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VTuber 2018.08.26

スクエニの注目VTuberアイドル「GEMS COMPANY」を徹底紹介!

 
スクウェア・エニックスがバーチャルアイドルグループGEMS COMPANY(以下・じぇむかん)の発足を発表しました。所属は「でんぱ組.inc」や「妄想キャリブレーション」「虹のコンキスタドール」のDearStage

【スクエニ新PJ】齊藤Pのゲームではないナニカをお披露目する放送。(ニコニコ動画)
 
これにはVTuberファン騒然。なぜなら参加している11人は、すでにそれぞれ活動していた上に、チャンネルも異なり、接点もほぼゼロ、制作会社が同じかどうかまで全て伏せられ、全員YouTube上で動画投稿を行う「ただの単独VTuber」として動いていたからです。

個人ではなかなか作れないクオリティの、自然な3Dモデル。アニメ風に寄りすぎないリアルめなキャラクターデザイン。さすがに無関係ではなかろうと思われ、VTuberファンからは「うーたま族(最初に登場した珠根うたのニックネームより)」と呼ばれていました。

今回の発表で、全てが1つであることを公表されました。今までの個々の日常的配信は、アイドルグループ「GEMS COMPANY」になる前の私生活、「GEMS ZERO」とでも言うべき物語だった。個々の性格を知る上では、これほど生々しいものはありません。

何一つ明かさなかったのは、彼女たちの地力を試したかったから、とスクエニの齊藤Pは述べています。「スクエニの所属である」というバイアスがかかっていない状態での、ガチンコVTuber…いや、YouTuber活動でした。

4月から今までの活動をざっくりと振り返り、じぇむかんの本格始動に備えておきましょう。メンバーは個性的な女の子揃いです。

VTuberでありVTuberではない

じぇむかんを見る際に一つだけおさえておくべき前提が1つ。彼女たちはVTuberでありVTuberではない

視聴者側から客観的に見たら、彼女たちのメタ的な存在形式はVTuberです。とはいえ「アイドルマスター」「ラブライブ!」などと違って、中に声優がいるとは一切表現しません。3DCGで表現された一個人という扱いです。

先程のスクエニの発表でも、アイドルアニメの紹介番組のように「声優さん出てこないの?」などのコメントが有りましたが、ここにいるのは「架空のキャラ」ではなく、本人です。これからの活動は「成長するアイドルキャラの演技」ではなく、本人たちの実際のアイドル活動になります。

同時に、じぇむかんの面々は自分たちを「VTuber」とは言いません。彼女たちはそれぞれ、現実空間にいる女の子です。Twitterを見ると、リアルの写真が頻繁にアップされているあたりからも、その姿勢が見えてきます。

発表の放送時、すでにじぇむかんの数人が生身の人間と並んで登場し、会話していました。彼女たちはすでに、「実在している女の子」という扱いでプロデュースされています。

すぐ側にいそうな女子高生感 珠根うた

珠根うたは、一番最初に登場したじぇむかんの1人。417に活動を開始しています。
彼女が登場した時、VTuberファンの間では大いに話題になりました。驚くほど丁寧に作り込まれたモデル、それでいて実際の女子高生のように生々しい。でもどこの誰が作っているVTuberなのか、さっぱりわからずミステリアス。

人差し指をピンと立てるくせがある彼女。本当に普通(個性がないのではなく、一般的なリアリティを存分に含んでいるという意味です)の女子高生でした。どちらかというとやっていることはYouTuberに近い。もっと言えば女子高生の映像日記。Mirrativや17Liveなどで見かけるような等身大感が強く、濃い味のキャラクター性はさほどありません。

歌を歌ったり、ゲーム実況をしたり、シチュエーションものまねをしたり。動画にBGMがついていないのも、学生の動画っぽい。

口癖は「そい」。猫とチャーハンが大好きで、背景の部屋に猫タワーが映っているのも見られます。家族の話を楽しそうにするものだから、まるで姪っ子を見ているかのよう。
珠根うたを限りなく現実的な存在にする試みそのものが、バーチャルとしての挑戦になっています。

