VRゴーグルのレビューをお届けしている「VRゴーグルレビュー」第19回は「VR SHINECON KD-6004」をとりあげます。
※VRゴーグルレビューとは?
Amazonや家電量販店などでさまざまな種類のものが売られているVRゴーグル。見た目も価格もいろいろ。実際に実際に体験すると1つ1つのデバイスごとに使用感などが異なります。Mogura VR編集部ではデバイスを実際に一つ一つ検証し、レビューしていきます。
第2回で取り上げたゴーグルと同じく、「VR SHINECON」とロゴが印刷されています。
なお、今回はスマートフォンは「Xperia Z5 Premium」イヤホンはソニーの「MDR-NWNC33」を使用しました。また、筆者の視力は0.01の近視です。
VR SHINECON KD-6004の特徴
まず、箱から取り出しますと、VRゴーグルとヘッドバンドが別々に入っています。
そのため、まずはヘッドバンドを取り付けるところから始まります。
上の写真に見られるような取り付け部にバンドをくねくねと縮こまらせて取り付けるのは面倒でした。
IPD(瞳孔間距離)の調整は可能です。VRゴーグル上部には、ピント調節用のレバーが2つと、IPD調節用のダイヤルが1つあります。ピントの調節はできるように見えます。しかし、後述しますが、できないと考えてもらっていいでしょう。
メガネは入りませんでした。
スマートフォンの固定は、前面にあるクリップとVRゴーグルの間に挟み込むような形になっています。
VR SHINECON KD-6004の優れている点
視野角は十分広く、画面が暗闇に浮いたスクリーンのように見えることもありませんでした。しっかり没入できるでしょう。
また、VRゴーグル上部に↑マークがあるのも高評価です。この↑マークに、スマートフォンの中心をあわせればいいからです。
また、このVRゴーグルは非常に軽く、重さは159gしかありません。また、大きさも小さく、長さ156×高さ101×奥行き88mmとコンパクトです。
販売価格が1,000円を切る点も評価できます。
VR SHINECON KD-6004の悪い点
一方で今回のVRゴーグルは悪い点も目立ちました。
まず挙げられるのは、装着した際、スマホの重さに耐えられていなかった点です。まっすぐ向く分には問題ありませんが、VRのコンテンツはどれも辺りを見渡すような動作が加わるものが多いです。少し頭を動かすと、スマホの重さと遠心力で一気に最初装着した時のベストポジションからずれてしまい、見え方がずれてしまいます。
そして、一番残念に感じたのが、ピントの調整ができそうで難しいところです。前述のように、本VRゴーグルにはピント調節機構が備わっています。しかし、レバーの固定が甘いため、ピントをしっかりと調節してもすぐにレンズが移動してしまい、ピントがずれてしまいます。
ピント調節を特に使う必要のある、普段メガネをかけて生活している人に、本VRゴーグルはおすすめできません。
VR SHINECON KD-6004の総評
小型で軽量、視野角など没入感に携わるところもしっかりと作られているVRゴーグルでした。しかし、ピントの調節機構が機能しなかったり、しっかりと頭に固定できなかったりと、その他の部分がやや雑な作りになっており、評価を落としている印象です。
デバイス名 | VR SHINECON KD-6004 |
メーカー | VR SHINECON |
価格 | 899円 (2月17日現在 Amazon) |
視野角 | 不明 |
IPD調整 | 可 |
眼鏡の使用 | 不可 |
対応スマホ | 4.7~6インチのスマートフォン |
良い点 | 小型で軽量、視野角も良好で価格も安価 |
悪い点 | 頭に固定できない、ピント調節機構が働かない |