枠のない360度映像が伝える紛争地帯の子供たち。NYタイムズのVRドキュメンタリーが公開。

VRで体験できる360度動画の制作、配信を行っているVRSEは、新たな動画を公開しました。米NYタイムズ紙とのコラボで制作された紛争地帯に生きる子どもたちの生活を追ったドキュメンタリー映像『The DISPLACED』です。

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この映像は、NYタイムズ紙がVRを活用する取組を本格化させる一環で第一弾のコンテンツとして配信されたもの。同紙を購読している100万世帯以上にはGoogle Cardboardが付属した休日版が配布され、アプリの案内や操作方法などが記されています。

映像自体は、スマホの『VRSE』アプリ(iOS、Android)、Gear VR向け『VRSE』アプリ、またYouutbeでも鑑賞可能です。ハコスコ、CardboardなどをVRデバイスを使った没入感の高い二眼モードでの体験をおすすめします。

https://www.youtube.com/watch?v=ecavbpCuvkI

本編映像は、約11分。全世界に3000万人いるとされる、自分の家を失った子供たちを取り上げています。ウクライナのロシア軍との戦闘地域に戻ってきた少年、スーダンで村が襲われた少年、そしてシリアからレバノンに難民として逃れ暮らす少女。3人の子どもたちの生活と、想いを収めた内容になります。

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全編英語にはなりますが、三者三様で、それぞれ苦境の中でも希望を見つけて団結して生きている様子が伝わってきます。

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この動画を視聴して感じられるのは、360度映像の「再現性」です。VRで体験することにより、時間・空間を飛び越え私たちが居合わせることはないその場所にいる体験が可能になります。メッセージの印象はより強いものになります。これまでの写真や動画は「枠」に現実を切り取る記録装置でした。その枠にはどうしても、「何を写して何を写さない」という撮影者の意思が介在します。一方、死角のほぼない360度映像ではその「枠」が存在せず、ありのままの現実が伝わります。もちろん、360度動画が完璧というわけではありません。どういった時に、どういった場所で撮影するか、また様々な編集によって、「ありのまま」ではなくなってしまうことはありえます。

VRによって、視聴ではなく「体験」になることで、ユーザーが受け取る印象は明らかに強くなるVRジャーナリズム。まだまだ始まったばかりの手法ですが、今後もどういったものが登場するのか注目したいですね。

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この記事を書いた人

  • KFtb1VIM

    株式会社Mogura代表取締役社長。慶應義塾大卒。元ネトゲ廃人。中央省庁勤務後、ベンチャー企業を経て「Mogura VR」編集長。VRジャーナリスト。国内外を駆け回って情報収集中。VRのことならいくらでも語れます。

    Twitter:@tyranusii

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