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活用事例 2017.07.07

SafariのVR対応への布石か アップルの開発者がWebVRコミュニティに参加

ウェブブラウザでVR体験ができるようになる「WebVR」に、Appleも積極的に取り組むのではないかと考えられる動きがありました。

ウェブページで体験できる手軽なVR

WebVRは、WebGLを使いブラウザでウェブページにアクセスするだけでVR体験ができる技術です。

ウェブブラウザ・FireFoxを開発しているMozillaやGoogle Chromeを提供するグーグルを中心に各社が連携して継続的な開発が行われており、現在はスマートフォン向けのVRゴーグルからWindows Mixed Realityヘッドセットを含め、主要なVRヘッドセットに対応しています。

WebVRの大きな利点は、VRを体験するためにアプリケーションをインストールする必要が無いことや、デバイスやブラウザに関係なくアクセスすることが可能なことです。

SteamやGoogle Playからのインストールを行う必要がなく、URLだけでどのデバイスからもアクセスできるWebVRは、VRの裾野を広げる手軽さを実現すると期待されています。

ブラウザVR体験にAppleも参戦

7月6日、新たにMacを用いたVRやiOS/iPadによるARを推し進めているAppleの開発者たちが、WebVRのコミュニティグループw3cに参加していることが判明しました。コミュニティグループの一人、GoogleのBrandon Jones氏がその旨をツイートしています。

Appleの参加によって、主要なブラウザベンダー(AppleであれはSafari)がすべてWebVRの開発に参加していることになります。

Appleからは、長年マルチメディアとソフトウェアスタンダードの代表を務めるDave Singer氏、シニアフロントエンドデベロッパーのBrandel Zachernuk氏、WebGLスペックエディターのDean Jackson氏がコミュニティに参加しています。

アップルのWebVRコミュニティへの参加は必ずしもSafariへの実装の確約するものではありませんが、WebVRの標準化への大きな一歩であることは間違いありません。

(参考)
UploadVR / Apple Developers Join The WebVR Community Group(英語)
https://uploadvr.com/apple-webvr-community-group/


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