Carl Zeiss社主催でVRアプリのコンテストが開催。入賞したアプリ4つを紹介

2014年の冬、光学機器メーカーの独Carl Zeiss社は、スマホ用のHMDであるZeiss VR Oneを発表し、販売を行っています。同社は、対応アプリのコンテスト「VR One App Contest」を開催し、その結果が発表されました。

image00Carl Zeiss社の「VR One」。iPhone6、Galaxy S5シリーズ等のスマホに対応。視野角は100度。ハコスコやGoogle Cardboard等の手軽なVRHMDとサムスンのGear VRの中間に位置しています。価格は129ドル(約15,000円)

今回のコンテストでは、アプリの原型となるアイデアを提出する部門と実際に動作するアプリを評価する部門の2種類の部門に分かれていました。最終的には、515人が併せて526のアプリ・アイデアを提出しました。

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アイデア部門では、Semit Goshki氏による『Mind Wall』 が初の勝者になりました。このアイデアは、「記憶の宮殿法」にVRを利用するというものです。(「記憶の宮殿法」は場所をトリガーに使う、海外で話題になっている記憶術の一つです。)HMDを装着し、VRにおいて人間の記憶の道筋を可視化します。Mind Wallを使用すると、ユーザーは、記憶をVR世界に蓄えたり引き出す事が出来るようになり、記憶する時の補助になります。こうして「記憶の宮殿法」の記憶技術をユーザー自身が利用できるようになる事を目標としています。

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アイデア部門第2位は、Espkampieによって開発された『Paraplegic Mirror』です。これは、VR Oneを利用して、「ミラーボックス療法」に応用するというもの。この治療法は、幻肢痛患者に、本当は無くなってしまった四肢の一部を見せる事で、幻肢痛を和らげるというものですが、まだ高価で多くの人にとっては実現できない現状があります。しかし、同じ治療法の過程をVRによって、広く行える可能性があります。

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アプリ部門の優勝者は、Oddsheepによる『Trinus Gyre』でした。このアプリは、3DのPCソフトをスマホを連携させ、VRモードで利用するというものです。Gyreはかなり多くのゲームをVR用に変える事が出来ます。PCゲームを完全なVRモードで使うと、スマホに映像がストリーミングされ、スマホからのヘッドトラッキング情報をPCに送ります。

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アプリ部門の第2位は、cmiltiadisによる『Project Anywhere』でした。このプロジェクトはAR空間で、本当に別の場所にいるかのような鮮明な体験を可能にするVR/ARアプリです。最終的には、運動感覚、視覚、聴覚といった感覚を人工的に引き起こし、完全なVR環境を構築する事で、人間の物理的な制限を突破する事を目指しています。

(参考)
VR ONE APP CONTEST
https://vronecontest.zeiss.com/