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VR動画 2017.07.16

エミー賞にVR短編6作品がノミネート 3作品がOculusの制作

第69回エミー賞で、計6つのVRショートフィルムがノミネートされました。ノミネート作品のうち3つはヘッドマウントディスプレイを開発しつつ、社内のスタジオで映像作品を作ってきたOculusの制作によるものです。Oculusは前年も同社制作の短編作品『ヘンリー』で受賞しています。

エミー賞とは

米国テレビ芸術科学アカデミーが主催するアワードで、アメリカのTVドラマを主に様々なジャンルの番組、およびテレビに関連する業績に贈られる賞で、「TV界のアカデミー賞」とも呼ばれます。

対象部門は様々で、デイタイム番組、プライムタイム番組、スポーツ、ニュース、ドキュメンタリー、海外制作の番組、制作技術や放送機器、技術に対しても表彰が行われ、今年は9月17日に授賞式が開催されます。

6つのVR作品がノミネート

現在、エミー賞にはVR作品を専門に扱う部門は存在しませんが、今回、同賞の部門である”Outstanding Original Interactive Program”(オリジナル・インタラクティブ・プログラム賞)と、”Outstanding Creative Achievment in Interactive Media Within a Scripted Program”(ストーリーを用いたインタラクティブメディアに対するクリエイティブ賞)にそれぞれ3つのVR作品がノミネートされました。

”Outstanding Original Interactive Program”賞

Dear Angelica』

Mission: ISS』

The People’s House – Inside The White House With Barack And Michelle Obama』

”Outstanding Creative Achievement In Interactive Media Within A Scripted Program”賞

『The Mr. Robot Virtual Reality Experience』

『Stranger Things VR Experience』

『The Simpsons – Planet Of The Couches』

Oculusは、今回ノミネートされた『Dear Angelica』や前年の受賞作品である『ヘンリー』を制作した同社の映像制作部門であるOculus Story Studioを5月に閉鎖しました。今後同社は外部スタジオのVR映画制作に技術サポートや投資といった形で支援する体制に移行するとのこと。今後も良質なVRコンテンツや360度映像の制作にさらに力を入れていくとのことです。

知名度のあるアワードに数多くのVR作品がノミネートされることで、VR映画の認知度も高まることでしょう。今後どのような作品が登場するか期待できます。

(参考)
Road to VR / 6 VR Experiences Nominated for 2017 Emmy Awards, Oculus Receives Multiple Nominations(英語)
https://www.roadtovr.com/6-vr-experiences-nominated-2017-emmy-awards/

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