彼女は一番乗りで登録者数一万人を突破。普段家の中から配信している彼女は、海辺へと飛び出しました。この前後から、じぇむかんの面々は家ではない別の場所に飛び出し始め、他メンバーと出会いはじめます。

鼓膜破りの元気宮崎娘・星菜日向夏

星菜日向夏(ほしな・ひなか)も、珠根うたと同時に4月17日にスタート。珠根うたが落ち着いたリアル女子高生だったのに対し、こちらはスーパーハイテンションで、いつもゲラゲラ笑っているパッションあふれる子。

永遠の17歳で、魔法少女になりたい、という自己紹介からスタート。彼女は「有名になりたい」から配信をはじめた、という明確な動機を持って活動しています。なのでネタ的なYouTuber感は高め。元気になりたい人にはオススメなのですが、声がめちゃくちゃ大きいのだけは要注意。宮崎県出身で、故郷をこよなく愛し、ゆくゆくは宮崎県大使になりたいという思いも抱いています。

Tシャツがやたら変な柄でコロコロ変わったり、「Just Do It!」を変顔でやったり、自作ストーリー「鼓膜ちゃん」を演じたりと、かなりの芸人気質。珠根うたが洋室だったのに対し、和室というのも味がある。ちょっと散らかってるのが、彼女らしい。

彼女のトリッキーな性格は、珠根うたと対照的でした。組み合わせるとバランス抜群。今でこそ大の仲良しですが、つい最近まで2人はネットでの存在すらも知りませんでした。

表情豊かな童顔っ子・奈日抽ねね

奈日抽ねね(なにぬ・ねね)は、148.5cmと身長が低く、言動、容姿ともに幼く見える女の子。ネクタイをしてピシッとした衣装を着ているけれども、頭にでっかい帽子をかぶっている…という不思議な感じが印象的。

活動を始めたのが64と、うた・ひなの活動開始から始動がちょっと離れていたため、彼女の動画が出た時は、うた・日向夏ファンは「増えるの!?」とびっくり。なんせ宣伝も一切なかったので、見つけるのが一苦労。コアなVTuberファンによってひょろっと発掘された状況でした。

エリンギが大好きで、モールス信号が特技。しゃべる言葉は愛媛弁。だいぶこの時点でアクが強いのですが、中身はちょっと幼げな普通の女の子。他の特技が「ルービックキューブの一面を30秒で作れる」「ちょうちょ結びがきれいに結べる」と言う地味なものだから、なんだかほっこり。彼女も目立つものがなかったのはコンプレックスだったらしい。


動画は「最強の○○「本気詠唱シリーズ」など、等身大少女っぽくてキュート。本人は自分をポンコツと言いますが、わりとがんばり屋。名前ほど不思議ちゃんではないです。ちょい天然かなとは思う。

ねねは表情が多彩なのが特徴。基本的顔のバリエーションはみんなリアル寄せなのですが、ねねは漫画的な表現がいくつかあります。髪の毛につけているうさぎの髪留めを「田中」と呼んでおり、身体の一部のように愛用しています。これが後に、他の人とねねをつなぐ架け橋になっていきます。

セクシー美女と見せかけてかわいいお姉さん・有栖川レイカ

有栖川レイカは、ねねの次の618にデビュー。ロリっけの強いねねの真逆で、アダルティなお姉さんとして登場しました。いわゆる「童貞を殺すセーター(後ろがガパっと開いているものを指して、一時期ネットで話題になった)」着用のメガネレディです。

と見せかけて、彼女のしゃべりをよく聞いていると、根っからの妖艶スタイルではなく、中身はピュアでキュートなお姉さん、というか「女子」なのがわかります。ふとした瞬間に、おちゃめな話し方を見せ、時には照れたりする一面も。かわいいものが大好きでメロメロになることもあります。

「美」「ビューティー」を強調する彼女、「レイカサイズ」シリーズでは、エクササイズ動画を披露。上半身しかカメラに映ってはいないのですが、かなり激しく動きます。美的な単語にたどり着くためのしりとり「美しりとり」シリーズのズレた感じ、実にレイカらしい。一方で、生放送での視聴者へのお姉さん的な優しい声掛けは、癒し力絶大。

