3月21日、HTCは一体型VRヘッドセット「Vive Focus」を2018年後半にグローバルで発売することを発表しました。同時に開発者向けキットの申込を開始しています。
Vive Focusは2017年11月に発表され、2018年に中国国内限定で発売された一体型VRヘッドセットです。スマートフォンやPCを使うことなく、単体で動作します。解像度は1440×1600の有機ELパネルを2枚搭載し、リフレッシュレートは75Hz、視野角は110度です。
外部センサーを設置することなく前面についているカメラを通して位置を検出し、いわゆる位置トラッキングが可能なため、体験者はしゃがんだり、身体を前後左右に動かすことができます。
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体験レポートはこちら(※トラッキングに関しては改善されたとの情報あり
【体験レポ】ついにベールを脱いだ 一体型VRヘッドセットVive Focus
Vive FocusはVive Waveと呼ばれるモバイルVR向けのプラットフォームで動作します。コンテンツはHTCが運営するViveportからダウンロード可能です。
中国限定からグローバル展開へ
これまでHTCは、Vive Focusは中国限定でグローバル向けの出荷の予定はないとしてきましたが、方針を転換、発売に舵を切った模様です。
同社はすでに開発者向けキットの受付を公式サイトで開始しています。日本への出荷は技適(技術基準適合証明等)を取得後になります。
他社による位置トラッキングの可能な一体型VRヘッドセットは、レノボが2018年春に「Mirage Solo」の発売を予定しています。
(参考)HTC Vive公式ブログ