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VR体験施設 2018.09.17

内閣総辞職ビームに震える、VR ZONE OSAKA「ゴジラVR」体験レポ

「この一撃は外せない」

発表当時から注目を集めていた、映画「シン・ゴジラ」の世界を体験できるゴジラVR。この注目作が、9月13日に大阪・梅田でオープンしたVR体験施設「VR ZONE OSAKA」にて初公開されました。

今回筆者は「VR ZONE OSAKA」のオープニングイベントに参加、いち早く「ゴジラVR」を体験してきました。はたして、日本はVRでもゴジラに勝つことはできるのか……?

「内閣総辞職ビーム」を食らえちゃう!? ゴジラの破壊力に圧倒されろ!

巨大不明生物対策本部、通称巨災対はついにゴジラの活動を凝固する血液凝固弾の開発に成功した。今こそ逆襲のときだ。

だが、まだゴジラの進路には一般市民が残されている。我々ヘリ部隊は発砲、作戦の許可が出るまではゴジラを追跡し、機に備える。

チャンスは少ない。絶対にゴジラを倒すのだ。

「ゴジラVR」はこのようなストーリーでスタート。体験者は自衛隊員となって攻撃ヘリへ乗り込み、ゴジラへと決死作戦を決行します。体験者が担当するのはミサイルと血液凝固弾の発射。視界前方に現れるレティクルで狙いを定め、両手にある操縦桿で攻撃を行います。


(「ゴジラVR」の筐体。VRヘッドセットにはVIVE Proが採用されている」

VR ZONEのアクティビティに詳しい方ならピンとくるかもしれませんが、この操作方法は「VRシネマティックアトラクション アーガイルシフト」の操作とほとんど同じ。ですが、VRヘッドセットはVIVE Proに変更されているなど、ハードウェア面でのアップグレードも見て取れます。

さて、VR ZONEのアクティビティでは、まずVRヘッドセットをつけ、次に視界の方向を初期化し、それからヘッドフォンをつけて……と、なにかとセットアップに時間がかかります。本作はこのセットアップ中の演出がちょっと凝っているのが良かった。と言うのも、本作が描くのはゴジラが迫りくる現場。しかも一般市民が避難している最中です。

スタッフの方々が機器の調整やアナウンスを行っている間、VRヘッドセットを装着した筆者の目の前には逃げ惑う市民の姿。無線から「まだ作戦は実行できないのか!!」といった隊員の怒号が聞こえてきます。体験者は「ただセットアップを待っている」わけではなく、「作戦の開始を待っている」わけです。体験への期待や興奮がぐっと上がりますね。

そして作戦開始とともに飛び立つヘリ。目の前に現れるのは、私たちが今から倒そうとする人類の敵。ゴジラです。

やっぱりなんと言ってもゴジラの迫力がすごい! 映画で見たあの巨大生物が間近に現れ、街をどんどん破壊します。高層ビルだけでなく、先ほどまで目の前を行き来していた市民たちが自分たちの遥か下に小さく見えることからも、そのサイズを強く感じられることでしょう。

崩れ落ちるビルの破片を、ゴジラの攻撃を、間一髪でかいくぐるのはスリル満点でした。このあたりはかなりVRらしい演出といえます。はたして体験者たち自衛隊は発射許可が下りるまで生き延び、ゴジラに一矢報いることができるのでしょうか? 手に汗握る作戦です。

もちろんゴジラの驚異はその巨体だけではありません。火炎放射が、ビームが、体験者へと襲い掛かってきます! このゴジラの動きは東宝監修のもとで制作されており、原作そのままのあの脅威が我々へと向けられます。「絶対死んだってこれ!」となること請け合い。

そしてついに下った攻撃許可の合図とともに、生き残った攻撃ヘリからミサイルが一斉に発射されます。体験者もこのチャンスを逃してはいけません。ゴジラの体力を削ってチャンスを作り、数少ない血液凝固弾を見事ゴジラの体内へと着弾させることはできるのか? ここから先は皆さん自身の手で体験を。日本の、人類の未来はあなたにかかっています。