癒し系ボーカリスト・音羽雫

音羽雫(おとわ・しずく)は629、レイカの次にデビュー。見た目のとおりのおっとりゆったりした優しい癒し系ガール。タイトルの「頑張りすぎないチャンネル」というのがなんとも象徴的。スカート丈が長く、服装が全体的におとなしいのも特徴。今までの活発な面々の真逆で、人見知りが激しく友達が少ないので、配信を通じて友達を作りたい、と最初は語っていました。

彼女の最大の特徴は、アカペラ動画の数々。supercellやSuperfly、LiSA、古内東子などの、ハイトーンで伸びのある曲を力強く歌い上げます。

彼女のプロフィールを見ると、好きな音楽がSHISHAMOとポルカドットスティングレイと、J-ROCKにこだわりがあるよう。ギターも練習中で、弾き語りもしたいとのこと。じぇむかんの音楽組の肝になっていきそうです。

ラジオと映画大好きJD・城乃柚希

城乃柚希(しろの・ゆずき)は髪型とファッションがかなりユニークな女子大生。髪型ゆえにシュウマイと言われることも。初投稿は7月5日です。
ラジオ、映画、アイドル、スポーツ、お笑い、仮面ライダーと、趣味の幅が異様に広く、アウトドアとインドア、サブカルとメジャーカルチャーを行ったり来たりする女の子。将来の夢は「映画吹き替えの声優」と、これまたピンポイント。


映画を90秒で語る企画は、必死に身振り手振りで「好き」を伝えようとしていてかわいらしい。手付きわちゃわちゃで見ていて楽しい。

面白いのは「ラジオ番組」の紹介雑談。話題にするラジオの内容が具体的で、ガチ勢なのがよくわかる。深夜ラジオについて熱く語るVTuber、というのはなかなか珍しいと思うので、興味がある人はぜひ。持ちネタはかなり幅が広そうなので、これからのトークにも期待。新しく始まる冠番組の「じぇむかんTV」でもそのトーク力を生かして、MCをつとめています。

弾き語りぶくぶくガール・水科葵

水科葵(みずしな・あおい)は710にデビューした、大阪弁の女の子。黒髪ボブの内側が青かったり、頭の上の猫耳は髪の毛を巻いたものだったりと、外見はかなり特殊。
彼女は頻繁にあげる弾き語り動画で、一気に人気が出ました。普段は「あえしはー」「ぇあー」とぽんやりぼそぼそした喋りなのに、歌い始めると覚醒したかのような力強い声を聞かせてくれます。


キーボードでの演奏も非常にうまく、ファンから募集するなどした曲を、毎回新しく弾いてみせます。

時々失敗もします。リアルの人間だとそこは「ゆるい」演奏なのですが、視聴者から見たら彼女はメタな話「VTuber」、演奏ミスを技術的にバーチャルで正確に再現されているのは、かなりハイレベルなこと。結構びっくりな映像になっています。
また既存曲だけではなく、TwitterIDを覚えるための歌や、チャンネル登録の歌などを自作して演奏。生配信で普通の弾き語りの他に、毎回聞かせてくれます。
 

レトルトカレーを「ぶくぶくカレー」と呼ぶなど、言葉選びのセンスはだいぶ独特。納豆にケチャップを入れる発言のあと、ファンの間でそれが流行ったとかなんとか。
8月時点では珠根うたと並んでトップ人気の彼女。音羽雫(仲良しです)と並んで音楽方面での核になりそうなので、ユニット活動が楽しみ。

ゴスロリのやべー奴・長谷みこと

長谷みこと713に登場した、田舎暮らしのゴスロリ姫カット少女。今までのリアル女子路線の部屋と違って、独特なこだわりを持つ人物の香りが、動画から漂っています。くらげ江戸川乱歩が好きで、その他「惡の華」「血の轍」「おやすみプンプン」「PSYCHO-PASS」「ダンガンロンパ」や西尾維新が好き。ど直球なサブカルっ子。実は最年少らしい。

