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活用事例 2017.12.13

ブラウザで本格AR WebARアプリの試験的配信始まる

Webブラウザ「FireFox」の開発で知られる非営利組織のMozilla Foundationは、iOS向けに試験的に『WebXR Viewer』アプリの配信を開始しました。これによって開発者はウェブ上でアップルの提供する『ARKit』を使用して作成したARを配信でき、手軽に体験できるようになります。

『WebXR Viewer』にできること

本アプリでは、AR/VRアプリケーションをウェブ上で作成するためのAPIが書かれたMozillaのJavascriptライブラリを使用し、作成したアプリケーションをウェブページで閲覧できます。

これにより開発者たちは自分で作成したコンテンツのデモンストレーションや体験、共有をアプリを経由せずにできるようになり、今までよりも簡単に行えるようになります。

MozillaのMR研究サイエンティストチームのプリンシパルであるBlair MacIntyre氏は「ライブラリに記載されているコードは、Android向けに配信されている試験的アプリ『WebARonARCore APK』でも、今回のiOS向け『WebXR Viewer』でも使用できるようになっています。」と語っています。

Mozillaはほかにも、ブラウザでVRコンテンツを閲覧できるAPI「WebVR」の仕組みづくりを主導するなど、ブラウザのVR/AR対応に積極的です。

XRはAR?VRそれともMR?

Blair MacIntyre氏によると「最近では、グーグルやMozillaのようにWebVR APIを開発している多くの企業はWebVRという名称ではなく「WebXR device API」という名称を使用し始めています。ARとVRは共通APIで公開するものという合意を意味しています。」と述べています。WebXRの”XR”は、AR、VR、MRの総称した用語として使用されています。

『WebXR Viewer』はiOS 11以降に対応しています。iTunesでダウンロード可能です。

iTunes Store『WebXR Viewer

(参考)

Mozilla Launches iOS App to Experiment With WebAR / Road to VR(英語)
https://www.roadtovr.com/mozilla-launches-ios-app-experiment-webar/

Mixed Reality Blog(Mozilla公式サイトブログ)
https://blog.mozvr.com/experimenting-with-ar-and-the-web-on-ios/

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