2017年9月24日に東京お台場で、実物大ユニコーンガンダム立像がお披露目されました。合わせて同日、VR ZONE SHINJUKUの新規アクティビティ『ガンダムユニコーンVR 激突・ダイバ上空』が稼働開始しました。
『ガンダムユニコーンVR 激突・ダイバ上空』
『ガンダムユニコーンVR 激突・ダイバ上空』(以下、ニコーンVR)は『ガンダムVR ダイバ強襲』に続くガンダムのVRコンテンツの第2弾。
体験は、夜、お台場の実物大ユニコーンガンダム立像を眺めていると、突然ビームライフルの攻撃を受けるところから始まります。爆発に曝されているところ、目の前のユニコーンが動き出します。差し出された手に乗り、お台場上空120mの高度での空中戦を体感します。
振動や風などを用いて、迫力のある戦闘シーンを間近で感じられるアクティビティです。
バナージに守ってもらうオードリーの気分か
稼働初日は日曜日、VR ZONE SHINJUKUすべてのアクティビティに行列ができている中、本アクティビティを筆者も体験してみました。
夜のお台場でデストロイモードになっている実物大ガンダムユニコーン立像を眺めていると、突然ビームライフルの攻撃を受け、そばで爆発が起こります。土埃がまきあがり、足元は地震が起きているよう。
振り返ると上空に猛スピードで動く光が見えたかと思うと、2発目の攻撃に襲われます。
起動音が聞こえユニコーンを見上げると、目の前の立像のユニコーンからサイコフレームの光る粒子が吹き出し動き出します。右足を一歩踏み出し、柵を押しつぶしながら筆者に覆いかぶさるように屈み、攻撃から守ってくれるようです。
ユニコーンの手が動き出すと、押しつぶされるのではないかと不安になるほどです。ユニコーンの巨大な手の大きさに圧倒されていると目の前に差し出され、バナージ(CV:内山昂輝氏)の声で「危ないから乗ってください」と言われたら乗るしかありません。
ビームライフルが何発も撃たれ爆発が起こる中、指にしがみつくようにして手に乗ると、バーニアの噴射音と細かい振動とともに浮遊感を感じ、ユニコーンが一気に上空へ飛び上がりました。
ぶらぶらと揺れる足元を見下ろすと、お台場の夜景が遥か下に輝いています。
強風を顔に受けながら周囲を見回すと、赤いシナンジュが光る軌跡を残しながら飛び回わっていたかと思うと、次の瞬間には巨大な機体が目の前に迫り、手を伸ばせば触れそうな距離でユニコーンに斬りかかってきます。
ユニコーンは右手で筆者をかばいながら、シナンジュのビームサーベルを受けます。
目の前でビームサーベル同士がぶつかって弾ける火花の向こうには、赤いシナンジュのモノアイが光ります。
「誘いにきた」というフル・フロンタル(CV:池田秀一氏)の声、答えるバナージと、アニメ本編でも見たやり取りを、お台場の上空で見ることができます。
この後どうなるかは、実際に体験してみてのお楽しみです。ユニコーンファンなら目の前で見たかったものが見られます。
ユニコーンに守ってもらう体験に、気分はオードリーです。
株式会社バンダイナムコエンターテインメントのタミヤ室長こと田宮幸春氏、井本一史氏にお話を伺いました。
空を飛ぶ浮遊感
『ユニコーンVR』では、飛行中の浮遊感を出すために、椅子部分だけではなく床を振動させています。背中のバーニアの振動を再現するために床部分が細かく振動しています。そばで見ているとまるで地震が起きているようかのようです。
また、下降中の自由落下の浮遊感を出すために、ずっと振動していた振動を止めることで落下している感覚を表現しています。あのふわっとした感覚に体験者の中には悲鳴を上げる人もいるとのこと。
激しい空中戦、シナンジュの速い攻撃に対応するためには、ユニコーンも激しく動かないとならず、アニメでは主人公バナージが嘔吐するほど、体に負担がかかります。本アクティビティではそこまで激しくはありませんが、VR内での移動は人によって酔いを発生します。移動は速い動きですが、直線的にすることで酔いにくく、スリルのある空中戦を快適に体感できる工夫がされています。
ビームサーベルの熱より上空の強風
第1弾『ガンダムVR ダイバ強襲』では、ガンダムのビームサーベルが近くにくると現実に置かれたヒーターによって熱を感じ、スリルのある体験になっていました。今回は、理想的な温風ヒーターが見つからなかったことから、上空の風を体感できた方が良質の体験になると判断、ヒーターではなく送風機を使用しています。
強風が、高い場所にいる恐怖を感じさせてくれますが、ビームサーベルが目の前に来ても熱くならないため、ビームサーベルの火花に対する恐怖は減っています。ビームサーベルの光が綺麗なため思わず手を伸ばして触ろうとしてしまいます。
ユニコーンファンが見たいものを詰め込ん
だ体験
「ユニコーンファンが何を見たいかをリストアップし、盛り込んだ」という本作は、第1弾『ガンダムVR ダイバ強襲』と比べると、変形や、シナンジュとの空中戦など見どころが多く、短く感じますが体験時間は同じとのこと。見どころが多いほど時間は短く感じられます。
VRに慣れていない場合、多くの人は正面以外に目を向けません。せっかくのお台場上空、空に浮かぶ月や、フジテレビ社屋といったお台場の夜景なども見どころの一つ。どの体験者にも気づいてもらえるよう、視線が自然と下を向くよう視界の角度を下向きにしているシーンがあります。
高いところが苦手な人も、下の夜景を見まわして見てみてください。
本アクティビティのためにゼロから作ったモデル
アニメファンにとっては、本アクティビティのモビルスーツがアニメやゲームで使われたCGモデルなのか気になるところですが、ユニコーン、シナンジュ、第1弾のガンダムやザクもアクティビティのためにゼロから作り上げているとのこと。
ガンプラと、立像の設計図を元に作っているとのことですが、今回のユニコーンは立像も変形し、ガンプラと建築物の立像では変形部分に違いがあります。本アクティビティの場合、あくまでも立像が動き出すというコンセプトなので、立像の変形に合わせています。
体験の思い出に
VR内でユニコーンの手に乗っていても、実際は椅子に座って黒い塊を抱いています。今回、体験した気分を写真でも持ち帰れるようにとフォトスポットが設けられています。
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トリック3Dアートになっており、カメラマンの立ち位置と、撮られる方のポージングを工夫するとユニコーンの手に掴まっているように見えるフォトスポットです。カメラマンは中腰で撮るといい感じに撮影できます。
田宮幸春氏と井本一史氏にお手本を見せていただきました。ユニコーンの指を掴むように右腕を体の前に出し、足を投げ出すとより手の上に乗っているように見えますとのこと。
アクティビティ概要
名称 |
ガンダムユニコーンVR 激突・ダイバ上空 |
導入日 |
2017年9月24日~ |
使用チケット |
BLUEチケット |
体験人数 |
1名 |
所要時間 |
8分 |
対象年齢 |
13歳以上 |
アクティビティ紹介ページ |
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備考 |
『ガンダムVR ダイバ強襲』も体験できます。希望する場合は、体験前にナビゲーターに申告してください。 |