口を開けば迷言が飛び出しまくる。視聴者のことは基本「お前ら」呼ばわり。ちょっと拾っただけでも「お前らの尺度でみこみこを計んな」「逮捕されたら丸刈りで動画一本出しますわ」「見てるからな(エゴサ)? 一撃で仕留めるからな」「最近消しカス食べました…私はいける口ではあったんですけど」「左右非対称な人が好きです」「とっとこ〜走るよハム太郎〜だーいすきなのはー女金暴力〜」「階段って四つん這いの方が早く登れるや!」などなど、ツッコミどころしか無い発言連発。アグレッシブな性格に、じぇむかんの仲間からも、ファンからも、運営スタッフからも、いじられるキャラになりました。

耐久動画シリーズのインパクトは必見。一分半の間、気持ち悪がったり、クソ豚と呼んだり、変態とののしったりします。

ベーシストとのことなので、音楽的にも期待したいのですが、現時点では未知数。優しく内気な子が多いじぇむかんで、楽しいトラブルメーカーになってくれるのを心の底から期待しています。

世界征服を目指すボーイッシュ少女・赤羽ユキノ

赤羽ユキノ(あかば・ゆきの)は725に活動を始めた、ボーイッシュな女の子。自分で「ゆきのくん」と呼んでくださいというサバサバした子です。
見た目通り身体を動かすことも得意なようですが、彼女の目標は世界征服オカルトが大好きで、世界の摩訶不思議をミステリーハントしていきたいらしい。使っているサムネイルのフォントも、少し前の検証番組っぽい。

日常に飽き飽きした彼女はオカルトに出会って世界が変わったようで、それを解き明かしていくつもりらしい…のですが、世界征服という語のパンチが強すぎる。

それでいて、もう1つの夢が「アイドル」だと言うのを、めちゃくちゃ恥ずかしがる乙女な一面も。もじもじする様子がかわいいのなんの。
元気なのも照れ屋なのも、どちらも本物の彼女です。なお、彼女はかなりの画伯っぷりも披露しています。

英語が得意な隠れオタクギャル・一文字マヤ

一文字マヤ731デビュー。今までいなかったド派手なガチガチのギャル。メイク大好き、ファッション大好き、スポーツ大好き、果物とお花とチョウチョと黄色大好きー、という陽キャ。

しかし彼女、隠れオタクスポ根系漫画やアニメが好きだけど、人に言えなかったらしい。同志を見つけたい! という理由でYouTube配信を始ました。

彼女は英語が堪能。自己紹介の英語版ではその発音のうまさを見せてくれます。よく聞くと、英語版のほうがオタク趣味についてのびのびと話しています。すでにコメントで、英語圏の視聴者が彼女の動画に反応しています。

その他にも英語の実践(?)講座のような動画もとっています。歌とダンスも得意、というオールラウンダー。最初から夢として「世界をつなぐアイドルになりたい」と語っており、そのために着実に歩み始めている、堅実な子です。

自分探しのお嬢様・花菱撫子

花菱撫子(はなびし・なでしこ)は86にデビューした大学生。メンバーとしては最後の登場です。ふわふわしたお嬢様な彼女、アニメや漫画が大好きだけれども家庭に制限されており、母には内緒。自分の好きなことを自由に話したくなって配信をはじめた、というマヤと似たような理由で始めているのですが、…大丈夫? リスク大きすぎない?

マリア様がみてる」大好きな彼女は声優の能登麻美子ファンで、フリーアナウンサー松澤千晶にあこがれているとのこと。直接声優を目指すだけでなく、アニメを語り、盛り上げるアナウンサーになり、アニメイベントMCになるのも夢の1つ。憧れに対して、現実味のあるビジョンをもっています。

かなりしっかりした考えと夢の持ち主なだけに、今後じぇむかんが成長していった時、家庭との問題をどう解決していくのか気になるところです。
なお最近はオタクトークを心底楽しんでおり、めきめきはっちゃけ中。公式から「マリみての布教者」と呼ばれることも。問題児・長谷みことと張り合える存在にもなりそうな気配。

