マイクロソフトがWindows Horographicを発表。VRとMRが繋がった未来を描いた動画も公開

マイクロソフトは台湾で行われた「COMPUTEX TAIPEI 2016」内の基調講演にて、HoloLensに使われているMR技術のプラットフォーム「Windows Holographic」を、サードパーティとなる企業に公開することを発表しました。

これを踏まえてマイクロソフトは、今後あらゆるデバイスがWindows Holographicを通して連携をし、物理世界とバーチャル世界とを簡単に(かつ他人と一緒に)行ったり来たりできる未来の実現を目指しています。

https://www.youtube.com/watch?v=2MqGrF6JaOM

Windows Holographicのプロモーションビデオとして公開された動画。MRデバイスとされるHoloLensを装着した人と、VRヘッドマウントディスプレイHTC Viveを装着した人が自然に連携し、離れた場所にいながら、AR映像やVR世界を共有している様子が見られます。

以下ではスクリーンショットを交えて、動画の内容を詳しく紹介します。

VRとMRのコラボ、ある女性「ペニー」の場合

Windows Holographic

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ペニーと呼ばれるこの女性、大きな部屋に入ってきてHoloLensを着けるや否や、模様替えのようなことを始めました。どうやら、クライアントのためにこの会場をセットアップしなければいけないようです。動かしているのはどれもHoloLensが描写するCGのオブジェクト。

しかし、何やら上手くいっていない様子。

Windows Holographic

すると人工知能と思われる「生き物」が飛んできて、ペニーに「クライアントの到着が早まりました」と報告します。しかしペニーはまだ慌てません。離れた土地にいる仲間に連絡をしてくれるように、AIに頼みました。

Windows Holographic

所は変わって都会のビルの一室。HTC Viveを着けた男性が、昼間からVRゲームに勤しんでいます。

Windows Holographic

すると、彼の見ているVR世界にペニーのAI君が現れ、「忙しそうなところ申し訳ありませんが、ペニーを手伝ってくれませんか」と話しかけてきました。

タイミングが良くないだのなんだのと文句を言いつつも、男性は承諾してくれたようです。

Windows Holographic

AI君はもう一か所、別の場所も訪れていたです。近未来的な研究所のような場所で、HoloLensを着けた男性が歩きながらペニーのAI君の話を聞いています。さながら秘書にスケジュールを訊く社長のようです。

球体状のAIは、「ペニーが呼んでいますけど」と日本語で話しかけ、男性はそれに「今すぐ行くって伝えて」と同じく日本語で答えました。

Windows Holographic

日本人と思しき男性は、そのままやや広い部屋に入り、姿勢を正します。

Windows Holographic

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するとペニーのいる場所に彼の姿が現れました。その後に続いてHTC Viveの彼も登場しますが、彼の体はCGで描かれたものになっています。3人はMRの力を借りて、物理世界で「会合」することができました。彼らはペニーの「部屋のセットアップ」を手伝うようです。

Windows Holographic

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金色の男性が空中に出現させたパネルを操作すると、部屋全体がVR空間へと変化しました。物理世界の「現実」と、バーチャルな映像がシームレスにつながり合っているのが分かります。

動きは完全に現実世界のものですが、男性2人はどちらも、HoloLensなどのデバイスを通さなければ誰にも見えない存在なのです。

Windows Holographic

三人でアセットストアにアクセスし、アイディアを固めます。

Windows Holographic

三人で分業をし、流れるように協力しながら一つの作品を作っていきます。制作したものを隣の人に渡したり、出来上がったものを集めて組み合わせたり……。バーチャルな世界の出来事とは思えないほどに自然な共同作業です。

Windows Holographic

何とか完成した模様。オブジェクトの大きさなどをいとも容易く変え、最終調整をしています。

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丁度良いタイミングでクライアントが到着しました。「またギリギリなのね」と日本語で嫌味を言う女性。彼女をHoloLens越しに見ると、吹き出しで自動翻訳された英字幕が出てくるようです。

Windows Holographic

ギリギリではあったものの、クライアントには気に入ってもらえたようです。めでたし。

Windows Holographicで、MR技術が“当たり前”な社会へ

今回紹介した映像では、VRHMDとしてHTC Viveが使われていましたが、マイクロソフト基調講演のステージには、Vive同様Oculus Riftなども展示されました。

マイクロソフトは既に、Intel、AMD、Qualcomm、HTC、Acer、 ASUS、 Dell、Falcon Northwest、HP、Lenovo、MSIなどの名立たる企業をパートナーに迎えており、その数は今後さらに増えると思われます。

Windows 10(Windows Holographicを含んでいます)をベースにして、様々なデバイスやプログラムが共通のUIを持ったり、クラウドサービスに対応したりする世界が実現する可能性が見えてきました。

(参考)
Opening Windows Holographic to Partners for a New Era of Mixed Reality – Windows 公式ブログ
https://blogs.windows.com/windowsexperience/2016/06/01/opening-windows-holographic-to-partners-for-a-new-era-of-mixed-reality/

この記事を書いた人

  • 1tQ5TzRU

    工学専攻の大学生。好きな科目は国語。趣味は歌などの創作でボーカロイドも使います。SAOのような物語が引き起こす、自他の文脈や人と世界の関係の集積へダイブすることを切望して止みません。将来もVRの傍に立っていたいと思います。

    Twitter:@yunoLv3

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