「ゴジラVR」は発射許可まで待機する演出のため、「自分から何か行動する」よりも「眺めている」時間が長い印象はあります。体験時間は心なしか短く感じるかもしれません。ただ、「ゴジラVR」はたくさん体験者に操作させるぞ! というアクティビティを作るなら当然考えるであろう選択をせず、「シン・ゴジラの世界はこうでなくては!」とあえて操作をさせない大胆な演出を選んでいるんですよ。私はこの選択を評価したい! ゴジラという脅威に、一兵卒として立ち向かう。まさしく思い描いた夢そのままの体験が待っています。

今回アクティビティの解説をしていただいた、タミヤ室長ことバンダイナムコエンターテインメントの田宮幸春氏曰く、「内閣総辞職ビームを食らいたい人はぜひ体験してほしい!」とのこと。シン・ゴジラファンならば、一度は体験したい出来栄えでしょう。

また、コヤ所長こと小山順一朗氏によれば「ゴジラ凍結成功の可否はプレイ内容によって左右される」とのこと。あなたは日本を、人類を守ることができるのか? 関西圏の方はぜひVR ZONE OSAKAへと足を運び、ゴジラVRを体験してほしいところです(東京・新宿のVR ZONE SHINJUKUには2018年11月設置予定です)。

「ゴジラVR」だけじゃない!VR ZONE OSAKAへ急げ!


(写真左が「タミヤ室長」こと田宮幸治氏。写真右はコヤ所長こと小山順一朗氏。2人ともVR ZONEと言えばおなじみである)

先んじての公開となった「ゴジラVR」が注目されるVR ZONE OSAKAですが、もちろん体験できるアクティビティはそれだけではありません。VR ZONE SHINJUKUと同時公開となる新作の「激流川下りVR ラピッドリバー」、広いフィールドを実際に歩いて世界に没入する「ドラゴンクエストVR」など、全14のアクティビティが体験できます。

VR ZONE OSAKA アクティビティ一覧(オープン時の2018/09/13現在)

VRアクティビティ
・ゴジラVR
・激流川下りVR ラピッドリバー
・ドラゴンクエストVR
・急滑降体感機 スキーロデオ
・大量破壊VRシューティング ギャラガフィーバー
・エヴァンゲリオンVR The 魂の座:暴走
・ホラー実体験室 脱出病棟Ω
・極限度胸試し 高所恐怖SHOW
・ドラゴンボールVR 秘伝かめはめ波
・釣りVR GIJIESTA
・極限度胸試し ハネチャリ
・恐竜サバイバル体験 絶望ジャングル
・ガンダムユニコーンVR 激突・ダイバ上空

アクティビティ
・巨大風船爆発ルーム パニックキューブ

これまではVR ZONE SHINJUKUでしか体験できなかった、関西初出展のものも多くあります。体験してみたかったけど新宿は遠い……と諦めていた方も、この機会にぜひVR ZONE OSAKAへ。数々のVRアクティビティが待っています。

2018年8月13日のオープニングイベントをはじまりとして、華々しいオープンとなったVR ZONE OSAKA。オープニングイベントには株式会社バンダイナムコアミューズメント代表取締役社長・荻原仁氏と、モデルの池田美優さん、そしてお笑い芸人の和牛さんがゲストアンバサダーとして登壇しました。

ゲストアンバサダーの方々はVRを初めて体験したとのことで、VRのグラフィック的な美しさやアクティビティの楽しさに触れ、ぜひとも多くの方に体験してもらいたいと興奮を交えながらアピールしました。

これまでVR ZONE全体のフラグシップ店として存在感を発揮してきたVR ZONE SHINJUKU。今回のVR ZONE OSAKAのオープンに伴い、東と西で二つの大規模なVRアクティビティ施設が稼働していることになります。今後もVRを中心とした、新しいエンターテイメントを引っ張っていく拠点になることでしょう。今後の展開にも注目です。

VR ZONEに関する記事はこちらです。

(参考)VR ZONE OSAKA

 

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