SF作家・草野原々さんによる、VTuberをオマージュした小説『【自己紹介】はじめまして、バーチャルCTuber真銀アヤです。』が2月15日に発売しました。電子書籍がAmazonにて配信中です。本作は、動画ではなく〈意識〉を配信するVTuber「真銀アヤ」ーーそんな彼女の配信の謎に迫るSF作品とのこと。
草野原々さんはこれまで「最後にして最初のアイドル」で星雲賞(過去に「電脳コイル」など受賞)やハヤカワSFコンテスト特別賞を受賞し、現在第39回日本SF大賞の最終候補にもノミネートされている作家です。これまでにアイドルアニメやソーシャルゲームにインスパイアされたハードSFを発表してきましたが、今作ではVTuberをヒントに〈意識〉と〈世界〉の本質に迫ろうとしているとのこと。
真銀アヤのキャラクターデザインを手がけたのは、「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」の一部キャラデザインなども手掛けるイラストレーターのH2SO4さんです。
本作の発売にあたり、集英社の担当者は「実験的な小説として、反響に応じてさらなる展開も考えたい」とコメント。VTuberがテーマなだけに、動画展開などもありうるでしょうか。気になるところです。
草野原々さんの短編が今日から電子書籍で発売されています。僕は書評を書きました。よろしくお願いします。
【自己紹介】はじめまして、バーチャルCTuber真銀アヤです。| 小説すばる – 集英社 https://t.co/qnllr6M8KV
— 樋口恭介 (@rrr_kgknk) 2019年2月15日
「構造素子」で第5回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞したSF作家・樋口恭介さんによる書評も掲載
作品内容
こんにちは、みなさん、聞こえてますか?――そう語りかける真銀アヤは「バーチャルCTuber」。動画ではなく〈意識〉(=Consciousness)を配信することで人気急上昇中。彼女の【自己紹介】に隠された秘密とは?そして彼女の正体は、いったい何なのか……。「最後にして最初のアイドル」で星雲賞を受賞した日本SF界の新星による、〈意識〉と〈世界〉の本質に迫る新時代のスペキュレイティブ・フィクション。
草野原々・プロフィール
1990年広島県生まれ。2016年「最後にして最初のアイドル」が第4回ハヤカワSFコンテスト特別賞を受賞し、電子書籍オリジナル版として刊行されデビュー。同作は2017年に第48回星雲賞(日本短編部門)を受賞。著書に、同作を含む作品集『最後にして最初のアイドル』がある。
作品仕様
発売日:2019年2月15日(金)