【PSVR】『V!勇者のくせになまいきだR』レビュー 魔王とムスメと、世界征服!

PlayStation VR(PSVR・プレイステーションVR)向けタイトル『V!勇者のくせになまいきだR(ゆうなまVR)』。『勇者のくせになまいきだ。』シリーズの7年ぶりの新作がPSVRに登場しました。

『勇者のくせになまいきだ。(ゆうなま)』は、これまでにも複数作が発売されている人気シリーズです。シリーズごとに様々なゲーム性が追加され、今回ついにVRに対応しました。

本作は、食物連鎖の仕組みを利用し魔物を育てて、ダンジョンに潜入してくる勇者たちを倒して世界征服をすることが目的のゲームです。プレイヤーは勇者ではなく、敵である魔王側です。魔物を強化していく楽しさや、ユーモアな世界観、ゲームやアニメのパロディが取り入れているのが特徴です。

本作ではどういった魅力があるのか、ゆうなまシリーズをプレイ済みの筆者が『ゆうなまVR』をレビューしていきます。ゲームシステムとして分かりやすいので、「ゆうなま」初プレイ者にもぜひ遊んでほしい作品です。

https://www.youtube.com/watch?v=p9JLg7EoLyM

まるで「魔王の家族」になったかのような…!?

本作は魔王と、魔王の娘(ムスメ)が住む「あんこくの塔」にプレイヤーが「破壊神」として召喚されるところからゲームが始まります。今回の目的も例のごとく「世界征服」がプレイヤーの使命となっています。

キャラクターの見た目は従来シリーズから大きな変化を遂げており、見た目はドット絵から3Dに、声もフルボイスに変更されました。

いざプレイしてみると、見た目や声の変更は全く違和感がありませんでした。むしろ、魔王の軽快でコミカルなトークと動きは見ていて面白く、戦績やプレイ内容に反応するムスメの反応はずっと見続けてしまうほど可愛く、まるで彼らの家族になったかのような気分になります。
 

自分の周りをぐるりと見回してみると、世界征服の計画地図や、キッチン、タンスなどがあって「彼らがここで暮らしているんだ」という生活感を感じるインテリアです。奥の壁には初代ゆうなまのポスターなど小ネタも用意されています。


隣を見るとムスメがこちらを見てくれます。かわいい…

舞台は「地下」から「地上」へ

本作はシリーズ通して「地下」が舞台でしたが、今回の戦いの場は「地上」。テーブルの上に形成されたジオラマ風のステージにて戦いが繰り広げられます。木や城、地形の高低差などといったオブジェクトの立体感がVRでしっかりと表現されています。

ゲームのジャンルはリアルタイムストラテジーとなり、ミニキャラとなった魔物や勇者たちが縦横無尽に動き回ります。VRなので、顔を近づければミニキャラ同士の戦いを間近で見ることができます。「よし!この勇者を倒せば!」と近くで我が子を見守る親のような気持ちになります。より身近になった分、キャラに対する愛情が強くなりました。

ステージのクリア条件は、敵となる「勇者」の本拠地を制圧することです。本拠地へ向かうルートはプレイヤーが自由に構築可能な戦術性も魅力。たとえば上記の画像のステージですと、何かお宝がありそうな奥の森の中へ行くルート、真ん中の見通しが良いルートのほか、空を飛べる魔物がいれば水場や高低差のある手前のルートを進むことができます。

まっすぐ本拠地を目指すのもあり、フィールド全体を魔王軍の領土(紫色の土地)で埋め尽くしてから攻めるのもあり。全ては破壊神であるプレイヤー次第です。はじめは小さかった領土をじわじわと大きくしていく侵略感は心地よいです。

フィールド内での視点移動については、目線を動かすこととテーブルの回転によって瞬時にできます。また、自分が右側を見ているときに左側がピンチな時は、魔王やムスメが声掛けをしてくれるので素早く対処できます。本当に彼らと一緒に戦っているんだ…!という気持ちになります。

