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活用事例 2017.07.07

フォルクスワーゲン、ソーシャルVR導入でコスト削減を狙う

フォルクスワーゲンが開発するVRプラットフォーム

独の自動車メーカー大手フォルクスワーゲンは現在、同社の生産部門と流通部門を対象にしたビジネス用VRプラットフォームを構築しています。このプラットフォームはソーシャルVR技術を取り入れたもので、参加者はVR空間の中で他者とのコミュニケーションや情報のやり取りをすることが可能で、デモ動画が公開されています。

Volkswagen Group uses Innoactive Hub for global VR Training rollout with HTC Vive from Innoactive on Vimeo.

このプラットフォームを使うことによって、企業間でのコラボレーションや、遠距離にいる同僚、プロジェクトのチームメンバーとの交流をバーチャル空間を通して行うことができます。参加者はVR空間を通してさまざまな情報にアクセスできるので、企業間、部門間での情報共有やプランニングに使うことができます。例えばワークフローの計画を立てる時もVR空間内でのやり取りによって、素早くインタラクティブに行うことができます。

Digital Reality Hub Groupとは

フォルクスワーゲンはこのプラットフォームを構築するために、Digital Reality Hub Groupというチームを結成しました。ミュンヘンに拠点を置くVRソフトウェア企業であるInnoactiveとの提携によるDigital Realitiesでは様々なVRアプリケーションの開発が進められています。例えば物流に関するVR教育システムや、VR空間内でワークショップに参加できる環境の構築、またVR空間内でのアイデア交換など、VRに関するさまざまな開発、実験が行われています。

これら様々なアプリケーションを統合したプラットフォームを使用すれば、たとえば遠隔地で開催されるワークショップにバーチャル空間を通して参加したり、他社ブランドの社員からのサポートをバーチャル空間内で得ることができます。これによって従来のチームワークがより円滑になり、時間的にも大幅なコストカットを実現できます。

このプラットフォームの構築にあたって、フォルクスワーゲン以外にも多くの企業が参加しており、たとえばアウディやSEAT、ŠKODAといった企業が参加しています。各社によって開発が進められているプラットフォームのプロトタイプは、今月ドイツのケルンにてデモが展示されます。

Digility Conferenceにてデモ展示

このプラットフォームはHTC Viveを用いて使用しますが、Business Editionと呼ばれるそれはビジネス目的に開発された特別なヘッドセットです。従来のビジネスのプロセスに大きな変革をもたらし得るこのプラットフォームは、7月5〜6日にかけてドイツのケルンにて開催されるDigility Conferenceにてデモが展示されます。

(参考)

Volkswagen Group is backing virtual reality solutions for interactive collaboration in production & logistics(英語)

http://www.volkswagenag.com/en/news/2017/07/volkswagen_group_is_backing_virtual_reality_solutions.html


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