2015年のベストVRコンテンツは?「VR Award Japan 2015」結果発表

2015年、体験したVRコンテンツの中から最も面白かった、印象的なものを決める「VR Award Japan 2015」。Unity Techniligies JapanとEpic Gamesにスポンサーいただき、12月10日から24日までの2週間にわたって投票を受け付けました。

Oculus RiftやPlayStation VRなどの一般発売を来年に控える中、350近い票が140以上のコンテンツに集まりました。しかしその中でもやはり注目のコンテンツには自然と票が集まるもの。大賞には多くの票が集まりました。

スポンサーの2社が提供するUnity、Unreal Engine4、それぞれのゲームエンジンごとの部門賞、1~9位までの作品を発表します。5位以上の作品に関してはコメントをつけています。
なお、回答者中男性は85%、女性が15%。年代は20代が47%と最も多く、30代が40%と若い世代が多く回答しています。

Unity賞 UnityCoaster2-UrbanCoaster-HARDMODE

https://www.youtube.com/watch?v=nN7LLq5t7KE

Unityで制作された作品のTOPは、イベントでもひときわ注目を浴び、その臨場感に数々の体験者が叫んできた「UnityCoaster2-UrbanCoaster-HARDMODE」でした。Oculus Riftと簡易的なブランコ、サーキュレーター等を組み合わせ、体験した人にしか分からない新感覚のジェットコースター体験を実現しています。テレビ番組でも何度か取り上げられていました。個人開発者のiWorks氏、VRプロデューサーの藤山晃太郎氏の作品です。ダウンロードはこちらから

制作者サイトはこちら

Unreal Engine 4賞 サマーレッスン

https://www.youtube.com/watch?v=hj9CMbyJ6q0

Unreal Engine 4で制作されたコンテンツのTOPは、2014年から注目を集めていたバンダイナムコゲームスのPlayStation 4向け技術デモ「サマーレッスン」です。体験するとキャラクターとの距離感にドキドキすること間違いなし。

関連記事:女性ライターが体験した、美女との自然な会話や仕草を楽しむひととき。『サマーレッスン』レポート

第9位 VRIDE

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第9位には2作品がランクイン。イベントでも大型の筐体が目立っていたロボット搭乗体験『VRIDE』。VRコンテンツの制作やOculus Rift向けARアタッチメントを開発・販売する株式会社しのびや.com Wizpply事業部のデモ。まるで操縦席のような椅子に乗ると、ロボットが歩く度にその通りに椅子が揺れ、臨場感満点の体験です。イベント限定。

Wizapply公式サイトはこちら

第9位 OverStream

https://www.youtube.com/watch?v=3avuImtf1HY

個人開発者k0rin氏のOculus Rift DK2向けコンテンツ。イカダに乗って川下りをしていくゲーム。Oculus Riftの特徴であるポジション・トラッキングをフル活用し、実際に体を動かしてアイテムを集めたり、障害物を避けていきます。トラッキング範囲の限界とイカダの範囲が一致しており、自然と範囲をはみ出ないようなデザインになっているところも快適にプレイできて秀逸。ダウンロードはこちらから。

関連記事:しゃがんだり、左右に動いたり!Oculus Riftのトラッキングカメラをフル活用した川下りゲーム「オーバーストリーム」公開

第7位 攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diverティザー

https://www.youtube.com/watch?v=C1iAi2yvSZE

国内外で人気のアニメ『攻殻機動隊』の公式VRコンテンツ。9月の東京ゲームショウでドーム型の展示、11月にはスマートフォン向けにYoutubeにて360度映像が公開されました。VRコンテンツとしては酔いやすいなどまだ課題点も多くありますが、これまでは別世界でしかなかったアニメの世界をVRで体験できるというのはやはり印象的ですね。

公式サイトはこちら

関連記事:『攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver』の360度ティザー動画がYoutubeで公開

