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活用事例 2016.08.04

「今までの広告の中でも一番面白い」VRize、国内発VR内広告サービスを発表

アメリカのロサンゼルスを拠点とするImmersvがVR内への広告プラットフォームを発表していますが、日本でもVR内広告への動きがありました。

株式会社VRizeは、8月4日VR内広告サービス「VRize Ad」を発表し、クローズドβを開始しました。

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VR広告とはどのようなものか

株式会社VRizeは2016年2月に設立されたスタートアップで、渋谷のTech Lab PAAKなどを拠点に事業を展開しています。

株式会社VRizeが展開するVR広告は主に3種類あります。

1つ目は広告の360度動画を再生するもの。また、2つ目はVRHMDでの2D動画再生時に、映画館にて映画が始まる前に流れるような動画広告のタイプです。Netflixやhuluにあるソファに座りながら動画を視聴するもののスクリーンに広告動画が流れるイメージに近いとのことです。

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3つ目は、目の前に企業ロゴなどを3DCGで出現させることのできる3DCG広告です。こちらは360度動画プラットフォームVRアプリであるJAUNTにアップロードされているメジャーリーグの動画が始める前に流れるBudweiserのCMがイメージと近いとのこと。これら3つのタイプの広告を好きなタイミングで入れることができます。デバイス毎に対応が異なり、サービス当初はユーザーの多いスマートフォンデバイス向けのコンテンツへ広告を入れていくそうです。

没入感の高い広告を実現できるVR

広告と聞くと、テレビ番組の合間で入ってくるものや、インターネットでの動画再生中に入ってくるもの、アプリの画面に入ってくるものなど、広告を見ることでテレビやゲームからの没入感を損ない、現実に戻されてしまうネガティブなイメージを持ってしまうこともあります。

しかしながら、VR広告は”今までの広告の中でも一番面白い体験ができる”とVRize代表取締役の正田 英之氏は言います。例えば、ハワイに興味を持っている人がVRコンテンツを体験している時に、気付いたらVR空間内でハワイを体験してしまうような仕掛けをVR広告では行うことができます。また、将来的にはVRゲームの広告を出して、その場で試しに遊んでもらうことで良さを体感してもらい、購入まで結びつけるといったことも可能になるとのこと。VRならではのインタラクティブ性を活かした広告が登場することが期待されます。

VR広告の面白さとして、ユーザーの視線(行動)データを取ることが出来る点が挙げられます。町中にある広告は、実際にどれくらいの人が目線を向けて注視しているのかは不明です。VRでは、2つの商品を出してどちらの商品がどれだけの人に見られているのか、という人間の嗜好に基づく行動を定量的なデータとして取ることができます。正田氏は、こうした行動データは企業にとっても新たな指標として扱うことのできるデータになるのではないか、と述べています。

現在Vrize Adはクローズドβをリリースしており、導入企業を募集しています。β版の運用を通し、機能やサービスの改善に役立てるとともに、導入企業に向けて優先的に収益化の支援や機能の開発を行うとのことです。

(参考)
http://www.vrize.io/vrize-ad/


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