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テック 2016.11.24

Xbox OneからOculus Riftへのストリーミング機能が12月に実装

マイクロソフトとOculusは、12月12日にXbox OneからOculus Riftへのゲームストリーミング機能をリリースします。

約1年半前、両社はXbox OneのゲームをRiftのバーチャル・シアター上でストリーミングできるようにすることを明言し、今年の6月には、Oculus Rift向けにストリーミング機能を提供すると発表されていました。そしてついに、12月12日にリリースが決まりました。

Xbox Oneユーザーは、去年の7月にローカル環境内のWindows 10搭載PC向けへのストリーミング機能に対応していました。今回の発表で、Xbox Oneのストリーミング機能がWindows 10とOculus Riftの組み合わせでも無料で使えるようになります。ユーザーはVR空間で大画面に表示されたXbox Oneのゲームが遊べます。VR空間での表示方法は、「Citadel:砦形状」、「Retreat:後ろへ引いた状態」、「Dome:ドーム形状」の3種類の中から選んで表示できます。

ただし、現時点ではあまり魅力的な機能ではないかもしれません。なぜなら、実際の1080p HDTVとOculus Riftを比較すると、Oculus Riftは1080×1200の解像度かつ広い視野角なため、ディスプレイの粒状感が出て奇麗ではありません。また、他のOculus RiftユーザーとVR空間を共有して一緒に楽しむといった機能もありません。Oculus Touchが発売された1週間後のリリースですが、Touchに対応するわけではなく、標準のXbox OneゲームをVR空間に表示できるという機能のみとなっています。

また、この機能を利用するためには、Xbox OneとハイエンドのWindows 10搭載PC、Oculus Riftを持っていなければならないため非常にニッチな機能になっています。

PlayStation VRには、PS4のVR非対応のゲームやブルーレイの映画などをVR内の大スクリーンでプレイできる「シネマティックモード」が搭載されています。また、PC向けのHTC ViveもSteamで配信されているVR非対応のゲームをVR内でスクリーンに映してプレイ可能。

マイクロソフトとOculusは、今後のアップデートでOculus Riftを使うメリットを出せるような機能やコンテンツ提供に期待したいところです。また、マイクロソフトが2017年末に発売予定の次期XBox「Projet Scorpio」[a][b]は、ハイエンドなVRコンテンツをプレイできるとしています。

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(参考)

Xbox Game Streaming to Oculus Rift is Finally Launching Next Month – (英語)

http://www.roadtovr.com/xbox-game-streaming-to-oculus-rift-is-finally-launching-next-month/

VR Comes to Xbox with ‘Project Scorpio’ Console, Launching in 2017 – (英語)

http://www.roadtovr.com/microsoft-xbox-project-scorpio-virtual-reality-2017/

※Mogura VR は、Road to VRとパートナーシップを結んでいます。


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