oculus Go向けに開発されたアプリケーションが動作するということになります。ただし、Oculus Avatar SDK、Oculus Platform SDKはサポートされていません。また、Xiaomiの既存のVRヘッドセットとも互換性がないため注意が必要です。

開発者への還元でローカライズを促進

Xiaomiは独自のMi VR向けコンテンツストアとして、Mi VRストアを中国に展開予定です。Mi VRはOculus Goや既存のGear VR向けコンテンツとの互換性を持つため、すでにGear VR向けに配信されている数千のVRタイトルが中国でも体験可能になることが期待できます。

Mi VRストアでは中国へのローカライズを促進するため、いくつかのサポート提供を予定しています。

まず、Mi VRストアでの収益分配率は開発者に70%とされていますが、中国向けにフルローカライズすることで最大100%の分配を目指したいとしています。また、ローカライズのレビュー、吹き替え声優や翻訳者の斡旋なども予定しています。

Mi VR及びOculus Goは、どちらも2018年早期に発売予定となっています。価格は199ドルを予定しています。

中国国内では、先日HTC社もVive Focusと呼ぶ一体型VRヘッドセットをリリースしました。OculusとHTC、ハイエンドVRでしのぎを削る二社が、中国モバイルVR市場でも激しい競争を行うことになりそうです。

(参考)
Xiaomi Mi VR to Support Oculus Mobile SDK, 100% Rev Share in 2018 for Localized Apps / Road to VR(英語)
https://www.roadtovr.com/xiaomi-mi-vr-to-support-oculus-mobile-sdk-100-rev-share-in-2018-for-localized-apps/

Mogura VRは、Road to VRとパートナーシップを結んでいます。


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