非常に凝った、メンバーの接点

じぇむかんの面々は、出会いに必ずきっかけがあります。そこで取られているのが、リアルタイムで出会いが進行する、という動画の手法。かなり凝ったことをしているので、その中からいくつかを、簡単にご紹介します。
 
・珠根うたと星菜日向夏のカラオケニアミス


珠根うた星菜日向夏がまだ接点のなかった6191人カラオケをしている様子をそれぞれのチャンネルで、同じ時間に生配信していました。
日向夏側が、動画の35分くらいから「うちと同じこういう配信している人がいるの?」と視聴者のコメントを見て気になり始めます。落ち着かなくなった日向夏はドアをあけて、まだ知らぬうた探しを開始。

うたのチャンネルでは32分くらいから、両方を見ていたファンが「魔物が来るぞ」とコメントを書き込み始めました。何事か知らなかったうたがうろたえていると、窓の外に探しに来た日向夏が!

今まで「同じ企業に属している」と公表されていなかった2人が邂逅し、つながった瞬間でした。片方だけ見ていてもびっくりな展開ですし、二窓していた人は歴史的瞬間に立ち会ったかのようなゾクゾクを味わったはず。VTuberの試みとしても非常に珍しいものでした。

・迷子の奈日抽ねねと、恩人有栖川レイカ
仕事休みをエンジョイしていた有栖川レイカ。誕生日プレゼント探しに出かけたはいいものの迷子になった奈日抽ねね(この2人の様子はTwitterで見ることができます)。道がわからず途方にくれていたねねが泣いているのを、レイカは偶然見つけます。

ここでファンがレイカに「その子は誕生日だから助けてあげてほしい」とTwitterでレスポンス。そのレスを拾ったレイカはねねを助け、2人はすっかり仲良しに。
YouTube配信していることをお互い明かしあい、その晩お互いの配信を見ながら、それぞれが実況配信するという、ちょっと変わった生放送が行われます。これは二窓で見ると非常にわかりやすい構造になっていますので、アーカイブを同時再生してみてください。


うた・日向夏と違い、Twitterでの連携が非常に密になっているのがポイント。もう流れてしまっているため全部を追うのは難しいのですが、どういう流れだったのかだけ簡単におさえておくと、観測する楽しさは倍増します。
レイカがすっかりねねに骨抜きにされてしまっており、溺愛お姉さんと妹みたいな状態になっているのは必見。

・長谷みこと、水科葵を盗撮する

ベースの弦を買いに秋葉原に来た長谷みこと。彼女は楽器店で、キーボードを弾いている水科葵を発見。「めっちゃ可愛い子が弾き語りしてて」とまさかの盗撮

ファンからのリプで盗撮を知った葵、自分であることを確認。慌てつつも、褒められてるのは嬉しい、と大パニック。みことがTwitterで謝りに行って、とりあえずは円満解決。
友達の多くない2人は、お互いの動画を見て興味を持ち、勇気を持って話しかけあい、いつしかすっかり仲良くなりました。

・音羽雫と城乃柚希と長谷みこと、土手で出会う

音羽雫が、誰もこなさそうな河川敷で歌を歌ったり配信をしたりしていた所、誰かがいるのに気づきます。コミュ障だと自称する彼女は、元々話しかけるつもりはなかったようですが、そこにいたのは朗読動画を撮っていた長谷みこと
実はみこと側の朗読動画に、雫の歌っている声が入りこんでいます。

みことに話しかけたのは(映ってはいない)、ランニング中だった城乃柚希。「長谷みことの朗読動画に入っていた歌」に気づいた柚希が、ひょっとしてと雫に話しかけてきました。
人見知り×3のワタワタ会話がきっかけで、仲良くなっていきます。後に3人は土手民と呼ばれるようになっていきます。

・水科葵と音羽雫の猫カフェ配信

水科葵音羽雫が猫カフェでコラボ配信。二人共会ったばかりなので、超がっちがち。特に葵は借りてきた猫状態。葵は雫の歌唱動画を見て惚れ込んでいました。雫が長谷みことの友達だとしり、彼女に接触師匠と呼んで弟子入りする気満々でした。なおこの時の葵の、みことに対する雑な扱いが面白い。

