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テック 2015.04.10

眼鏡のように折り畳めるVRヘッドセット『Wearality SKY』視野角は驚異の150度

次々と新しいデバイスが登場しているVRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)。特にスマートフォンを挿し込んで使えるモバイルVRは、次々と新たなデバイスが登場しています。今回、新たに登場したのは眼鏡のように折り畳めるVRデバイス『Wearality SKY』です。

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アメリカの開発チームwearalityが開発しているこの『Wearality SKY』の大きな特徴は2つ、折りたたんでポケットに入れて持ち運べることと視野角が150度と非常に広いことです。

スマートフォンを挿して使うデバイスは既に10種類以上が登場していますが、ハコスコやタオバイザーなど組み立て式のものが多い状況です。ポケットからスマホと取り出してすぐに体験というわけにはいきませんでしたが、この『Wearality SKY』は、眼鏡と同じ容量で折りたたんで、ポケットやバッグにしまうことが出来ます。非常にコンパクトで携帯性は抜群です。

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また、目の前に広がる画面が非常に広いのが特徴です。画面の広がりを表す視野角は150度と、現在存在するVRHMDの中では、最も広くなっています。4月末に日本で発売されるサムスンのGear VRが96度、開発中のOculus Riftは100度となっています。Oculus Riftでも十分視野をカバーしているため、没入感が高いのですが、150度ともなるとどの程度の没入感になるのか、気になるところです。

視野角の広さについてはwearalityが動画をアップロードしていますので、ご覧ください。

2つの特徴を紹介してきましたが、懸念もあります。他のVRHMDと違い、折りたたみ式ということもあって、デバイス自体が外の光を一切遮らない開放的な構造になっています。周囲の状況が気になってしまったり、明るいが故に没入感が損なわれる可能性があります。また、150度の視野角はスマートフォンの前に置くレンズによって実現しますが、あまりにもレンズで広げすぎると逆に視界が歪み違和感に繋がってしまうのではないかという可能性があります(非常に広角な魚眼レンズを通して物を見ると、確かに広がっては見えますが、屈折の関係で歪んで見えます)。

現在Kickstarterにて支援を募集中。目標金額は10万ドル(約1200万円)です。寄付額に応じたリワードは以下の通り。製品版の発売は10月を予定しています。スマホのサイズによって、5インチと6インチの2種類を開発しています。

49ドル:製品版1点を入手(限定版のため既に完売)
69ドル:49ドルと同様
79ドル:製品版とTシャツ(限定版)
99ドル:79ドルと同様
129ドル:Kickstarterキャンペーンの終了後1ヶ月以内に出荷、Tシャツ

以下省略。詳細はKickstarterページをご覧ください。

懸念もありますが、眼鏡のようになれば、これまでよりも一層手軽にVRを楽しむようになれる可能性を秘めたデバイスです。

※筆者は期待を込めて支援を申し込みました。支援を行う際は自己責任でお願いします。

Written by 久保田瞬(すんくぼ)


(参考)
wearality公式(英語)
http://wearality.com/

Kickstarter(英語)
https://www.kickstarter.com/projects/wearality/wearality-sky-limitless-vr


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