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クリエイティブツール 2018.01.30

一体型VRヘッドセット「Vive Focus」、中国で出荷開始

スマートフォンやPCへの接続を必要としない一体型(スタンドアロン)のVRヘッドセット「Vive Focus」が、中国で発売されました。新しいモバイルVR向けプラットフォームVive Waveに対応し、現在40以上のコンテンツが体験可能となっています。

HTCの一体型VRヘッドセットが発売

Vive Focusは、HTCが中国市場向けに展開する、スマートフォンやPCを用いない一体型VRヘッドセットです。中国国内向けの製品となっており、現在日本を含む他国への展開は予定されていません。

Vive Focusではヘッドセットの前面に搭載されたカメラを用いたトラッキングにより、センサーを設置せずに位置・回転の動きがVRに反映されます。リモコン型のコントローラーが付属し、こちらは回転のみのトラッキング(3DoF)に対応しています。

ヘッドセットは青色と白色の二つのカラーリングが用意されており、青が670ドル(約7万3,000円)、白が625ドル(約6万8,000円)で販売されます。

Vive Focusは昨年12月に予約を開始し、先週より出荷が始まりました。また発売に際し、HTCは100人を招待したヘッドセットのデモイベントを開催しました。

中国のモバイルVR市場統一を目指す

Vive Focusは当初、グーグルのモバイルVRプラットフォームDaydreamのリファレンスモデルをベースにして開発されていました。元々はLenovoと合わせて欧米市場向けの一体型VRヘッドセットとして発表されていましたが、HTCはその後海外展開を中止。中国国内のみでの販売に変更しました。

Vive FocusではDaydreamに代わり、HTCが新たに中国で展開するモバイルVRプラットフォームVive Waveが採用されています。

HTCはVive WaveをモバイルVRヘッドセットのオープンプラットフォームとすることで、中国市場のモバイルVRエコシステムを統合することを目指しています。Vive Waveはモバイル向けViveportストアでコンテンツを配信・購入でき、現在は約40のアプリを利用することができます。

なお、Oculusは中国のエレクトロニクス企業Xiaomiと協力し、より性能を限定した一体型VRヘッドセットOculus Goを中国市場に展開する計画を進めています。中国版Oculus Goは「Mi VR」と呼ばれ、Vive Waveとは異なる独自のコンテンツストアが用意されます。2018年は一体型VRヘッドセットの展開に注目が集まります。

(参考)
Vive Focus Standalone VR Headset Launches in China(英語)
https://www.roadtovr.com/vive-focus-standalone-headset-launches-in-china/

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