この配信では、城乃柚希(水科葵曰く「シュウマイさん」)が配信のコメント欄に出没。みことのこともあわせて、葵が彼女に挨拶します。
同じ猫カフェに、別の女の子が登場。猫と会話している彼女に興味を抱いた2人。視聴者は珠根うただと気づき、「話しかけよう!」と一斉にコメント。葵が意を決してうたに話しかけるシーンは、コミュ障2人の緊張感でドキドキします。陰のものと言っていた葵も、すっかりみんなと仲良しに

他にも、ドラクエ脱出ゲームで奈日抽ねね・有栖川レイカ・花菱撫子がチームを組んだり、珠根うた・星菜日向夏・赤羽ゆきが仲良くなったりしています。
また珠根うたが奈日抽ねねの髪留め「田中」を拾うことで接点を持ったり、花菱撫子に一文字マヤが話しかけたり、珠根うたと城乃柚希が以前通っていたダンススクールで再会したり、一文字マヤの兄が赤羽ユキノにオカルトを教えた張本人だったり。何かしらのきっかけを動画とTwitterで見せつつ、関係が進展しています。

それぞれの氏素性は知らない、というのが徹底されている彼女たち。そのため、気付きのスイッチになっているのが、視聴者による配信のコメントやTwitterのリプになっていることが多いのは興味深いところ。リアルタイム進行の彼女たちの成長は、視聴者をモロに巻き込みます。

じぇむかんはどこから見ればいい?

「GEMS COMPANY」の11人、これから見るならまずは全部を追わず、「推し」を見つけるのが一番。どう追いかけると見やすいか、一例を簡単に紹介します。
 
1・まずは珠根うたから
見てピンときたらその子を追いかければOK。もし迷ったら、とりあえず珠根うたを見ましょう。一番最初に出ただけあって、動画数が多く、このプロジェクトの方向性が一番わかりやすいからです。1,2分の短い動画を適当にかじれば、空気感はつかめるはず。もし気に入ったら生放送も、くらいの感覚で気楽に見ましょう。

2・誰にでもオススメできる水科葵
水科葵は、メインコンテンツが弾き語りなので、単純に動画が見やすい。アイドルとかVTuberとかじぇむかんに興味がなくても、単品で楽しめるクオリティの高い演奏動画揃いです。生放送でも途中に弾き語りが入っています。ライブ感が非常に高いので、じぇむかんが気になる人みんなにオススメ。

3・飛び道具な長谷みこと
初心者向け…とは到底言い難いのですが、エンタメ系VTuber好きなら長谷みことがオススメ。ネットの海をディープに泳いできたオタク、というのがむき出しになっている子なので、キャラのアクとトークの濃さがひたすらに楽しい。彼女の生放送とTwitterは、何が飛び出すかわからなさすぎるので、流して見ているだけでも面白いです。他のメンバーが頻繁に話題に出す存在なので、人間関係のハブとしても注目。

まずはそれぞれの動画を、適当にかじってみてください。最初から全部見なきゃ、と考える必要は一切ないです。思いつきで短い動画を女の子たちが撮っている、という体なので、だいたいどこから見ても雰囲気はわかります。サムネイルがないので内容がわからないものが多いですが、あんまり気にしないでも大丈夫です。

ただしそれぞれ全員、動画は日記のようなものなので、一つの動画のボリュームはそこまでありません。同時に一本の動画でキャラの全てを知るのは、ほぼ無理。あちこちかじっていくとその子の姿が見えてくる、という形式です。

個性を知りたい場合は、生配信を見るのが一番。配信は30分以内に収まっています。
8月25日(土)20時からは、ニコ生でじぇむかんの看板番組が始まります。ここから見始めるのもありです。個々のチャンネルで行われている視聴者参加型の「アイドルのサインづくり」生配信も見比べると楽しいです。

なお、この11人で完結ではなく、追加メンバーも募集するとのことです。

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