ゲームやエンタメといった分野を超えて、ビジネスでも活用され始めたVR。企業におけるVRの利用は、消費者向けの広告や展示だけでなく、ビジネスを効率化する用途にも広がっています。そこで、今回の記事では不動産業界や建築業界におけるVRを活用した企業向けサービスの事例を紹介していきます。
BtoC編の記事でもお伝えしたように、不動産・建築業界では、顧客が購入前の物件をVRで内覧できるサービスなどを実用化しています。建物や部屋の様子をわかりやすく体験できるというVRのメリットは、建物の設計段階においても役立たせることができます。
VROX
『VROX』は、フォトリアルなCGパースの表現力はそのままに、3D空間での自由自在な仮想体験を提供できるVR/ARシステムです。ゲーム・エンターテインメント、建築・不動産、ARを利用した現場支援や教育、訓練等様々な分野で利用可能です。株式会社積木製作は、『VROX』による不動産業界向けコンテンツを制作しています。
terior
ラストマイルワークス株式会社(11月1日に株式会社ゼンシンコンサルティングから分社化)が提供する『terior』は、既存の図面では表現の難しい空間情報や、完成予想図ではできない空間移動などを可能にする3DCG・VR制作サービスです。
注文住宅やリフォーム後の部屋のインテリアのイメージをヴァーチャル空間上に再現して、自由に空間移動ができる「ヴァーチャルモデルルーム制作」。スマホとVRヘッドマウントディスプレイがあればすぐにVR内覧ができる「360 パノラマCG制作」。壁材、床材や、時間帯の変更といったことが可能な「住宅関連業界向けVRコンテンツ制作」の3つのサービスがあります。
Autodesk LIVE
AutoCADなどの設計ソフトウェアを開発・発売しているオートデスク株式会社が提供する『Autodesk LIVE』は、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データからVR向けの3Dデータを数分で作成しVRで見られるようにする建築業界向けのクラウドサービスです。
https://www.youtube.com/watch?v=cLglA99V8JE
SYMMETRY
DVERSE Inc.が提供する『SYMMETRY』は3DCADデータと3DモデルファイルをVR空間内に読み込んで、直感的な操作で編集やシミュレーションができる建築・土木業界向けソフトウェアです。制作段階のVR空間内に入り、わかりやすく体験ができます。