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Meta Quest 2020.07.14

VRでデスクトップを拡張する「Virtual Desktop」Quest版の売上が3億円突破

VRヘッドセットを装着したままPCを操作できるアプリ「Virtual Desktop」の、Oculus Quest(オキュラス クエスト)版収益が、約300万ドル(約3億円)を突破したことを、開発者であるGuy Godin氏が明らかにしました。

「Virtual Desktop」は、いわゆる「リモートデスクトップ」のような形で、VRヘッドセットからPCを操作することができるアプリ。2016年にSteam版が配信開始、その後Oculus Go版やOculus Quest版なども配信されています。

Quest版は大きく伸長、その理由とは?

Quest版「Virtual Desktop」の売り上げが大きく伸びた理由のひとつとして、「PC向けVRゲームを遊ぶ機能」を初期から実装していたことが挙げられるでしょう。2020年の今でこそ、PCとQuestを接続してPC向けVRゲームが遊べる「Oculus Link」が存在しますが、Oculus Linkが正式に実装されるまでの間、QuestはPC向けVRゲームを遊ぶために「Virtual Desktop」のようなアプリが必要でした。

その後Oculus Questを開発・販売するフェイスブックは「Virtual Desktop」のSteamVR利用機能に削除要請を行いましたが、後日Godin氏は、サイドローディングアプリ「SideQuest」で“システム復活ファイル”を配布。米メディアUploadVRによれば、Godin氏は「約90%のユーザーがパッチファイルを使用し、Virtual Desktopの機能を復活させた」と語ったとのこと。

2020年5月、フェイスブックは、Oculus Storeで販売されているQuest向けアプリのうち、10作品以上が200万ドル(約2億1,000万円)の収益を達成したことを報告。「Moss」と「Pistol Whip」のふたつについては明言されましたが、今回の発表を鑑みる限り、「Virtual Desktop」はそのひとつ――もっともQuest向けで成功したアプリのひとつ――のようです。

(参考)UploadVR


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