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話題 2018.11.02

フィンランドでバーチャルな首都を再現する一大プロジェクトが進行中

フィンランドの首都ヘルシンキ。この都市に複数のVR企業から開発者が集まり、バーチャルなヘルシンキを再現しようとするプロジェクトが始まっています。

バーチャルなヘルシンキを世界で

プロジェクトを主導するのは、VRスタジオのZoanです。”Virtual Capital of the World(バーチャルな世界の首都)”と呼ばれるこの取組では、2019年までにバーチャルなヘルシンキを、世界中で体験できるようにすると計画しています。プロジェクトの詳細は、2018年12月に開催されるスタートアップイベント、Slushで明らかになる予定です。

世界からトップ開発者が集う

コンセプトメーキングと開発者の監督をZoanが行う一方、最終的なコンテンツを体験させるヘッドセットはヘルシンキのスタートアップ、Varjo製の超高画質なVRヘッドセットを使用します。また、VRスリラー「Transference」で知られるUbisoftや、Supermassive Gamesといったゲーム開発企業もプロジェクトに人材を派遣します。

ZoanのCEO Miikka Rosendahl氏は、このプロジェクトに国際的なトップ開発者が集まる理由について次のように述べています。「我々の目標は、世界で最もリアルなVR体験を作り出すことです。リアルな世界の実現には、現実に忠実な音景や映像品質が、重要な要素となります。このうち映像については、Varjoの超高解像度デバイスで実現されます。そして、卓越した3Dアーティストだけが、たとえばリアルな水や木の表面を再現することが出来るのです」

世界一デジタル化を活用する都市に

またヘルシンキの市長Jan Vapaavuori氏は、「ヘルシンキは、世界で最もデジタル化を活用する都市になりたいと考えています。我々は、スタートアップ文化とAR/VR開発における中心地となりました。そしてデジタル化は、市民及び旅行者にとって、ますます役に立つサービスとなってきています。最高品質のVR体験は、ヘルシンキの新たな在り方が認められる、良い事例になります」と、プロジェクトの意義について話しています。

VR/ARに関するヘルシンキの取組については、下記の記事でも紹介しています。

(参考)VRFocus
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