シリーズ初プレイ者にもやさしいゲームシステム

魔物は「カリス魔」というポイントを消費してフィールドに呼び出します。従来のシステムでは、魔物を召喚するために少々テクニックが求められました。本作は、プレイヤーの好きなタイミングで魔物を呼び出せるのでよりプレイしやすくなったと言えます。


食物連鎖「ニジリゴケ < ガジガジムシ < トカゲおとこ」。左側の生物ほど、食物連鎖の弱者だ

しかし、必要なカリス魔はモンスターが強くなるほど多く消費します。そのため、シリーズ通例である「食物連鎖」の仕組みはしっかりと活用しなければいけません。といっても食物連鎖の最下段である「ニジリゴケ」のエサ「魔しずく」はステージに定期的に生えるため、ゲームがこれ以上進められなくなる「詰み状態」になる場面も少なくなっています。


デーもん軍団を結成

また強力な魔物も召喚しやすくなりました。離れた地にいる魔物を運ぶために使う「吸引フィールド」は、吸い込んだ魔物のパワーから新たな魔物を召喚する「魔法陣」の生成としても活用できます。強力な魔物「デーもん」もあっという間に召喚できるようになりました。

みんなでわいわい世界征服!

ムスメは強力な魔物を召喚すると喜んでくれます。筆者はムスメの喜ぶ姿が見たいがために、何体も召喚を繰り返して行い、チラチラと彼女の反応を楽しんでいました。しかし無駄に召喚しすぎてしまうと、魔物が枯渇してしまい魔王に指摘されるシーンもしばしば。

ちなみに、ムスメが隣にいる時に「顔をずっと見つめる」とちょっとしたイベントが用意されています。プレイヤーのことを箱メガネと呼んだり、ツンデレな彼女を見ることができます。VRであるとは言えど、まっすぐ見つめられると恥ずかしくなってしまい、つい目線を外したくなりました。

本作の魔王とムスメは戦況に一喜一憂したり、アドバイスをかけてくれたりと様々なタイミングで喋ったり、動いたりします。1人で黙々とやっていた歴代シリーズと比べると、3人でテーブルを囲んで一緒にわいわい世界征服をしている感覚が楽しいです。

征服以外の楽しみも…?

ステージ征服中は「征服期限 残り◯日◯時間」とボードに表示されています。これはタイムリミットであり、日数が経過するにつれて勇者も強くなっていきます。残り0時間になるまえに勇者の本拠地を制圧しましょう。もし0時間になってしまったら、「最強の勇者」があなたの目の前に……。


何者かが扉を叩く音にビビる魔王

また、ゲームオーバー時に見られる魔王の焦るリアクションにも注目です。従来シリーズおなじみの縄に巻かれて連れていかれる姿を目の前で見られるのもVRならではの体験です。

そのほかにも、魔物やムスメをじっくり見ることができる施設や、アイテム収集、Sランクを取る度に勇者が強くなるシステムなどやりこみ要素が用意されています。

『ゆうなまVR』は、勇者に敗れても魔物を強化して同じステージからリトライ可能、魔物の管理のしやすさなどから「ゆうなま初プレイ」「ゆうなまシリーズが難しかった」といった人でも楽しみやすい内容となっています。この機会に、魔王とムスメが暮らす「ゆうなまの世界」で彼らと一緒に世界征服を体験してみてはいかがでしょうか。

ソフトウェアの概要

名称

V!勇者のくせになまいきだR (ぶいっ! ゆうしゃのくせになまいきだ りたーん)

ジャンル

リアルタイムストラテジー

発売日

2017年10月14日

価格

パッケージ版:4,900円(税抜)
ダウンロード版:5,292円(税込)

フォーマット

PlayStation 4

製品サイト

https://www.jp.playstation.com/games/v-yuunama-r-ps4/

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この記事を書いた人

  • ゲーム紹介メディア「もぐらゲームス」でライターをしています。Mogura VRではライティングなどを担当しつつ、VRの魅力を伝えられればと思います。

    Twitter:@MD5ch_com