水中での装着を可能としたVRヘッドセットが開発されました。
本セットを通じて、宇宙空間で国際宇宙ステーションの周りを漂ったり、カリブ海にてサンゴや熱帯魚を眺めたりと、水中で体験しているからこその真にせまる体験が可能となっています。
プロトタイプは防水製品の組み合わせ
本VRセットの製作はあくまで両氏のサイドプロジェクトであり、プロトタイプである現段階では、既存の様々な製品を組み合わせたものとなっています。
大まかにはVRヘッドセットとシュノーケルマスクを組み合わせた作りであり、光が入らぬように接合部が黒テープでおおわれています。これに、防水対応のAndroid端末と骨伝導MP3プレイヤーが備え付けられています。なお、ヘッドセット自体は3Dプリントで成形されたものを使用してあり、両凸レンズがはめ込まれています。
見た目以上の没入感
「普段とは全く異なる環境に放り込まれると、疑いはあっという間に消え去ると思うよ」Greenwood氏は、本セットによる水中でのVR体験が深い没入感をもたらすと述べました。「地面や重力の感覚がなくなって上下の違いがわからなくなるとね、途端にとてもリアルな体験になるんだ」
本セットでのVRコンテンツの体験の感想は、MIT Technology Reviewに投稿されたRachel Metz氏の記事からも伺うことができます。記事によると、水中でのVR体験はとてもリラックスしたものであり、どれほど時間が経過したのかもあいまいになってしまうほど、引き込まれるものであったという感想が述べられています。
開発を行ったのは、SEEKER VRなどを手掛ける「Discovery Digital Networks」のクリエイティブ開発ディレクターのStephen Greenwood氏と、ヘッドセットメーカー「Avegant」の共同創設者のAllan Evansの2人です。
このVRセットが理学療法、エンターテイメント、あるいはスキューバダイビングのシミュレーションなど幅広く活かされるとにらんでいるとのこと。
(参考)
Experience Weightless VR With This Waterproof Headset(英語)
https://vrscout.com/news/experience-weightless-vr-waterproof-headset/
※Mogura VR は、VR Scoutとパートナーシップを結んでいます。