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活用事例 2017.07.03

新作VRステルスシューター『VINDICTA』開発の舞台裏をインタビュー

※本記事は、6月20日にHTC社 公式ブログに掲載されたViveチームの記事を翻訳したものです。

6月20日にSteam早期アクセスで配信が始まったばかりの新作VRシューター『VINDICTA』。その開発元であるGame Cooksにお話を伺いました。

Q. 『VINDICTA』をVRゲームにしようと思われたきっかけは何だったのでしょう?

私たちGame CooksはFPS大好き人間ぞろいなので、いつかプレイヤーがFPSの世界に入りこんで撃ち合いを楽しめるようなゲームを作りたいと思っていたんです。VRならまさにそれを実現できますよね。それで作ったのが『VINDICTA』です。プレイヤーがマップ内をごく自然に走り回れて、まったく違う世界に入りこんだように感じられることを目指しました。

ステルス要素が強めになっていて、建物への侵入ルートを見つけたり、色々なタイプのロボット兵と戦ったり、飛んでくる弾を避けたり、敵の銃撃をかいくぐって匍匐前進したりといったアクションを、自分自身がやっているという実感が持てます。そういう体験を創り出せたのはHTC ViveのルームスケールVRのおかげです。

『VINDICTA』には大きな特色が3つあります。自然なロコモーション(移動操作)、リアルな射撃感覚、そしてモーションの多彩さです。

Q. では、本作のロコモーションのしくみについて詳しく教えてください。

『VINDICTA』では、プレイヤーが両腕を交互に振ることでVR世界内を移動できるという独自のロコモーション方式を採用しています。スピードは腕を振る速さで変わるので、自分のペースで動き回ることができます。自然な感覚で動けることでVR酔い対策にもなるソリューションです。移動の自由度が高いと、VR体験の楽しさが格段にアップするんですよ。ただ、プレイヤーの好みは色々あると思うので、トラックパッドでもスムーズに移動できるようにしています。

Q. 2つ目の特色が「射撃感覚」というのは具体的にどういうことでしょう?

本作をプレイすると、射撃が非常に正確でピタッと決められることに気づくと思います。このメカニズムは私たちが非常に力を入れて開発したところで、銃を撃ったときの反動のリアルさから実際の取り回しまで全面的に専門家の監修を受けつつ、それがすべてVR内でスムーズに動くように徹底的に最適化しました。あと、武器やスキンの種類も豊富にそろえています。誰だって格好いい銃を撃ちたいでしょうし。

Q. 実際にプレイしてみると、確かにモーションはずいぶん多彩ですね。この点についてはどういう開発コンセプトがあったのでしょう?

プレイヤーがVR内を積極的に動き回れるようにすることで、ゲーム世界を探索し、その世界の事物に触れて動かせる興奮を味わってもらえるようにしたかったんです。パイプの下に飛びこむ、通路の角に隠れる、トラップを避けながら走る、ロープやはしごを登る、ダクトの中を這い進むなど、様々なアクションを覚えていくことが各レベル攻略の鍵となってきます。 

ゲームプレイ動画を公開していますので、これをご覧になれば実際どういう感じなのか分かりやすいかと思います。

ようやく『VINDICTA』をSteam早期アクセスで公開できて、本当にうれしいです。現在は5つのレベルがフルに遊べます。マルチプレイヤーモードも近日中に追加する予定です。プレイしてみた感想はどうぞSteamのVINDICTAコミュニティページで聞かせてください。これからもまだまだ開発と改良を続けますので、参考にさせていただきます。

本作についてはEngadgetにもE3での体験レポートが掲載されています。VRシューターは多数ありますが、『VINDICTA』は独自の移動操作と爽快な射撃感覚で、個性の光る作品となっています。

※本記事はHTC社より許可を頂き翻訳・掲載を行っています。


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