第7位 Showdown

https://www.youtube.com/watch?v=1O5knLWY8zA

Epic Gamesが制作したデモ。スローモーションで展開する近未来の市街戦の真っ只中を進んでいく体験は、弾丸を思わず手にとってしまいたくなるほどの実在感です。当初はイベントでの体験のみでしたが、現在はUnreal Engine 4(無料)向けに無料のサンプルデモとして配信中です。入手方法は以下の記事をご参照ください。

関連記事:EpicGames、弾丸が頬を切るハイクオリティなVRデモ『Showdown』の配信を開始

第6位 ロートデジアイx初音ミクVR Special LIVE

4月に開催されたニコニコ超会議で展示され、10人同時体験が話題となった初音ミクのVR LIVE。ミクさんが目の前まで近づいてきて、目を合わせてくれる体験は、ファンでなくともドキドキしてしまうほど。必見です。スマートフォン向けにハコスコストアで配信されているほか、Gear VRでも体験することができます。

公式サイトはこちら

関連記事:超会議、デジアイブースで大人気だった『初音ミク VR Special LIVE』をスマホVRで楽しめるコンテンツが無料配信
関連記事:【GearVR無料アプリ】ミクのVRライブなど日本発の360度映像を配信する『VR CRUISE』

第4位 カスタムメイド3D 2

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第4位も同列でした。自分好みのメイドさんをカスタムして、あんなことやこんなことをする『カスタムメイド3D 2』。アダルトゲームブランドkissが公式で配布しているパッチを適用することでOculus Riftに対応します。成人向けですが、Ocufes等では全年齢版にしたものが展示されていました。アダルトと実在感のあるVRという繋がりを考えてしまいがちですが、それ以上に「自分の好きなようにバーチャルるなキャラクターを作り上げ、VR空間内で関係性を築く」という、先進的かつ重要な示唆をしている取組と考えることもできます。
公式サイト(18歳以上向け)はこちら

●投票者のコメント
-細部に至るまでよく考えられていて、満足度が高かった。もともとのコンテンツがあるにせよ、いま現在実際に繰り返し楽しめるコンテンツとしては最も有能であると思われる。
-自由度を高めた上での、バグや不具合の少なさ。 ユーザーで可能性を広げていけるキャラのメイキングでも、設定が緻密に出来てマテリアルの質感や光沢も中々に素晴らしかった。
-実用的
-二次元に旅立てた

第4位 Toybox

https://www.youtube.com/watch?v=dbYP4bhKr2M

Oculus Rift製品版用に開発中のコントローラーOculus Touch用にOculus社が制作した技術デモです。現実での手の動きとVR内の手の動きが完全に同期する体験もさることながら、同じVR空間にいる他のプレイヤーと遊ぶことができる点にソーシャル性があり、これまでにない体験となっています。FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグも「最もクレイジーな体験」と評したコンテンツです。日本国内では、イベント展示が行われていませんが、得票は多くなりました。

●投票者のコメント
-Oculus Rift製品版の機能(マイク・ヘッドホン)とネットワークを活かしたシームレスなマルチプレイVR体験
-手が出せて色んなものを持ったり使ったりできるのが楽しい事もあるし、なによりも他の人とコミュニケーションが出来てるのが衝撃的です!本当に誰かと会った!と言う気分になれる。
-現実と同じようにVR空間内で物が持てる投げられることでCGで描かれた物が実在してる物にしか思えなくなったことが衝撃的だったこと CGのオモチャを落として足に当たった感じがしたりCGのテーブルに手をつこうとしてバランスを崩したり、なんでも出来る未来がくると実感できた。 VR空間だと離れた人とも一緒に遊べるし、現実の同じ部屋で一緒にいた気がするし、遊ぶのが楽しいと思えたこと。

関連記事:マーク・ザッカーバーグがOculusの体験の中で最もクレイジーだと言った体験とは
関連記事:手、人間関係。Oculusは新たな次元のVRへ。Oculus Connect 2で示されたVRの未来への道【中編】

第3位 UnityCoaster2-UrbanCoaster-HARDMODE

https://www.youtube.com/watch?v=nN7LLq5t7KE

Unity賞を獲得した『Unrban Coaster 2 -Hardmode-』は総合第3位でした。制作者のiWorks氏は続編となるUnityCoaster3-NatureCoaster-を自身のサイトで公開しているほか、VRプロデューサーの藤山晃太郎氏はVRを事業として展開するため株式会社ハシラスを立ち上げています。

●投票者のコメント
-本当に高所にいるような感じがした。
-これぞVR!と言う体験で、風と浮遊感・感じないはずの傾きを感じる事が出来た。唯一無二の体験でした。

第2位 Bullet Train

https://www.youtube.com/watch?v=su1w54WA3tE

Epic GamesがOculus Touch向けに開発したFPSの技術デモ。銃を手にとって、弾丸を込め、構えて撃つといった動作を現実の手の動きそのままに体験できます。VRが新たなゲーム体験をもたらすことを実感できるコンテンツです。10月に開催されたUnreal Festaで展示され、チケットが即座に配布終了となっていました。

●投票者のコメント
-Oculus Touchで銃弾を掴んで投げる操作が気持ち良い。
-何も不自由がなかった。思いのまま、楽しかった。
-touchの衝撃、快適な体験・操作。高い映像クオリティ。現実よりも拡張された身体機能などトータルで素晴らしかった

関連記事:【体験レポ】Oculus Touchで体験したこれまでで最も楽しい銃撃戦。VRFPS『Bullet Train』

関連記事:銃を構えて、弾を止めて…Oculus Touchで遊ぶ『Bullet Train』を体験した人たちの声を集めてみた。

大賞 サマーレッスン

https://www.youtube.com/watch?v=hj9CMbyJ6q0

大賞は、Unreal Engine 4賞も獲得したバンダイナムコゲームスの『サマーレッスン』です。第4位のカスタムメイド3D 2にも共通しますが、VRにおけるキャラクターとの距離感や親密さの表現を徹底的に追求した作品です。第2位と大きく差をつけての第1位でした。

●投票者のコメント
-Alisonちゃん、そこに居る感、ヤバス。 体験した時はインストしてる外の人(おっさん)の声で台無しなった間が有りましたが、現実に引き戻されるぐらいにはサマーレッスンにのめり込んでました。
-プレイヤーの動作にあわせてキャラが話しかけてくるから
-とにかくキャラクターがリアル解像度なんて気にならないくらい現実に帰れなくなりそう


以上、10作品の紹介でした。いかがでしたか。2015年を代表するコンテンツが集まったのではないでしょうか。イントロでも書いたように、今回は140近いコンテンツに票が入りました。それだけ様々なVRのコンテンツが作られ、そして体験した人の心に印象深いものとして残っているということです。

そして、2016年はいよいよOculus RiftやPlayStation VRが発売され、家庭等へのVRの普及が始まります。コンテンツもさらに多く、それもイベント限定のものではなく配信されるものが登場することでしょう。2016年のVR Award Japanもユーザーの自由投票から形を変えて実施することになりそうです。

Mogura VRでは一層力を入れてVRのコンテンツを紹介していきます。

※投票いただいた方へ抽選で6名様にスポンサーであるUnity Technologies Japan、Epic Gamesからのノベルティを送らせていただきます。抽選結果はMogura VRからの連絡をもってかえさせていただきます。

この記事を書いた人

  • KFtb1VIM

    株式会社Mogura代表取締役社長。慶應義塾大卒。元ネトゲ廃人。中央省庁勤務後、ベンチャー企業を経て「Mogura VR」編集長。VRジャーナリスト。国内外を駆け回って情報収集中。VRのことならいくらでも語れます。

    Twitter:@tyranusii

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